だんだん涙もろくなってくるんだけど
「最近涙もろくなってきたな」と感じることがあります。
アニメや映画、例えば「火垂るの墓」というタイトル名を聞いただけで涙が出てきたりします。
大好きだったアースウインド&ファイヤーの曲を聴いたりする時にも、急に胸が締め付けられて目頭が熱くなり、涙がこぼれることもあるのです。
「どうして好きだった音楽を聴いただけで、悲しい曲でもないダンスナンバーなのに、こんな気分になるんだろう?」、
「だいぶストレスで心が痛めつけられて弱ってきているのかな?」
と感じていました。
「誰でも歳をとると弱くなるのかな?」、そんな疑問が湧いてきたので、調べてみました。

結論から言うと、歳をとって涙もろくなるのは、気のせいでもなく、弱くなったわけでもなく、心が鈍くなったわけでもないのです。
人間として心の深み、厚みが増してきたということなのです。
<脳の前頭葉の機能低下>
脳の前頭葉では、感情のコントロールをしていますが、これが次第に衰えてきてブレーキがゆるくなるため、泣きたい気持ちを抑えられなくなるのです。
さらに副交感神経も優位になってきて、緊張が解け、さらに涙が出やすくなるというのです。
若い頃は、理性で感情を抑える力が強いですが、次第に心が素直に反応するようなるのです。
<ホルモンバランスの変化>
更年期に差し掛かってくると、ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌が減ってきて、感情の抑制機能が低下するという生理現象も起こってくるのです。
<涙の通り道の変化>
同じような体の変化として、涙を鼻に流す「鼻涙管」という部分が、だんだん狭くなってきており、涙が目から溢れやすくなっていることもあるようです。
<ドライアイ>
歳をとると肌の潤いがなくなり、乾燥してくるのと同じで、目もドライアイになりやすくなります。
ドライアイになると、涙の分泌量が減少し、目が乾燥し、目が刺激に敏感になるため、反射的に涙が出やすくなることもあります。
<共感力が上がる>
人は、多くの経験を積むことで感情移入が深くなり、他の人の話に共感しやすくなります。
それまでの自分の努力や後悔といった様々な思い出が重なり合い、涙腺が緩むのです。
これは精神的な成熟と言えるものです。
<うまく付き合うには>
涙もろくなった自分とうまく付き合うには、
〇 無理に止めようとしないことです。
特に一人の時は我慢しないで一気に涙を出し切るとスッキリします。
〇 周りに人がいる時は、「目にゴミが・・・」とか、「こういうのに弱くて・・・」とか言って軽く受け流すといいでしょう。
〇 涙が出た後は、感情が少し不安定になっていたりすることがあるので、ゆっくりと長めに息を吐き、肩や首を軽く回し、温かな飲み物を口にすると、自律神経が回復しやすくなります。
<注意すべきこと>
最近感情を抑制できず、「キレる高齢者」、「暴走老人」が増えてきてトラブルを起こすことも増えています。
極端に涙もろくなったり、性格や行動が変わってきたりすると、うつ病や脳血管障害、認知症の初期の可能性もあるので、そういう場合は神経内科などの医療機関を受診するといいでしょう。
<まとめ>
このように、歳をとって涙もろくなるのは、身体的な老化、脳機能の変化、豊かな人生経験などが複合的に作用することで起こるもので、ごく普通の自然なことなのです。
こうした変化を理解し、受け入れることで、感情をより豊かに表現できるようになるのです。
涙を流すことで癒されたり、他の人との絆を深めたりするといった、ポジティブな側面もあります。
涙を流した後、なぜかスッキリしたと感じるのは、ストレスから心身を解放してリラックスできたことで、心が生きているという証のようなものなのですね。

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