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「プール、お家でしよっかね」

今日は、2歳児に何度も驚かされた日だった。

保育園からの帰り道、車の中で会話が始まった。

「今日、娘ちゃんは今年初めてのプールだったね。楽しかった?」

「うん!楽しかったー!」

4歳の娘が答える隣で、話を聞いていた2歳の息子が言った。

「息子ちゃんは?」

昨日は息子の水遊びの日だった。

でも雨で中止して、まだ今年は水遊びが始まっていない。

「昨日は雨でできなかったもんね」

そう返すと、息子が一言。

「プール、お家でしよっかね」

その瞬間、思わず「え?」となった。

私はてっきり、
「ぼくもプールやりたかった」と言うと思っていた。

でも違った。

「お家でしよっかね」

自分だけが楽しむ方法じゃなくて、みんなで楽しめる方法を考えていた。

2歳児からその発想が出てくるとは思っていなかった。

「今年は大きいプール買おうと思ってるんだよね。
またお家でプールしようね」

そう言うと、
「やったー!」と嬉しそうだった。


帰宅後。

ホワイトボードでお絵描きをしようとした息子が、
「ママ、やってー」と言ってきた。

前に描いた絵が残っていて、手口ふきで拭いても全然落ちない。

私も一緒に拭いてみたけど落ちない。

もしかしてと思って、消しゴムでこすってみると綺麗に消えた。

すると息子が目をキラキラさせながら、

「わぁ、ママすごいね!綺麗になったね!」

と心の底から嬉しそうに言ってくれた。

そんなに喜んでもらえるとは思っていなかった。

「わかってくれてありがとー!」
そんな気持ちになった。

満足した私は、そのまま洗濯物の下洗いをしに洗面所へ向かった。

しばらくするとリビングから、
「息子ちゃん、なに描いたの?」と娘の声。

すると息子が元気よく、
「さつまいも!」と言った。

娘も「あ、さつまいもだね!」と話している。

「……ん?さつまいも?」

洗面所からこっそりリビングをのぞいてみる。

丸じゃない。
先端が細くなっていて、あの独特な少し曲がった形。
そのまま、さつまいもだった。

「こりゃ、さつまいもだ」

さつまいも以外に見えなかった。

その瞬間、
「だから息子は『さつまいも!』って言ったのか」
「娘も『さつまいもだね』って言ったのか」

全部つながった。

2歳児が描いた絵なのに、ちゃんと年齢関係なく伝わる絵になっていた。


今日は何度も驚かされた。

「プール、お家でしよっかね」
「わぁ、ママすごいね!」
「さつまいも!」

今日、私が思っていた2歳は、少し変わった。

#創作大賞2026
#エッセイ部門

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