英語が話せるようになった本当の理由―私は英会話スクールではなく「声に出す習慣」で身につけた
私は学生時代、英会話スクールへ通ったことはありません。
海外へ留学した経験もありません。
それでも、新婚旅行でハワイを訪れたとき、現地の人からこんな言葉をかけられました。
「あなたの英語は上手だね。とても分かりやすい。」
もちろん、ネイティブのように流暢に話せたわけではありません。
しかし、自分の英語がしっかり伝わり、相手にそう言ってもらえたことは、とてもうれしく、今でもよく覚えています。
その後、仕事で英語を使う機会が増えたため、YMCAやNOVAにも通いました。
しかし、振り返ってみると、そこで英語が話せるようになったというよりも、学生時代に身につけた勉強の仕方が、英語力の土台になっていたのだと思います。
では、その勉強法とは何だったのでしょうか。
特別な教材を使ったわけでも、高額な英会話レッスンを受けたわけでもありません。
私が続けていたのは、とてもシンプルなことでした。
「英語を声に出して読むこと」
さらに、洋楽が好きでよく聴いていたことも、英語のリズムや音に自然と慣れるきっかけになったように思います。
今になって振り返ると、耳で英語の流れを覚え、口を動かして何度も音読した経験が、「通じる英語」を身につける一番の土台になっていました。
この記事では、私自身の体験をもとに、「なぜ英語が話せるようになったのか」、そして英語だけではない「独学で学ぶ力」の本質についてお話ししたいと思います。
<第1章> 英会話スクールへ通っていたからではない
「英語が話せる人は、英会話スクールに通っていた人。」
そんなイメージを持っている人は少なくないと思います。
確かに、英会話スクールや留学は英語力を伸ばす大きな助けになります。
しかし、それだけが英語を話せるようになる方法ではありません。
英会話スクールへ通ったことも、海外へ留学した経験もなかった私が、新婚旅行でハワイを訪れたとき、現地の人に私の話す英語を褒めてもらえたのは、私に大きな自信を与えてくれました。
「自分の英語はちゃんと通じるんだ。」
そう思えたことで、英語に対する苦手意識がなくなり、もっと話してみようという気持ちが芽生えたのです。
学生時代に身につけていた英語の土台があったからこそ、その後の実際の会話の練習が生きたのだと思います。
つまり、英語が話せるようになるために本当に大切なのは、「どこの英会話スクールへ通ったか」ではなく、「学生時代にどのように英語を学んだか」だったのです。
そして、その学び方こそが、私の英語力を支えてくれた最大の理由でした。
<第2章> 英語は「読む」ではなく「声に出す」ものだった

今になって振り返ると、私の英語力の土台をつくってくれたのは、とてもシンプルな勉強法でした。
それは、英語を声に出して読むことです。
学生時代、私は英語の教科書や例文を黙って目で読むだけではなく、声に出してスムースに読めるようになるまで、何度も繰り返し読んでいました。
別にそれが特別な勉強法だと思っていたわけではありません。
ただ、「読めるようになるまで繰り返し音読する」ということを自然に続けていたのです。
当時は、その効果を深く考えたことはありませんでした。
しかし今では、この習慣が英語を話す力につながっていたのだと確信しています。
声に出して読むと、文字を目で追うだけではありません。
自分の口を動かし、自分の声を耳で聞きながら覚えることになります。
つまり、「目・口・耳」を同時に使って学ぶことになるのです。
人は、使う感覚が多いほど記憶に残りやすいと言われています。
黙読だけでは頭の中だけで終わってしまいますが、音読は体全体を使って英語を覚える学習法なのです。
さらに、何度も音読を繰り返すことで、英語の語順や表現が自然と身についていきます。
会話では、一文ずつ文法を考えている時間はありません。
だからこそ、「知っている英語」を増やすだけではなく、「口から自然に出てくる英語」を増やすことが大切なのです。
私はそれを意識していたわけではありません。
しかし、音読を続けていたおかげで、簡単な英語なら考え込まずに口から出てくるようになっていました。
今思えば、英語を勉強していたというより、英語を体に覚えさせていたのです。
そして、この「声に出して覚える」という方法は、英語だけに限りません。
資格試験でも、仕事で新しい知識を身につけるときでも、人に説明するときでも同じです。
理解したことを自分の言葉で声に出す。
その積み重ねが、知識を「覚えたもの」から「使えるもの」へ変えてくれるのです。
<第3章> 洋楽が自然と耳を育ててくれた

もう一つ、英語が話せるようになった理由として思い当たることがあります。
それは、学生時代から洋楽をよく聴いていたことです。
当時は英語の勉強をするために聴いていたわけではありません。
好きなアーティストの曲を楽しみながら聴き、ときには歌詞を見ながら口ずさんでいました。
もちろん、歌詞の意味をすべて理解していたわけではありません。
それでも、何度も繰り返し聴いているうちに、英語特有のリズムやイントネーション、言葉のつながりが自然と耳に入るようになっていきました。
学校の授業では、一語一語を区切って読むことが多くあります。
しかし、実際の英会話では、単語と単語がつながって発音されたり、省略されたりすることが少なくありません。
洋楽を聴いていたことで、私は知らないうちに、そうした「生きた英語の音」に触れていたのだと思います。
そして、音読の習慣と洋楽を聴く習慣が結びついたことで、耳で聞いた英語の流れを、口で再現しやすくなっていました。
つまり、耳で英語を覚え、口で英語を覚える。
この二つが自然に繰り返されていたのです。
だからこそ、ハワイで英語を話したときも、頭の中で日本語から英語へ翻訳していたというよりは、覚えていた表現が自然に口から出てきた感覚でした。
今振り返ると、洋楽は私にとって最高の英語教材だったのかもしれません。
勉強をしているという意識がなくても、好きなことを続ける中で耳が育ち、音読によって口が育つ。
この二つが組み合わさったことが、「通じる英語」を身につける大きな要因になったのだと思います。
英語を上達させる方法は一つではありません。
大切なのは、英語に触れる時間を苦痛な勉強にするのではなく、楽しみながら続けられる環境をつくることです。
その積み重ねが、気づかないうちに大きな力となって返ってくるのです。
<第4章> 口が覚えた英語は、とっさに出てくる

英語を勉強していると、多くの人は文法や単語を覚えることに力を入れます。
もちろん、それらは英語を学ぶうえで欠かせない知識です。
しかし、知識があることと、実際に話せることは同じではありません。
会話では、相手は待ってくれません。
頭の中で文法を考え、「この単語で合っていただろうか」と悩んでいるうちに、会話はどんどん進んでしまいます。
だからこそ大切なのは、考えて話す英語ではなく、自然に口から出てくる英語を増やすことです。
私がハワイで英語を話したときも、一文ずつ日本語から英語へ訳していたわけではありません。
「Thank you.」
「Could you help me?」
「How much is this?」といった基本的な表現は、何度も音読していたおかげで、考える前に口から出てきました。
これはスポーツや楽器の演奏にもよく似ています。
野球選手は、ボールが飛んできてからフォームを考えるわけではありません。
ピアニストも、鍵盤を押す指の動きを一つひとつ考えているわけではありません。
繰り返し練習した動きが体に染み込み、自然にできるようになっているのです。
英語も同じです。
何度も声に出して練習した表現は、知識ではなく「技能」として身についていきます。
だから、必要な場面で自然に口から出てくるのです。
私はこのことを、通関士試験をはじめとする資格試験の勉強でも実感しました。
知識は、ただ覚えるだけでは本当の意味で身についたとは言えません。
理解し、繰り返し使い、自分のものにして初めて、本当に使える知識になります。
英語も資格試験も、本質は同じです。
知識を頭に詰め込むのではなく、体が自然に反応できるレベルまで繰り返すこと。
それが、独学でも結果を出せる人に共通する学び方なのだと、私はこれまでの経験から感じています。
<第5章> YMCAやNOVAで伸びたのではなく、土台を確認しただけだった

ハワイでの経験は、私に大きな自信を与えてくれました。
「私の英語が通じる。」
そう実感できたことで、英語に対する苦手意識がなくなり、もっと学びたいという気持ちが強くなりました。
その後、仕事で英語を使う機会が増えたこともあり、私はYMCAやNOVAに通うようになりました。
もちろん、英会話スクールで学んだことは役に立ちました。
実際に外国人の先生と会話をしたり、その場で英語を使ったりする経験は、とても貴重なものでした。
しかし、今振り返ると、そこで英語力がゼロから大きく伸びたというよりは、学生時代に身につけた土台を実践の中で確認し、磨いていったという感覚のほうが強くあります。
もし学生時代に、英語を声に出して読む習慣がなく、英語のリズムにも慣れていなかったら、スクールの授業についていくのはもっと大変だったかもしれません。
つまり、英会話スクールは英語力を「作る場所」というよりも、身につけた力を実際に使い、さらに伸ばしていく場所だったのです。
これは英語だけに限ったことではありません。
どんな分野でも、基礎ができていれば応用は伸びやすくなります。
反対に、基礎があいまいなまま応用だけを学ぼうとしても、思うような成果は得られません。
私はこれまで、資格試験や仕事を通じて、さまざまなことを独学で学んできました。
その経験から言えるのは、結果を左右するのは教材の値段でも、学校やスクールの名前でもなく、どのように学ぶかということです。
「理解し、声に出し、繰り返し使う。」
この基本を続けることで、知識は少しずつ自分の力へと変わっていきます。
そして、この考え方こそが、英語だけでなく、資格試験や仕事の勉強にも共通する「独学の本質」だと私は考えています。
<おわりに>
私はこの記事を書きながら、あらためて感じたことがあります。
勉強は、やった時間よりも、やり方のほうが大切だということです。
黙って教科書を読むだけでは、知識は頭の中にとどまりがちです。
しかし、声に出し、耳で聞き、何度も使うことで、その知識は自分の力へと変わっていきます。
これは英語だけではありません。
資格試験でも、仕事でも、新しいことを学ぶときでも、本質は同じです。
私はこれまで、簿記1級では挫折し、通関士試験には3か月で合格するなど、成功も失敗も経験してきました。
その中でたどり着いた結論は、
「才能がある人が結果を出すのではなく、正しい学び方を身につけた人が結果を出す」ということです。
独学とは、一人で勉強することではありません。
自分に合った学び方を見つけ、自分の力で成長し続けることだと私は考えています。
学び方が変われば、人生は変わります。
それが、私が独学を通して得た一番大きな学びでした。
次回以降に予定のの有料記事「学校では教えてくれない独学の教科書―社会人でも結果が出る勉強法―」では、私がこれまで数多くの資格取得や仕事の経験を通して身につけた、独学で結果を出すための具体的な考え方と実践方法を、体系的にお伝えします。
学校を卒業しても、学びは一生続きます。
だからこそ、「勉強の仕方」を身につけることが、人生を豊かにする一番の近道なのです。
この記事が、皆さんのこれからの学びを見直すきっかけになれば幸いです。
お読みいただきありがとうございます。
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