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“滑る”という感覚は、なぜこんなに気持ちいいのか

私はこれまで数々のスポーツを楽しんできました。

学生時代は陸上部、水泳部、そしてスキーのツアークラブを主催していました。
小学生の頃はローラースケート、そしてアイススケート、スケートボード、サーフィン、水上スキー、そしてウインドサーフィンなど、子供の頃雪山で遊んだソリ遊びを入れると、“滑る”ことがテーマになったものばかりです。

滑る感覚の気持ち良さの虜になったのです。

なぜ“滑る”感覚がこれほど気持ちいいのでしょう。


<自然の中>

まず、自然の中で行うものが多いということです。

アイススケートも屋外リンクの方が断然好きです。
自然の風、雪、氷、水、波といった力をうまく利用しているのです。

この自然との一体感は格別なものです。
自然の中に身を置くだけでも幸せな気持ちになります。

<無重力>

最近のスキー場は、整備された圧接バーンが多くなっていますが、粉雪の深雪の中を浮かぶように滑る感覚、

波に乗って滑るように走る感覚、

これらは摩擦が限りなく少なくなって、体重や風力がスピードに直結します。

動力を使わずに自然の力だけでグングン進むこの感覚は、地面に縛られず、空を飛んでいるような開放的な快感なのです。

<脳内物質>

滑っている間に、脳からはいろいろな物質が出ています。

〇 報酬ホルモンと言われるドーパミンが出て、「もっとやりたい」という感覚になります。

〇 興奮ホルモンのアドレナリンがエネルギーを増加させ、集中力もアップさせます。

〇 天然の鎮痛剤と言われるエンドルフィンが、ポジティブな感情を生み出し、ストレスを軽減してくれます。

〇 至福の分子というアナンダミドが、ランナーズハイのような幸福感をもたらしてくれます。

これらにより、「ちょっと怖いけど、コントロール出来ている」という安心感や満足感による心地よさが強く残るのです。

<身体感覚>

滑っている間、身体はバランスを保ち、体の位置を整え、流れる景色を視覚で捉えながら、雪面や水面の感覚を足裏の触覚で捉えながら、これらを同時に働かせています。

そのため脳は非常に整った状態になっていると言います。

<フロー状態>

滑るタイプのスポーツは、フロー状態、或いはゾーンに入った状態に入りやすいといいます。

ここに入ると、雑念が消えて体が自然と動き、時間の感覚も薄れていくため、強い満足感が得られます。

<いろいろなタイプ>

私は特にスピードを出すのが好きで、ウインドサーフィンではスラローム系の道具を使っていました。

スピードが上がるほど気持ちよくなるタイプです。
ストレスもこうして動いているうちに、いつの間にか解消されています。

他にも、繊細な感覚の持ち主である、静かに滑るタイプ。

思い通りに操れるのが楽しいという職人肌タイプ。

とにかく自然との一体感が最高という自然志向タイプなどがあり、これらが色々と混ざり合っているようです。

<まとめ>

このように、“滑る”感覚が気持ちいいのは、浮遊感・自然との一体感・スピードと爽快感・コントロールするという達成感・五感への心地よい刺激など、様々な要素が重なり合うことで、日常では味わえない特別な快感を生み出してくれているからなのです。

心が疲れている時ほど滑りたくなるのは、脳や神経が「(滑って)回復してくれ」と言っているあらわれなのですね。

今度はどんな“滑り”をしに行こうかと考えるとワクワクします。

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