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「おいしいものを作る力」が、贅沢品みたいに扱われる世の中になってしまった。

「おいしいものを作る力」が、
贅沢品みたいに扱われる世の中になってしまった。



それは、料理を仕事にしている私にとって、
痛みでもあり、悔しさでもあります。

「毎日の食事をもっと楽しく」
「丁寧に暮らす」なんて言葉が
流行った時代がありました。
※まだ流行ってるか。


レシピ本は売れ、料理動画は伸び、
家でおいしい料理を作れること

生活を豊かにする方法の一つとして注目されていた。

でも、今は違う。

「安くて」「安全で」
「そこそこ食べられればいい」
そういう価値観が、
確実に主流になってきている。

一汁三菜を揃えようとすれば「手間が多い」、
本物の調味料を選ぼうとすれば「高い」
お米にこだわれば「贅沢」。


料理は趣味になる。

この言葉を、私は数年前からよく口にしていた。
でもそれは
「楽しむ人が増えたらいいな」という意味であって、
「生活するだけで精一杯」という
未来を想像していたわけじゃなかった。

そう、料理は今、
「できる人だけがやること」
になりつつあるのです。

なぜこんな時代になったのか?

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