『大さじ1』は15gじゃない。味がブレる理由
料理上手は知っている“重さの真実”
「なんで同じ『大さじ1』なのに、味が違うの?」
そう思ったことはありませんか?
例えば、クックパッドのレシピを見て、
書いてある通りに作ったはずなのに、
どうも味が濃い。あるいは薄い。
なんで?私のせい?
…いえ、違います。
実は――
「大さじ1」という表現、
重さはすべて同じではありません。
「大さじ1」は体積です。
おおよそ15ml(ミリリットル)。
ですが、体積が同じでも、
重さは中身の“密度”によって全く変わるのです。
つまり水と油と砂糖と小麦粉。
ぜんぶ「大さじ1」でも、グラムで測ればまったく違う。
だから、「料理は目分量でいいよ〜」
というのは正しくもあり、危うくもある。
ほんの1グラムの差がプロの味と素人の味を
分ける原因でさえあるのです。
料理に必要なのは「重さの感覚」
まず、これを見てください。
「大さじ1」にあたる各調味料の重さ(g)です
水:15g
醤油:18g
みりん:18g
酢:15g
塩:15〜18g(種類で違う)
砂糖:9〜12g(グラニュー糖か上白糖かで違う)
油:12g
小麦粉:9〜10g(薄力粉と強力粉でわずかに差)
粉チーズ:6g
どうでしょう。
知っていましたか?
たとえば、同じ「大さじ1」でも
醤油は17〜18g、砂糖は10g。
つまり、重さが倍ほど違います。
これ、味付けにダイレクトに影響します。
たとえば、「醤油 大さじ1、砂糖 大さじ1」
で「甘辛ダレ」を作るとします。
でも実際の重さは…
・醤油18g
・砂糖10g
大さじ1=15gだと思っていたら
レシピ通りにやったはずなのに、
味がキマらない理由がここにある可能性があるんです。
じゃあ、どうすればいいの?
全部覚える必要はありません。
重さが違うってことだけ覚えておいてください。
ここを知っておくことが第一歩です。
では、具体的にどう意識すればいいか?
◎料理が安定しない人は「重さ(g)」で測ってみる
微差が味に直結するものは、
デジタルスケールで測るのが最強。
特に塩は誤差の影響を受けやすく、味に大きく関わります。
大さじ1として
水は15g。ほかは違う。
まずはここを常識として持ちましょう。
「だいたい」で済ませたい人は「傾向」を知る
どうしても量るのが面倒…という人は、
「重い系」と「軽い系」をざっくり把握しましょう。
【重い系】…しょうゆ・みりん・酢(=15g超える)
【中間】…油(=12〜15g)
【軽い系】…砂糖・小麦粉・粉チーズ(=9g前後)
料理上手は、ここを感覚で掴んでいます。
またいつも使っている大さじ、小さじ
この1杯は何gなのか、
実際に計ってみる。
使う調味料のメーカーによっても
微妙に誤差があります。
・とろっとした醤油とあっさりの醤油
・サラサラの塩としっとりの塩…など
■ 最後に僕が大事だと思っていること
重さの誤差で味が大きく変わる調味料は、
スケールや電子ばかりで計ることを強くおすすめします。
とくに塩はシビアです。
たった1gの違いで、料理の味はまったく別物になります。
もし「大さじ5」を使うとき、
仮に「大さじ1あたり1gずつ誤差」があれば、
5gものズレが生まれます。
5gの塩の差――これはもう、
「別の料理」と言っていいほどの違い。
だから僕は、大さじ3〜5を超える量の
調味料を使うときは、必ずスケールで計るようにしています。
そして、
意外に思うかもしれませんが、
実はプロの料理人やレシピ発信者でも、
この「大さじとグラムの違い」
を正しく理解していない人がいます。
レシピで「g表記」されているのに、頭の中では
「大さじ1=15g」と思い込んで計算してしまう。
でも、調味料によっては大きなズレが出る。
そういう目でレシピを見ると、
「あ、このレシピは信用できる/できない」
が見抜けるようになります。
これは、料理を続けていく上で、とても大きな力になります。
全部を覚える必要はありません。
でも、「全部同じじゃない」――
この視点だけは、どうか忘れないでください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。いつもの料理が少しだけ変わるそんな小さな気づきが、料理の楽しさにつながれば嬉しいです。
このような家庭料理をもっと美味しくするヒントを、今後も発信していきます。
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