YouTubeの「うさんくさい経営者」は何者なのか?他人の揉め事で稼ぐ人たちと情報商材の裏側
TikTokやYouTubeショートを流し見していると、ある「特有の空気感」を持った経営者たちが高確率でタイムラインに流れてきます。
ひと昔前のような「タワマン・高級車・札束」といったベタな成金アピールは、もう古い。今のトレンドはもっと巧妙で、もっと刺激的です。
SNS上の泥沼の論争に突然アドバイザー面して介入してきたり、ネットの暴露・炎上騒動の裏で「仲裁役」として謎の影響力を誇示したり――。まるで「ネット界のすべてのパワーバランスを裏で操るフィクサー」であるかのように振る舞う彼らは、今やネットニュースの常連です。
正直に言って、こう思いませんか? 「……めちゃくちゃ胡散臭いんだけど、この人たち一体何者なの?」と。
「どうせ他人の揉め事を利用して目立ちたいだけだろ」「出資者の金や会社の経費で遊んでるだけだろ」と冷めた目で見てしまうあなた、その感覚は100%正しいです。今回は、この「自称フィクサー系経営者」たちの正体と、そのエグいマネタイズの裏側を徹底的に解剖します。
1. 経営者ではなく「フィクサー役の役者」:エンタメ・サロン型
まず知っておくべき残酷な真実は、彼らの多くが「実態のある事業(モノづくりやITサービス開発など)で稼いでいるわけではない」ということです。
彼らの本業は、経営ではなく「成功した金持ち、あるいは影響力のある黒幕のフリをすること」。つまり、YouTubeやSNSはただの「劇場の舞台」です。
狙いは「刺激」を求めるリスナーの囲い込み
なぜ彼らがネットの揉め事に介入したり、大騒動の仲裁に入ったりするのか。それは、大衆が一番群がる「暴露」「修羅場」「対立」といった刺激的なエンタメを燃料にして、爆発的なアクセス(無料の撒き餌)を集めるためです。
そうして「この人は本物の大物だ」「裏の裏まで知っている凄い人だ」と信者や野次馬を十分に温めたところで、彼らは独自のプラットフォームへ誘導します。
「僕が関わるプロジェクトの限定メンバーを募集します(月額制サロン)」
「表では言えない騒動の裏話を、この独自アプリで限定配信します」
彼らが本当にビジネスの天才である必要はありません。集まった信者や野次馬が支払う「月額サブスク(固定収入)」によって、後から本物の大物になっていくからです。これこそが、現代の「マッチポンプ型インフルエンサービジネス」の最先端の形です。
2. 人の金で存在感を誇示する:「出資金・経費」ゴチ型
「いや、あの人は実際に投資家から数億円を調達したってニュースになってたから、実績はあるはず!」というパターンもあります。
これこそが、まさに「出資者の金(人の金)で遊んでいる人たち」のリアルな実態です。
「認知度アップ」という免罪符
企業が投資家から集めるお金は、本来、プロダクトの開発や優秀な人材の採用に投資されるべきものです。しかし、勘違いした起業家はこう考えます。 「社長である自分がSNSの修羅場で有名になれば、会社の広告になる」
そうして、数千万円、数億円という「他人の金」を使って、派手な動画を回し、有名人とコラボし、夜は「人脈作り」と称して派手にお金を使う。 本人は「これもビジネス投資だ」と言い訳しますが、実態はただの公私混同、ただの贅沢です。
この手のタイプは、中身(事業)が伴っていないため、ブームが去ると一瞬で資金がショートします。数年後、出資者からブチ切れられて裁判沙汰になるか、夜逃げ同然で画面から消えていくのがお決まりの末路です。
3. じゃあ、全員が偽物なのか?(唯一の例外)
ここまで散々ディスってきましたが、10割すべてが詐欺師というわけではありません。ごく稀に、「ガチで本業が爆益を上げている本物の経営者」も混ざっています。
彼らの本業は、人材派遣、通信回線、不動産、M&A仲介など、かなり泥臭く儲かるBtoBビジネスです。
彼らはYouTubeの広告収入や、セコい情報商材の小銭なんて1円も求めていません。では、なぜわざわざ叩かれるリスクを冒して顔を出すのか?
理由は、「採用コストをゼロにするため」です。
知名度が上がれば、全国から優秀で、なおかつ「社長、リスペクトしてます!」という従順な若者が、高い求人広告費を払わなくても勝手に応募してきます。彼らにとってSNSは、「究極の自社求人プラットフォーム」なのです。
結論:騙されないための「出口戦略」の視点
YouTubeやSNSにいる経営者が「本物」か「うさんくさい偽物」かを見分ける方法は、実はとてもシンプルです。
プロフィール欄や公式LINE、SNSのリンクを見て、「最終的に、自分(視聴者)をどこに誘導して、どうやって財布を開かせようとしているか?」を観察してください。
出口が「スクール」「オンラインサロン」「独自アプリの有料会員」なら…… あなたをカモにして、あなたの金で影響力を拡大しようとしている「偽物(あるいはただの興行師)」です。
出口が「自社の採用ページ」「本業のサービス申し込み」なら…… どれだけ見た目がうさんくさく見えても、裏ではガチでビジネスを回している「本物」です。
彼らの派手なパフォーマンスや、刺激的なネットのプロパガンダに心を動かされる必要はありません。「うさんくさいな〜」と冷めた目で観察しつつ、「あ、いまこういう動線で情弱を囲い込もうとしてるんだな」と、無料のビジネス教材として冷徹に眺めるくらいが、現代の正しいインターネットとの付き合い方です。
いいなと思ったら応援しよう!
ʕ•ᴥ•ʔゞアリガト