AIの“第6の力”─5軸自己評価で「それっぽい文」を卒業する #138
※この記事は
「AIって結局なにができるん?──『5つの力』で説明してみた話」
の“その先”として読んでもらえると、よりおもろい内容になってると思うで。

1. 「5つの力」のその先に見えてきた“第6の力”
前回、ワイはAIのことを
理解する力
生成する力
推論する力
記憶する力
行動する力
の「5つの力」で整理してみたんよな。
あれはあれで、
「AIって中で何してるん?」をざっくり掴むための地図
としては、ワイ的にはだいぶしっくり来てる。
でもな。
実務でAIを使い倒せば使い倒すほど、どうしても無視できへん“第6の力”が見えてきたんよ。
それが、
自分の答えを、自分で評価して、改善する力や。
いわゆる Self-Refine / LLM-as-a-judge 系の発想やな。
研究の世界やと
「AIが出した答えをAI自身に批評させて、もう一度書き直させる」
みたいな手法が、ここ数年で一気に増えてきてるって言われてて。
で、その考え方が、いまは
実務レベル・日常ユースにまで降りてきた
って感覚がある。
この“第6の力”を Note の記事づくりやリサーチにうまく組み込んでやると、
一発書きの「それっぽい文」から
ちゃんと読める「第2版」まで持ち上げる
っていう使い方ができるようになるんよ。
2. AIが自分の答えを採点するって、どんなノリ?
人間の文章でもようあるやん。
一気に書いた直後に読み返すと「まあ悪くないやん?」って思う
一晩おいて読み返すと「どこが言いたいねんコレ…」って急に恥ずかしくなる
この 「セルフツッコミ」 のプロセスを、AIに自分でやらせよか、っていうのが今回の発想や。
ワイがやってる流れはだいたいこんな感じ:
まずAIに普通に文章を書かせる
その文章について、5つの観点で10点満点評価させる
各観点ごとに「どこを直すべきか」の改善コメントを書かせる
そのコメントを全部反映した「第2版」を書かせる
ポイントはここ↓
「いい感じの文章出して」じゃなくて、
「評価 → 改善 → 第2版」まで含めた“仕事セット”で発注する
ってこと。
AIを「ただの書記」から、
「副編集長」ポジくらいまで引き上げるイメージに近い。
3. ワイが使ってる「5つの評価軸」
自己評価に使ってる観点は、この5つや。
網羅性
重要な論点の抜け漏れはないか?
読者が「え、そこ触れへんの?」ってモヤる穴がないか?
正確性
事実・数字・引用がざっくりしすぎてないか?
明らかに誤解を生みそうな表現になってへんか?
一貫性
途中で主張がひっくり返ってないか?
トーンや前提が、段落ごとにブレてないか?
独自性
「どこかで読んだことあるテンプレ文」だけで終わってないか?
自分の視点・具体例・比喩ちゃんと乗ってるか?
実務有用性
読み終わった人が「で、結局どうすればええん?」に答えられてるか?
次の一手・アクションのイメージ湧くか?
この5つを、AIに 10点満点で採点させる。
で、いちばん大事なんは点数そのものやなくて、
各項目ごとの 「1〜2行の改善コメント」 やねん。
網羅性:6/10
>結論パートで触れてる“第6の力”の具体例が少なく、読者が実際の使い方をイメージしづらい。
みたいなコメントが並ぶと、
そのまま 直すべきTODOリスト になる。
4. Before/Afterで見る「第6の力」の効き目
イメージしやすいように、めちゃくちゃ単純な例を出してみるわ。
● 第1版(よくある一発書き)
AIの自己評価機能を使うと、文章の質を高めることができます。
5つの観点から評価して改善することで、より良い文章になるでしょう。
ぜひ試してみてください。
パッと見、別に間違ってはない。
せやけど、
何がどう変わるんか分かりづらい
具体的な手順もない
自分ごと感も薄い
みたいな状態やな。
● 第2版(5軸自己評価を一回挟んだ後)
AIの自己評価機能を使うと、「なんとなくそれっぽい」文章を、「読者が次の一歩をイメージできる文章」に変えられます。
具体的には、AIに
重要な論点の抜け(網羅性)
誤解を生みそうな表現(正確性)
主張のブレ(一貫性)
テンプレ感の強い部分(独自性)
読後のアクションが見えない箇所(実務有用性)
の5点を10点満点で採点させ、その指摘をすべて反映した「第2版」を出してもらうイメージです。
ざっくりやけど、「第6の力」を一回かませるだけで、
こういう 情報密度と“読者への距離感”の違い が出てくる。
5. 実務での回し方:4ステップ・ループ
ワイがよくやってる具体的な流れを、もうちょい細かく書くとこんな感じ。
Step 1. まずは普通に書かせる
例としてはこんなプロンプトやな:
「AIの第6の力(自己評価)」について、
Note記事の構成案と、ざっくり本文(1500〜2000字)を書いて。
対象読者は、ChatGPTを仕事で使い始めているビジネスパーソン。まずは一発書きしてもらう。ここではあんまりケチつけへん。
「素材としての第1版」をサクッと出してもらうイメージ。
Step 2. その出力を、5軸で採点させる
続けてこう投げる:
今あなたが出力した記事案について、次の5つの観点で10点満点評価を行い、
各項目ごとに1〜2行の改善コメントを書いてください。
網羅性:
正確性:
一貫性:
独自性:
実務有用性:ここで返ってくる
点数
改善コメント
が、そのまま「編集メモ」になる感じや。
Step 3. 改善コメントを全部反映した「第2版」を書かせる
さらにこう続ける:
上で出力した5つの評価と改善コメントをすべて反映して、
Note記事の本文を【改訂版】として書き直してください。元の構成で良いところは活かす 指摘した弱点(抜け漏れ・曖昧さなど)は必ず修正する
文字数はだいたい同じか、少し増えるくらいでOK
ここまでが「AIだけで回す第2版ループ」。
Step 4. 最後に人間(ワイ)がひと味足す
で、出てきた第2版を、ワイが最後にチェックして、
関西弁を足したり
具体例を自分の経験に差し替えたり
Note用にタイトルや見出しをいじったり
して、“人間の味つけ”をしていく。
ここまで回すと、
「AI一発書き」
→ 「AIが自分でツッコミ入れた第2版」
→ 「人間の肉付け入り・完成版」
っていう三段階になるイメージやな。
6. 実際に使えるプロンプト雛形(コピペ用)
Note記事でもコード解説でも、だいたい共通で使える素の形を置いとく。
6-1. 5軸で自己評価 → 改訂版まで
そのままコピペで使えるテンプレはこれや:
あなたが今出力した回答について、次の 5 つの観点で **10 点満点評価** を行い、
各項目ごとに **1〜2 行の改善コメント** を書いてください。
### 評価観点
1. **網羅性**
- 重要な論点の抜け漏れはないか
2. **正確性**
- 事実や数字、引用に誤りや紛らわしさはないか
3. **一貫性**
- 主張・トーン・用語が途中でブレていないか
4. **独自性**
- テンプレ的な一般論だけで終わっておらず、観点や例にオリジナリティがあるか
5. **実務有用性**
- 読み終わった人が「次に何をすればいいか」イメージできるか
---
### 【出力フォーマット】
- 網羅性:X 点/10 点 … 改善コメント
- 正確性:X 点/10 点 … 改善コメント
- 一貫性:X 点/10 点 … 改善コメント
- 独自性:X 点/10 点 … 改善コメント
- 実務有用性:X 点/10 点 … 改善コメント
---
そのあと、上記の改善コメントを **すべて反映した【改訂版の回答】** を
新しく出力してください。
6-2. 用途別に軸を差し替える例
この5軸は“素体”やから、用途に合わせて中身差し替えてええと思う。
ブログ・エッセイ寄りにしたいとき
→ 「共感しやすさ」「読みやすさ」「ストーリー性」みたいな軸を足す社内提案書やと
→ 「説得力」「リスクの明示」「再現性」みたいな軸を入れる
みたいな感じで、
「評価軸を設計する」ところまで含めて、人間側の“編集力”が問われてる
ってイメージやな。
7. 自己評価テクの弱点と、どう付き合うか
ここでちゃんと、このテクの弱点 も書いとく。
弱点1:AIが「ちゃんと自己評価したか」は、黙ってたら分からん
正直に言うとやな、
「第2版です!良くしました!」って言われても、
ほんまに自己評価プロセス回したんかどうかは、外から見えへん。
これが、このテクのいちばんデカい穴やと思ってる。
せやからワイは、プロンプトの時点で
「評価結果と改善コメントを、必ず人間にも見える形で出させる」
そのあとに「改訂版」を書かせる
っていう 二段階出力 を必ず指定してる。
さっきのテンプレも、わざと
評価&改善コメント
改訂版
の順番を分けてたのは、そのためや。
弱点2:「やったふり自己評価」をすることもある
AIによっては、
点数だけそれっぽく付けて終わり
改善コメントがふわっとしてて、実際の改訂版に全然反映されてない
みたいな 「やったふり自己評価」 をしてくることもある。
このときに効くのが、
改訂版を出させたあと、もう一回同じ5軸で採点させて
「さっきよりどこが良くなった?」を説明させるたまに人間側が
「この指摘、さっきの本文のどこ指してる?」
ってツッコんでみる
みたいな、「ちゃんと見てるで?」っていうメッセージを送ること。
要するに、
「ちゃんとやったかを開示させる」+ ときどき人間のランダム抜き打ちチェック
この2つをセットでやると、自己評価テクの信頼性はだいぶマシになる。
弱点3:評価軸そのものがズレてたら、全体がズレる
5軸自己評価のもうひとつの罠は、
評価軸がズレてたら、いくら自己評価を回しても方向がズレたまま
ってとこや。
例えば、
「とにかく文字数を増やす」
「専門用語をいっぱい入れる」
みたいな軸を入れてもうたら、
人間から見たら読みづらいのに、AI的には「点数高い状態」が量産される、みたいな地獄が起きる。
せやからこそ、
誰に向けて書いてるのか
読んだ人にどう動いてほしいのか
ここを人間側が先に決めたうえで、
それに合う評価軸を設計する必要がある、って話やな。
8. 「第6の力」は、5つの力を“実務モード”にするスイッチ
前回の記事で書いた
理解
生成
推論
記憶
行動
っていう「5つの力」は、どっちかというと
「AIの中身をどう理解するか」の地図
やった。
今回の「第6の力(自己評価)」は、そこに
「じゃあ、その力をどう調整して、現場でちゃんと使える形にする?」
っていう、“実務モードのスイッチ” を足すイメージに近い。
一発書き:
→ 生成の力は使ってるけど、「独自性」も「実務有用性」も弱い5軸自己評価を挟んだ第2版:
→ 推論+記憶+行動の要素まで整理して、
「で、結局どうすればええん?」までたどり着いた文章
こうなってくると、AIはただの「文章製造機」やなくて、
編集プロセスごと巻き取ってくれる “相棒”
になってくる。
9. おわりに──ログプレイヤー的まとめ&今日からできる一歩
ログプレイヤー目線で言うと、この5軸自己評価って、
AIに「自分のアウトプットをちゃんとログとして残させる」ための技であり「なんでこの第2版になったんか?」を後から追えるようにする工夫
でもある。
どんな基準で自分を採点したんか
どこを弱点として認識したんか
その結果、何がどう変わったんか
このプロセスを全部文字として残すことで、
別の記事を書くときにも、改善パターンを再利用できる
自分とAIの「成長ログ」として積み上がっていく
っていう、“ログプレイ”的なおいしさもあるんよな。
今日から試せる一歩だけ挙げるなら:
いつも通りAIに文章を書かせる
上で紹介した5軸自己評価を投げて、自己評価&改訂版までやらせる
最後に人間(あんた/ワイ)が、その第2版に「自分の声」をちょっと足す
この3ステップだけでも、アウトプットの質はけっこう変わるはず。
もしこの記事がおもしろかったら、前回の
「AIって結局なにができるん?──『5つの力』で説明してみた話」
とセットで読んでもらえると、
「AIをどう理解するか」の地図
「その地図をどう実務に落とすか」の具体ルート
のコンボとして楽しんでもらえると思う。
…いや、「思う」やなくて、ぜひ一回試してみてな。
そのうえで「第3版」を、あんた自身の手で育ててもらえたら、ログプレイヤーとしては本望やわ。
もしこの記事が 「おもろかった」「ためになった」 って思ったら──
ぜひ スキ・フォロー・コメント お願いします!
ワイは、スキってリアクションは、大好物です!
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!