私が簿記1級で挫折した理由
私はこれまで、いくつかの資格試験に挑戦してきました。
通関士試験には3か月の勉強で合格することができましたが、
その前に一度、大きな挫折を経験しています。
それが簿記1級です。
当時の私は、「勉強時間さえ増やせば合格できる」と信じていました。
毎日のように机に向かい、問題集を繰り返し解いていました。
しかし、努力を重ねても思うように成績は伸びず、最後には勉強を続けることができなくなってしまいました。
今振り返ると、原因は能力や才能ではありませんでした。
間違っていたのは、勉強の「量」ではなく「やり方」だったのです。
この失敗があったからこそ、私は勉強法を根本から見直し、その後、通関士試験では短期間で結果を出すことができました。
今回は、私が簿記1級で挫折した本当の理由をお話しします。
この経験が、独学で頑張る皆さんの遠回りを減らすヒントになれば幸いです。
<第1章> 毎日勉強していたのに結果が出なかった

大学に入る前から始めた簿記の勉強では、3級、2級と短期間ですんなり合格していました。
自信をつけた私は、続いて簿記1級の勉強に取り組みました。
通っていた簿記学校から帰宅すると机に向かい、休日もできるだけ勉強時間を確保しました。問題集を何度も解き、間違えた問題は答えを覚えるまで繰り返していました。
自分では「これだけ勉強しているのだから、きっと合格できる」と信じていたのです。
ところが、現実は違いました。
何度解いても同じような問題でつまずき、少し時間が経つと覚えたはずの内容を忘れてしまいます。
新しい問題になると応用が利かず、思うように解くことができませんでした。
勉強している時間は決して短くありません。
それなのに、努力した分だけ実力が伸びているという実感が持てなかったのです。
今になって分かることですが、私は「勉強しているつもり」になっていただけでした。
問題を解くことが目的になり、その内容を本当に理解できているかを考えていなかったのです。
当時はそのことに気づかず、「もっと勉強時間を増やさなければ」と自分を追い込んでいました。
しかし、本当に必要だったのは勉強時間を増やすことではなく、勉強のやり方を変えることだったのです。
<第2章> 私は暗記だけで乗り切ろうとしていた
簿記1級で挫折した一番の原因は、勉強時間でも才能でもありませんでした。
それは、「理解する」よりも「覚える」ことを優先していたことです。
私は、問題集で間違えた問題があると、答えや解き方を覚えようとしていました。
解けるようになれば前に進み、また忘れたら覚え直す。
その繰り返しでした。
しかし、それでは少し問題の形が変わるだけで手が止まってしまいます。
なぜこの仕訳になるのか。
なぜこの計算方法になるのか。
その理由を十分に理解していなかったからです。
今思えば、私は知識を頭に詰め込むことばかり考え、その知識同士のつながりを理解しようとしていませんでした。
暗記は短期間なら役に立ちます。
しかし、範囲が広く難易度の高い試験では、それだけでは限界があります。
この失敗を経験したことで、私は「覚える勉強」から「理解する勉強」へ切り替えなければならないと痛感しました。
この気づきが、その後の私の勉強法を大きく変えることになったのです。
<第3章> その失敗が通関士合格につながった
簿記1級で挫折した経験は、当時はとても悔しい出来事でした。
しかし今振り返ると、あの失敗があったからこそ、本当に大切なことに気づくことができたのだと思います。
私は勉強法を一から見直しました。
ただ答えを覚えるのではなく、「なぜそうなるのか」を考えるようにしたのです。
分からないことは参考書や辞書で調べ、自分が納得できるまで理解することを大切にしました。
すると、不思議なことに知識がつながり始めました。
以前は一つひとつバラバラだった知識が整理され、新しい内容も理解しやすくなりました。
暗記に頼らなくても思い出せることが増え、応用問題にも対応できるようになったのです。
その勉強法で独学で挑戦したのが、通関士試験でした。
ちょうど厄年の40歳の頃で、頭や体の衰えが自覚できるくらいに進んだ時期です。
ですから、「今やらなければ」という感覚だったように思います。
結果は、3か月の勉強で合格することができました。
もちろん、簡単な試験だったわけではありません。
しかし、勉強法を変えたことで、限られた時間でも効率よく学ぶことができたのです。
私はこの経験から、「結果を変えるのは勉強時間ではなく、勉強法である」ということを実感しました。
<おわりに>
私は簿記1級に合格することはできませんでした。
当時は、「努力しても結果が出ない」と落ち込み、自分には向いていないのではないかと思ったこともあります。
しかし、今ではあの挫折があったことを良かったと思っています。
もしあのまま暗記中心の勉強を続けていたら、通関士試験にも合格できなかったかもしれません。
失敗したからこそ、自分の勉強法を見直し、「理解すること」の大切さに気づくことができました。
独学では、失敗することもあります。
思うように結果が出ないこともあるでしょう。
でも、それは才能がないからではありません。
多くの場合は、勉強法を少し変えるだけで結果は大きく変わります。
私自身がそのことを身をもって経験しました。
もし今、努力しているのに成果が出ずに悩んでいる方がいるなら、
一度「何を勉強しているか」ではなく、
「どう勉強しているか」を見直してみてください。
その小さな気づきが、あなたの独学を大きく変えるきっかけになるかもしれません。
次回は、私が通関士試験に3か月で合格できた理由と、そのとき実践していた勉強法についてお話しします。
お読みいただきありがとうございます。
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