「オカメインコ膝枕」
8歳の息子作の小説です。
今井雅子作「膝枕」の二次創作です。
かいちゃん作「オカメインコ膝枕」
おばあちゃんが、しんじゃった。
ぼくは、おとうさんとおかあさんといっしょに、いなかの家にとまってる。
お葬式の次の日、おとうさんは、仕事にもどった。おかあさんは、なんやかんやでいそがしい。
だから、ぼくはひとりで、へやでぼーっとしてた。
となりの部屋から「ぴぴっ」て、ちいさい声がきこえた。
いってみると、カゴの中で、一羽のオカメインコがこっちを見てた。
「つき」っていうなまえ。
おばあちゃんがずっとかわいがってた鳥。
おばあちゃんは、よくぼくをこのへやでひざまくらしてくれた。
「おひざ、する?」って、ニコニコしながら。
そんなことを思い出していたら、
カゴの中のつきが、くびをかしげて、
「オヒザ、スル?」
って、言った。
ぼくはびっくりして、声がでなかった。
「お、おばあちゃん?」
ちがう。つきだ。でも、まちがえそうなくらい、おばあちゃんの声ににてた。
カゴをそーっとあけて、つきに手をのばす。
つきは、こわがらずに、ぼくの手にのってくれた。あったかくて、かるい。
そっと、たたみにすわって、足をくずして、つきをひざにのせた。
つきは、ぼくのひざのうえでちょこんとすわって、もそもそ羽をなおして、それから
「オヒザ、アッタカイネェ」
って、また言った。
ぼくの目から、ぽとんって、なみだがこぼれた。
さびしいとか、かなしいとかじゃなくてうれしかった。なんか、また会えた気がした。
「うん。おばあちゃんのひざも、あったかかったよ」
つきは、それにはこたえなかったけど、ぼくのひざのうえで、くるんとまるまってねむった。
ぼくは、そっと頭をなでてあげた。
あったかい。
やっぱり、つきのなかに、おばあちゃんの声がのこってる。
それが、ちょっとだけ、ぼくのさみしい気もちをなおしてくれた。
2がっきがはじまるころにつきは、ぼくの家にきた。
毎日ひざに乗せてお話しした。
だけど、ぼくが中学の制服を着たころ、つきはしんじゃった。
つきがいなくなったから、
おばあちゃんやつきのこともわすれていった。
そこから数年ほど経った。
ぼくは大学で人工知能が学べる学部に入った。
そこで1枚のポスターが目にとまった。
「膝枕サークル新入生募集中!!!」と書いてあった。
ぼくはなんとなく、そのサークルの部屋に向かった。
終わり
