前世の記憶がある俺はまた今世も君を愛す
みんなには前世の記憶があるだろうか
俺はある
前世の俺は戦争が行われている時代に生まれた
村で生まれ過ごし比較的穏やかな日々を過ごしていた
俺の事を大切に思ってくれる父と母、それと少ないが学校で出来た友もいた
そして……俺の想い人、沙代もいた

お互いに想いを通わせていたと思う
この想いを伝えようともしていた、だが伝える時はこなかった……
俺は戦争に行くことになった
沙代をよく遊んだ木に呼び出して話す
必ず帰る、そしてその時は共に暮らそうと伝えた
はい……必ず、必ず帰ってきてください、いつまでもお待ちしておりますと沙代は言ってくれた
俺は戦場に向かった
国のために戦った、必死に、味方が周りにいなくなっても俺1人ただただ戦った
そう……死ぬその瞬間まで……
悔しかった、死ぬ直前頭の中に流れたのはあの故郷での記憶
そして……沙代の笑顔だった

次俺が目を覚まして見たのは、見知ら女性が俺の事を抱えそのすぐ隣に見知らぬ男性がものすごく幸せそうに俺の事を見つめていた光景だった
さっきまで戦場が……いくつもの味方、敵の〇体が転がっていた絶望の光景が広がっていた
でも今俺が見ている光景はそれとは真逆で幸せに満ちた光景だった
俺は何が起きているのか分からずパニックになり、自然と涙が込み上げてきて大泣きしてしまった
1度泣き始めると自分では涙が止められくて焦った
そしたら俺を抱えていた女性が慌てた様子になり俺の背中をさすりはじめる
すると、徐々に落ち着き涙が止まった
それから俺は周りを見つめたり、話を聞き自分の状態を少しずつ知っていった
俺は前世の記憶がある状態で赤ちゃんに生まれ変わってしまったことを……
しかも数十年後の未来に……
あと、俺が死んだ数ヶ月後国が戦争に負けた事……
少しずつ成長していくにつれて前世の記憶がある自分の異物感や前世と今世のずれをもの凄く感じるようになった
俺は苦しくなり、今の父と母である2人に話そうか悩んだ
でも、2人はものすごく優しいから俺の現実離れした話をしたら2人がパニックになるかもしれないし、変に心配かけてしまっても嫌だった、それにもしかしたら大人になれば忘れられる可能性もあると思い、結果言うのをやめた
それと今の親に言わないのであれば誰にも言うのはやめようと決め、俺は自分の中の異物感やずれを無視して周りの能力に合わせて成長し、何故か見た目が前世の自分に似ていった
そして結局俺は前世の記憶が無くなることは無く、前世の年齢を超え高校を卒業し今では一人で上京をして大学へ通っている
ちなみに大学2年生だ
前世の穏やかな日々とは違うが、幸せな平凡な日々を送れていた
〇:ふぁ……眠い
俺は昨日の夜課題であるレポートを終わらせるために遅くまで起きていた為眠くて欠伸をする
〇:大学まで行くと知識はもう知らない事ばかりでやっぱりキツイな……
前世の数十年後に生まれたこともあり、前世の知識が通じない事や衝撃した事も今までも沢山あった
だが大学のレベルになると専門的な事が多くなってくるためより難しいなと感じていた
〇:まぁでもみんなも頑張ってるし、頑張らないとな
そんな事を呟いていると大学に着き、俺は校舎に入ろうとした
するとカシャッっとカメラを撮る音が聞こえ俺の視線は自然とそっちに向く
それと同時に俺の足は……校舎に入る前に止まった……
何故ならば……そこに、沙代が……沙代が居たからだった

〇:っ!?…さ、沙代……
わかってる、わかっている、頭の中では……沙代じゃない事は……沙代に似た女性である事は……
でも、でも……もしかしたら、俺みたいに記憶があるかもしれない
そんな0に近い可能性に俺は沙代に似ている女性を見た瞬間縋りたくなったのだった
俺は沙代に似た女性に声をかける
〇:あの!すいません!!
声をかけると沙代に似た女性がカメラから俺に目線を変える
?:はい、なんですか?

沙代に似た女性は俺の顔を見て誰だろうと言う目で見つめてくる
その瞬間俺は理解する
沙代ではないと、沙代に似た女性だっただけだと……
もし沙代なら前世の俺に似た今の顔を見て、今の俺のように一瞬で気づくはずだから
苦しい気持ちが溢れる、でも我慢する
何故なら俺が勝手に期待しただけだから……
視線を下げ自分の中での色んな感情を抑えようとして、話せずにいると沙代に似た女性が話し始める
?:あ、あの……どうしまし……あっ!!もしかして!!カメラに興味ある!?
ニコッと笑顔で俺に言う

〇:あっ!え、えーと……
俺は勢いよく話されて驚いた事と色んな感情が心の中で渦巻いている中で沙代に似ている笑顔を見て言葉が出てこなくなる
?:あっ!私自己紹介してなかった!私、岡本姫奈!!学年は大学2年生!!あなたは?
〇:え、あっ……〇〇〇〇です、大学2年生です
姫:同じ学年なんだ!!
〇:は、はい
姫:それじゃ敬語とかはいらないよね!〇〇私のカメラ見てたけどカメラ興味あるんだよね!!
グイグイくる沙代に似た……いや岡本さんに俺はやられる
それと同時に姫奈は完全に沙代に見た目だけ似た女性だなと思った
何故なら今の一瞬だけだが岡本さんはもの凄く明るいタイプで沙代は岡本さんとは真逆の静かなタイプだったからだ
姫:興味あるんだったらカメラサークル入らない!?今人少なくなってて……今は大丈夫なんだけど先輩達が卒業したら無くなっちゃうかもって話もあって……カメラ興味あるなら絶対楽しいし!最初は私とか先輩達が色々と教えるから!ね!ね!!

〇:……は、はい
岡本さんの勢いにやられ俺は首を縦に振った
そしたら岡本さんはものすごく嬉しそうな表情になった
俺はその表情を見てまた心がギュッとなった
それから俺はなんとくだがカメラサークルに入ることになった
岡本さんは岡本さん、沙代ではないと心に言い聞かせ気にしないようにしていった
変に期待した自分が悪いと心の中にしまった……
岡本さんや先輩達に色々教わり、俺の大学生活は今までより楽しくなっていっていた
私は同級生の〇〇がカメラサークルに入ってからより楽しい日々を過ごしていた
最初突然声をかけられびっくりしたけどカメラへ視線を向ける〇〇を見てこれは絶対誘わないと!と何故か思い誘った
今ではあの日〇〇をカメラサークルに誘って良かったなと心の底から思っている
今日は夏休み直という事で、サークルの恒例行事であるみんなで夏休み中に出掛けている場所を発表する日
私はつい最近入って知らない〇〇にサークルへ向かいながら軽く説明していた
姫:毎年夏休み日本のどこかへ行って、2泊3日泊まってそれぞれ写真を撮って、学園祭で見せて投票をしてもらうの!
〇:へぇー投票されるのか、でもなんで投票してもらうんだ?
姫:それはね!上位になると部長からプレゼントがあるの!!だからみんな楽しむながら上位を目指そうってやってるの
〇:なるほど、プレゼントか……絶対部長センスいいし、確かに欲しいってなりそう
姫:でしょでしょ!!私も去年は無理だったから今年こそなりたいなーって思ってるんだよね!あとやっぱりどこに行くのかめっちゃ楽しみなんだよね!
私は〇〇に向けて笑顔で言う

そんな事を言っているとサークルが集まる場所に着いた
サークルが始まると部長が今年行く場所を発表する
部:それでは今年行く場所は、去年は海だったこともあり森が生い茂っていて、行きやすい△△村という村に行くことにした
部長が言うとみんなどこだ?みたいな表情をする
そんな中〇〇だけ一瞬驚いたような表情をした
私は気になったけど部長が△△村について話し始め、話を聞かないとと思い部長の話に耳を向ける
結局話が終わった頃には△△村に行く事が楽しみになり〇〇の驚いていた事は忘れてしまった
月日は経ち村へ行く日になった
免許証を持ってる先輩たちの運転で村に着く
1日目は運転してくださって疲れた先輩達もいるため、旅館でゆっくりしてみんなで楽しく過ごした
2日目になり今日が丸々1日撮影にあてる日なのでみんなそれぞれ事前に調べたフォトスポットへ向かっていく
姫:よぉし!!沢山写真を撮って!上位目指ぞっ!!
気合を入れ私は旅館を出て調べてここ良さそうだなと思った周り写真を撮りに向かった
色んな写真を撮っていると時間がどんどん経って気づいたら夕方になっていた
姫:あれ、もう夕方……全然気にしてなかった、お昼も食べるの忘れちゃったし……

一旦お昼になったら村にある定食屋さんに行こうかなと調べていたのだが気づいたら夕方になっていた
姫:1回戻ろうかな
私は荷物を持って旅館へ歩いていく
すると、その途中で〇〇に合う
姫:あれ、〇〇!〇〇も旅館へ戻る?
〇:岡本さん、いや俺は写真撮りたい所あるからまだ戻らない
姫:あっそれだったら、私もついて行ってもいいかな?

私は何故か〇〇の撮りたい所へ行きたいと思い、ついて行ってもいいか聞く
〇:えっ、ま、まぁ……いいけど、別に特別綺麗な何かがある訳じゃないよ?俺がネットで調べていいなーってちょっと思ったところだから
姫:全然いいよ!なんか分からないけど私も行きたいって思ったの!
〇:っ!そ、そうか、それならいいけど……
私の返答に少し驚いた様子を一瞬見せた後〇〇は歩き始め私はそんな〇〇について行った
ついて行った先にあったのは1本だけ木が生えている場所だった
私はその木を見た瞬間何故か懐かしい気持ちが溢れる
初めて見た木のはず……それなのに何故かどうしょうもないほどに懐かしく思えた
姫:……

ふと、〇〇の顔を見る
すると私が忘れていた記憶が写真のコマ撮りのように流れていく
姫:……沙代、ずっと、ずっとお待ちしておりました
私は全てを思い出し、〇〇へ視線を向けて言った
1人で最後行こうとしていた場所へ向かう途中岡本さんに出会った
何故か岡本さんは一緒に行きたいと言い始め、俺はその岡本さんを見てまた沙代を重ねて、断ることが出来ず一緒に行くことになった
目的地に着くとあの時と、数十年前と変わらない木がそこに生えていた
俺はそれを見た瞬間胸がギュッとなった
あの日の約束……それを叶えられなかった辛さ、他にも言葉には出来ない物が心から溢れそうになった
そんな中突然隣から……毎日聞いている声、いや懐かしい…声、沙代の声が聞こえた……
姫:……沙代、ずっと、ずっとお待ちしておりました

〇:っ……
俺は理解出来ず言葉を失う
そんな俺を置いて岡……沙代が話し続ける
〇:ほ、本当にさ、沙代なのか?
沙:はい、沙代です

沙代は優しく微笑みながら言う
俺はその沙代の表情を見て今までの抑えていた物が溢れはじめる
〇:う、うぅ……
何かを話そうとしても言葉が出てこずただ涙を流すしかなかった
すると、沙代は優しく俺を抱きしめてくる
俺は自然と沙代を抱きしめ返した
沙:……全て思い出しました、今まで思い出せずすいません
〇:さ、沙代が謝る必要は無い、俺こそすまなかった約束を……必ず、必ず帰ると行ったのに……
一旦抱きしめるのを辞め沙代の目を見て言う
沙:すまなかったなど謝る必要などありません、私はただお待ちしていただけ、あなたの辛さと比べば痛くも痒くもありません

〇:……沙代は優しいな、それじゃもう……お互い謝るのはやめようか
沙:ふふっあなたこそずっと変わらずお優しいですね、忘れしまって傷つけてしまったのに……
沙代は少し微笑みながら言う
それから少しの間また抱きしめあった
少し経った後俺たちは抱きしめ合うのをやめ、目を合わせながら話し始める
〇:……何故か分からないが時が戻ったみたいだ、お互い姿は前とは違うのに
沙:……この光景がそうさせているのでしょうね、そうまるで、あの時のままの今の私達の関係のよう
俺と沙代は一緒に木を見つめる
〇:……なぁ沙代、前世では叶えられなかったが今世で叶えたい、一緒に暮らしてくれるか?
沙:……はいもちろんです

沙代が少し涙を流しながら頷く
〇:これからよろしくな沙代
沙:……その名前はここに置いていきます
〇:え?
沙:だって……私たちは前に進むのですから、これから沢山変わっていくのです、だからここに前世の自分を置いて行きたいと思うのです
〇:……わかった、沙代
沙:ふふもう、だからその名は置いてきます
〇:あっすまない、岡本さん
俺は今までのように呼び直す
すると少し不機嫌そうな表情を見せる
姫:……これから一緒に暮らす人を苗字で呼ぶの?

沙代は姫奈の口調に戻り少しいたずらっぽく言う
〇:た、確かにそうだな……姫奈
姫:ふふ……いいよ、〇〇
姫奈は名前呼びが嬉しかったのか笑顔で言う

俺たちは何枚か写真を撮って、旅館へ戻るまで今までの話をたくさんした
もちろん話し終わらなかったが周りの目がある中で話すわけもいかないので一旦話すのをやめ、普段通りに接した
次の日になり俺たちは村から帰り色々サークルとして作業をした
終わったあと1人暮しをしている家へ呼び終わらなかった話を2人で続けた
日々が過ぎ学園祭になってあの日撮った写真を多く飾った
投票の結果は、なんと俺と姫奈どちらとも上位に選ばれ部長からプレゼントをもらった
選ばれた写真はもちろんあの木の写真だった
それから大学生活も、カメラサークルも、俺と姫奈2人で一緒に頑張った
そのおかげもあったのかカメラサークルは次の年人が増えて無事継続されることにもなった
そして、大学を無事2人で卒業後……同棲をして結婚をした
今では姫奈との間に子供が3人生まれた
色々とあったが隣の姫奈と笑顔で笑い合い、愛し合えている今を、今世を……幸せに過ごしている

妄ツイ読んで下さりありがとうございます!!
今回はつばふぃさんの企画参加作品です!!
という訳でヒロインはつばふぃさんの推しであるおかひなで書きました!!
暗めの内容にならないように書いたのですがどうだったでしょうか?
もし嫌な気持ちとかになってしまった方がいたすいません
今回はおかひなが舞台でゲゲゲの鬼太郎に出たのを思い出して、写真を見たら着物を着ていてあっなんか前世で叶わなかった事を今世で叶わせる作品書きたいと思い書かせていただきました
沙代もゲゲゲの鬼太郎でおかひながやっているキャラからもらいました
もし面白いと思っていただけていたら幸いです
次の投稿はちょっと決めてないですけどすぐに投稿する予定です!
お楽しみに笑
マシュマロなどに感想などお待ちしております!
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最後に駄文ですが読んでくださりありがとうございました!
それではまた!
