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ボクたちはボクたちではなくなった

時はキミやボクを
とてもたくさん 
変えてしまった

ボクはキミへと続くあの道を通り越して
この空のような大きな歩幅で
歩き続けた

本当に忘れることのできない事たちが
胸の中に詰まってたんだ

町の変貌は毎日のように続く
まるで空を飛ぶ飛行機を
追いかけていくようなスピードで

ぺんぺん草の通りを歩くボクは
帆のない船の真似をして
風との出会いを避けたかった

風が運ぶ無数の現実を
受け止めるなんて
まだ
できなかったんだ

だけど両足で踏みつける
ボクらが暮らしたこの町に
悲しい何かが
降り積もりつつあることにも
気がついていた

空白の時はストローのように細長く
苦しいものだ

本当に忘れられない事たちは
忘れないことによって
いつしか
浄化されてしまう

夕暮れの空はピンク色して
ボクの心をあの頃へと
引き戻そうとするけれど

優しさの中で見た過去の景色を
思い出ではなく再現しようとすることは
独りよがりな妄想でしかない

ボクたちは
ボクたちではなくなった

きっとこれから出会うだろう未来のボクも
たぶん二度と知ることないキミの未来も
変化し続ける



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