一枚読書 #9|不完全であることが、価値になる|傷を誇れるその日に向けて
▌SUMMARY:まとめ


隠したいと思うかもしれない。
でも、傷のあるリンゴは甘くなりやすく、
傷からは「甘味」が染み出してくる。
その甘味が「人間味」の広がりを形成し、
人としての魅力を生み出してくれる。
他人にとっても自分自身にとっても、
ワクワクできる人になる。
▌BOOK:読んだ本
『傷のあるリンゴ』
著者:外山 滋比古
▌NOTE:気付き
▶ 傷は避けるものなのか
私たちは普段、物を買うときに
できるだけ「傷のないもの」を選ぶ。
果物や野菜も、本やノートも、
できるだけきれいなものを選びたくなる。
傷のないもののほうが、
価値が高いと感じるからだろう。
でも、少し不思議なことがある。
例えば、漫画やアニメのキャラクター。
特に冒険物では、修行や戦いの中で
傷を負いながら強くなっていく描写がある。
その場合、傷は
強さの証。努力の勲章。
むしろ「かっこいいもの」として描かれる。
同じ傷なのに、
なぜこうも意味が違うのだろう。
私たちの経歴にも、
同じことが言える気がする。
多くの人は、
「きれいな経歴」を好む。
立派な高校。
立派な大学。
立派な職場。
浪人も留年もなく、
順調にキャリアを積み、
海外経験なんかもあり、
気づけば一等地のタワマンに住んでいる。
絵に描いたような、きれいな経歴だ。
でももしそこに、前職をクビになった経験や、
仕事で大失敗した経験があったらどうだろう。
人に言いたくないかもしれない。
中には、「あの人は失敗した人だ」
と、その一点だけを切り取って
評価しようとする人もいるかもしれない。
▶ 傷は失敗ではなくプロセス
同じ傷なのに、
なぜ意味が変わるのか。
私はそれを、
視点と視野の違いだと思った。
失敗した「その瞬間」だけを見るのか。
それとも、そこから何を学び、
その後どう行動したのかまでを見るのか。
視野が狭ければ、ただの失敗でしかない。
傷は、ただの傷だ。
痛みを伴い思い出したくもない。
でも、その経験によって考え方が変わり、
次の行動が変わり、そして…
その先の結果が変わったとしたらどうだろう。
その傷は、
成功に至るプロセスの一部
だったことになる。
隠すものではなく、
むしろ誇れるものになる。
▶ 傷を恐れず動く
そう考えると、
失敗そのものを恐れるより、
失敗を隠してしまうことのほうが
もしかすると怖いのかもしれない。
それは、
成功に至るプロセスを
途中で止めてしまうこと
ということになるからだ。
瞬間を切り取らず、
もう少し長い時間軸で見てみる。
そうすると、
「失敗か、成功か」と悩むこと自体、
あまり意味がないようにも思えてくる。
結果は、その瞬間ではなく、
その後の自分の行動が決めていく。
だから今この瞬間は、ただ夢中でやる。
失敗したかなと思っても、
いったん気にせず次の行動を起こす。
よく学び、
よく遊び、
そして時々振り返る。
そうして振り返ったとき、
一見「傷」に見えていたものが、
自分の今を作っている大切なピースだったと
気づく日が来るのかもしれない。
そのときに、傷だと思っていたものが、
隠したいものではなく、
誇れるものに変わっていると、いいなと思う。
▌Q&A:本書への問いかけ
WHY:なぜ傷があると良いのか?
傷がつくほど忙しいと、むしろ時間があまる不思議
ひとつのことだけをやるのでは多すぎる
多忙が元気の源になる(失敗も気にしない)
WHAT:大事なポイントは?
失敗の不足を恐れるココロを持つ
成功よりも適切な苦労を積み重ねる
よく学び、よく遊ぶ
HOW:つまり…どうすればいい?
成功も失敗も忘れるが勝ち(価値)
夢中でやる
たまには黙って思考と向き合う
【問いかけの整理】
傷や失敗は、避けるものではなく成長のプロセスの一部
視点を広げれば、傷は価値や強さの証に変わる
失敗を恐れず行動し続けることで、やがて誇れる経験になる
今ある私の傷も、まだ途中なのかもしれない。
意味や価値は、きっと後からついてくる。
振り返ったとき、その傷が
誇りに変わる日を楽しみにしたいと思う。
ここまでお読みいただき、
本当にありがとうございました。
またいつでも見に来てくださいね。
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