#71.私が「広角」レンズを使う理由
Reason
レンズバリエーションはいろいろある…
どれが一番使いやすい?と聞かれても、たぶん答えられない。
(どれもいいから!)
ただし、自分の出来上がった写真や、
誰かにみてもらいたい写真、
「これだな」って思える作品としての写真―。
その結果は、“広角”で撮ったものであることが多い気がする。

FUJIFILM XF 10-24mm F4 R OIS
夕暮れ時の一枚
左右のフェンス 地面の模様
それぞれをかなり意識して撮った
撮っているときは怪しい人だったと思う
どうして、広角を選ぶんだろう…
「いいものはいいのじゃ」
「テンションが上がるからじゃ」
――正直、理由なんてそれだけだ。
ただ、いつもこんなテンションのため、今回はまともに言語化して、今の自分の写真とさらに向き合おうと思って記事にすることにした。
そして、密かに広角のファン層を広げたい思惑もある。
ちなみにiPhoneの広角でも、35mm判換算で26mmの焦点距離。
気になる方はまずスマホで試してほしい。
「手前」という画角
広角好きの理由の一つに、「新しい画角の出現」がある。
――そりゃあ広角なんだからそうでしょ!!!
そうツッコミが来てもおかしくない。
しかし、ここでの肝は「手前」にあると結論づけておく。
“目視では確認できない「手前」ものが映る”
その結果、目視以上の情報量が得られるのだ。
言ってしまえば、「奥行き」なのだが、「奥行きの奥行きたるゆえん」は「手前」があるからこそ成り立つ。
※フォトグラファーぽく言えば「前景」なのだろうが、「手前」とすることで、自分なりにしっくり来た。
「手前への意識」が広角の構図づくりには欠かせない重要なファクターだと思う。

そして、右下から延びる床のライン、
それらが手前にあることで
奥行ある写真にさらに深みが出ていると思われる

画面上の左右から見える小窓のラインがいい構図を生んでいる。広く撮れなかったらここでは撮らないかも。
広角レンズおける構図作りは広角ならではの難しさがある。
察しの通り、「余計なもの」や「入れたくないもの」がどうしても映り込みやすい。
なにを入れるか
何を捨てるか
なにをラインにするか
レタッチで消せるものがあるか
水平は?垂直は?
撮影中は、普段使わない頭の中の計算式が爆速で働いている。
+*%-あqwせdrftgyふじこlp;@
📷ヾ(´-ω-`).・◯
「手前」を意識した撮影をすることで、さらに表現したい内容に厚みが増していく。

光は、自然光だけの地下街の屋内写真。
右側の柱にうつる光、天上の光
そして、左側から中央にかけてながれていく感じをとらえられたと思う。
クロップの自由度
さらに、付け加えるならば、編集の際の自由度が上がることも大きいかもしれない。
「とりあえず広く撮れば、あとから何とでもなる」という精神的なハードルをかなり下げてくれる点も、自分のスタイルに合っている。
上記2枚の写真は、ガッツリレタッチを加えながらも、水平垂直を含めたクロップにものすごく注意を払ったつもりだ。
写真における「余計なもの」の映り込みは極力避けたい。けど、広く映しておけば、あとからクロップできる。
そんなわがままを聞いてくれるのも広角のいいところではないだろうか。

ここの主題は「ライン」。
水平、垂直とは…
レタッチ時に微妙な傾き加減を調整しながら仕上げた

下の道路も映っていたが、イマイチだったので削ってみた。広く撮ればいらないとこをガンガン捨てれる。
広角が感動を呼ぶ瞬間
最後に
見上げたとき、見下げたとき、
わ、広角っていい!
そう思う。

手前の柱から空に向かって伸びる構図が作り出せていると思う。
左下の光がしっかり入ることで天気と青空が際立つ。

何気ないスナップのときの一コマ。自分の足が入らないように手を伸ばして撮った。
いつもと違う視点がそこにはあった。

夕暮れ時。陽の光に照らされる牡丹を見上げてみた。
手前から伸びる枝が奥行き感を引き立たせる。

歩道橋からの一枚。スローシャッターで、タクシー🚕を捕らえた。道路の白線が延びていいラインを作ってくれる。橋は入れるか迷ったが、いらなければ切ればいいやと思って撮った。結果入れることで道の広さと、静けさが描けた。
ちょっと“引き”でみた世界は、非日常の世界に見えるのかもしれない。
見た目以上のものが見えたとき、そこに心が動くのだと思う。
けど、写真としてはまだまだエネルギーが弱い…
極めるには時間がかかるなあ…。
広角関連過去記事
ではまた。
