「鬼上司は鬼だったのか」noteと、鬼上司だった私への10年越しの答え合わせ
そのnoteのタイトルを見た瞬間、ドキッとした。
なんだか読むのがこわい…
でも、気になって仕方がなくて、他の記事を5つくらい読んでから、意を決してそのnoteを開いた。
読み終わったとき、涙が出ていた。
noteを読んで泣いたのは、初めてだったかもしれない。
それは、4月中に「#春になると思い出すこと」というテーマで開催されていた、みんなのnote投稿コンクールの応募作品のひとつだった。
タイトルにドキッとして、私の心を掴んで離さなかった記事と、記事を読んで思い出した、"私が鬼上司だった頃"の話をしたいと思う。
あの頃の自分と重なった、“鬼上司”の気持ち
そのドキッとしたnoteが、これ。
※空原ゆにさん、勝手に紹介しちゃいました…。素敵な記事をありがとうございます!
「鬼上司」って、かなりドキッとする言葉だ。
このnoteを読んで、ここに書かれている上司の心の葛藤が、痛いほどわかってしまった。私は、この上司の気持ちになって読んでいた。無意識のうちに、自分の過去と重ね合わせていたんだと思う。
あの頃の、やるせなさ、逃げたい気持ち、プライド、弱さ…いろんな感情が押し寄せてきて、気づいたら涙ぐんでた。
今の私はフリーランスとして働いているけれど、このnoteを読んでいて、自分に初めて部下ができたときの葛藤や不甲斐なさを思い出した。
私は、このnoteに出てくる上司ほどきつい言葉を投げる上司ではなかったけど、きっと同じような要素は持っていたと思う。それに気づいたのは、元部下との会話がきっかけだった。
10年ぶりに届いた、“あの時の想い”のフィードバック
私が初めて上司になったのは、15年以上も前のこと。
最初の部下になったOさんは、10年ほど前に退職しているが、今でも私に年に1回くらいのペースで、突然電話をかけてくる。
「もしもし~?おっかむーらさーーーん!元気ですかーー?」
毎回そんなふうに、明るい声で電話をくれる。
「元気やよ。どうしたん?なんかあった?」
「いやー、特に何もないんですけどね~」
…なんて言いながら近況を話すうちに、ぽろぽろと悩みごとが出てくる。聞きながらうなずいていると、ふいに思いがけない言葉が飛び出した。
「今になって、おかむらさんが怒ってくれたこと、めっちゃわかるんですよ。ああ、そういうことやったんか~って。ほんまにありがたいです。おかむらさんが上司でよかったって、思ってます!」
……えええぇぇぇっ!そんなこと、言ってくれるの!?
ものすごく嬉しかった。
「ああ…私が悩みながらも、必死でやってきたことって、ちゃんと届いてたんやな」
心の底から、報われた気がした。
「そんなふうに言ってくれて、ほんまにありがとう。めちゃくちゃ嬉しい!」
昔の私だったら、こんなふうに素直に気持ちを返すこと、できなかったと思う。でも今なら、ちゃんと伝えられる。10年という時間が、そうさせてくれた。
だけど、そのあとに出てきたOさんの言葉に、また驚かされる。
「私、そんなに怒ってたかな?」と聞くと、
「怒ってましたよー!しかも、当時は理不尽に怒られたって思ってましたからね!」と、笑いながら返された。
……え!? 理不尽に怒ってた!?
そんな風に思われてるなんて、全然気づいてなかった…!
私の中では筋が通っていたつもりだったけど、きっと言葉が足りなかったんだ。伝え方を間違っていたんだ。ああ、そうだったのか。
「うわあ、ごめん!あのときは私も全然余裕なかったからなぁ。気づかせてくれて、ありがとう」
10年以上経って、やっとわかったことだった。
時間がくれた気づきと、伝えることの尊さ
いま、あらためて思う。
自分のことを振り返らせてくれる存在がいるって、ありがたいことだ。そして、それを言葉にして届けてくれるって、本当にすごいこと。
ゆにさんの元上司の方が、あのnoteを読んだら、きっと胸が熱くなるんじゃないかと思う。
周りから見れば、相変わらず彼女は鬼かもしれない。でも、私にとっては、仕事をたたき込んでくれた大切な先輩だ。
この言葉は、私がOさんからもらった嬉しいフィードバックと重なる。
もちろん、ゆにさんの上司にも「もっといい伝え方があったかも」と思う部分はあるし、「あなたには悪いけど、私はこういうやり方しかできないから…」という言葉は、ゆにさんや当時の部下にとっては、きっとキツく響いたと思う。私がゆにさんの部下の立場だったら、「それを言い訳にしないで」と感じたかもしれない。
でも。それでも。
ゆにさんの言葉に、元上司の方は「あのとき悩みながらも、がむしゃらにやってきたことがちゃんと伝わっていたんだ」と、少しだけ自分を許せるんじゃないかと思うから、できることなら、あのnoteを元上司の方に届けたいと思うくらいだ。
ゆにさんと元上司の関係は、私とOさんとの関係にどこか似ている。
あの頃には想像もできなかったけれど、Oさんは私にとって、ただの「最初の部下」ではなく、振り返るきっかけをくれる、かけがえのない“鏡”のような存在でもある。
マネジメントは、誰にも教わることなく、見よう見まねでやってきた。うまくいかないことも多く、やっては失敗し、またやり直す。その繰り返し。
部下の反応や成果を見ながら手探りで進めていたから、常に不安がつきまとっていた。
だからこそ、Oさんからの言葉は、私にとってマネジメントの“答え合わせ”のようなものだったのだ。
noteの投稿コンクールをきっかけに、思いがけず、「フィードバックをくれる大切な存在」と、過去の頑張っていた自分に気づくことができた。
そして、またひとつ、自分の過去と向き合えた気がした。
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いろんな経験があったからこそ、今、コーチとして「マネジメント」をテーマにサポートができているんだなと思っています。
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