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徒然雲 不機嫌Blackの超耽美【ビアズリー展】

この日も冷たい雨が降る中、丸の内へ。

今回の帰省の目的の一つ、ワタシ的に今年前半で一番注目していた展覧会へ。


地下鉄有楽町駅を出て、東京国際フォーラムを通り抜ける

ホールAで大学の入学式が行われていて、案内の声が響いていた

そう、4月1日・・・もう4月







道路渡れば目的地


三菱一号館美術館




『異端の奇才    ビアズリー展』




まさかビアズリー展が日本で開催されるとは思ってもいなかった。

でも調べると過去にもやっているようで、ちょっと意外。



オーブリー・ヴィンセント・ビアズリー  1872ー1898

19世紀のイギリスの画家、本の挿絵などを主に描いていた現代のイラストレーターといった感じでしょうか。
独学で絵画を学んだようだが、父方に工芸家がいたり母親は音楽教師というこで、文学や音楽の教育をかなり熱心に受けていたよう。

なるほど、それを知ると、あの流れるようなラインは音楽的であると納得。

その滑らかな旋律のような線とは対照的に、黒い色がはっきりと塗りつぶされ
その黒の中に白い模様、柄、線がクッキリと浮き上がって描かれる。

白か黒か、そこに中間色はない、そんなビアズリーの画が好きというか、
なんとも言えない惹きつけられるものがあり、昔から気になってた。


挿絵のテーマ(物語、伝説など)をビアズリーが解釈し表現した
おどろどろしくも超繊細、そして官能的な画のいくつかをみて
いったいどんな画家なのだろう・・・
と思えば、若干20歳ちょっとの青年であったことに驚いた記憶があるのです。


実物、挿絵なので小さいサイズのものであるが、繊細なラインや点で描かれた作品

それはそれは美しいものだった!



『マダム・シガールの誕生日』





ビアズリーといえば オスカー・ワイルド『サロメ』(英訳版)の挿絵といっても過言ではないしょう。
O. ワイルドについて語りだすとまた長くなりそうなので割愛しますが
この挿絵でビアズリーがこの道で成功するきっかけになったのでした。


そう、ワタシが知ったのもこのサロメがきっかけだった。
モローのサロメだったか、ビアズリーサロメだったか・・・
とにかくサロメだった。



『黒いケープ』






『孔雀の裳裾』






『ヨカナーンとサロメ』







『サロメの挿絵のクライマックス』












ギュスターブ・モローが描いたサロメもワタシは好きです。

画風は全く違うのですが、繊細なディテールと流れる線と淡い色彩が
ビアズリーとはまた異なるサロメの物語を奏でているように感じます。


ギュスターヴ・モローのサロメ


『ヘロデ王の前で踊るサロメ』
サロメの舞踏
3/16まで展示されていたという




『出現』



『踊るサロメ』(刺青のサロメ)















時代はアール・ヌーヴォー
ビアズリーも日本の浮世絵などの影響を受けたという














今回、ビアズリー展として初めて多くの作品を一度にみた。

もともと挿絵や表紙として描かれたものなので、印刷物でみていたものと
実物もそんなに大きな印象の違いがないが、やはり黒の濃さ、線の細さを
つぶさにみることができた。


美しかった



『プラトニックな嘆き』






そして今回みた中で一番気に入ったのが・・・・


アリババ


このアリババの挿絵でした

会場で撮影できないものだったので、ネットで探したらあった!

小さいサイズしかなく残念ですが・・・

これ、なんていうのか、究極の白と黒だと思えたのですね
うまくいえませんが、冗談でなく・・・最高でした







25歳の短い生涯の青年が描いた物語は、究極の黒と白の美の世界だった






会場の三菱一号館美術館

1894明治27)年に英国人建築家ジョサイア・コンドルの設計による建物。
老朽化により解体されたが、再びコンドルの原設計に則って再現され2010年
美術館として生まれ変わった。

階段部の手すりの石材など、保存されていた部材を一部建物内部に再利用しているので、新しい中にもなんとなく古さや重厚感を感じる。


















19世紀を彷彿させる建物で、ビアズリーの耽美芸術がマッチしていた









雨の日のビアズリー展、晴天の日よりも合っていたかも



ちょっと不機嫌だけど、あまりにも美しく切ないBlack美に
ご機嫌BLACKに認定!笑




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