瀬戸内エリアに初めて独立系VCをつくった話。
アカツキのIPO業務を無事やり終え、地元岡山に帰郷してふらふらしてた。
「株式会社アカツキを辞めました」という今でいうところの退職ブログがバズりにバズったおかげで、岡山中心とする瀬戸内エリアのスタートアップ関連の方々と多くお会いすることができ、状況を一気に知ることに。
知れば知るだけすごい人や企業がたくさんで驚いたのを覚えてる。
当時は「東京行けばいいのに」って気楽に考えてたけど、仲良くなるにつれ、表には出ていない家族のことやその地域のこと、悪くいうとしがらみだけど、単純に大切なものがそこにあり東京に行けない事情というものも腹落ちした。そりゃ行かないわ、と。
翻ってこの「瀬戸内」というエリアでスタートアップの生態系があるかと言われると、正直言ってないと言わざるを得なかった。
尖ったプレイヤーはいつつも、何も循環していない。
中でもエクイティでの資金調達は壊滅的だった。もちろん、銀行系のVCさんなどによって一定担保はされてたが、エンジェル、シードラウンドは空白地帯。
「もしこの人たちが東京で生まれたら」
と悔しい思いをすることも多かった。
だったらつくろっか?
と瀬戸内VCをつくることを決意。
LP集めの際
「瀬戸内にイケてるスタートアップなんてあるの?」
と何度も言われた。
ある。
ただ、もちろん数は少ないし、いきなり多くなるものでもない。だけどこれは鶏卵だと思ってる。
「先にVCがつくることで生まれるんだよ!」そんな気持ちで回っていた。
「失敗したら瀬戸内にいられなくなるぞ」
そう言われたのを今でも思い出す。
何度も何度も。
ふつうにとても怖い。
歴史ある企業の方々、地域に想いのある資産家、地元が瀬戸内の起業家などがお金を出してくださり、瀬戸内VCは立ち上がった。
今では僕たちを同じ船に乗せてくれた投資先のスタートアップも増えてきた。
ここから瀬戸内のスタートアップシーンは変わっていくんだろう。そのこと自体は割と確信している。
ただこの話は別に「うまくいったでしょ!すごいでしょ!!」ってことが伝えたいわけではない。
生まれた場所で何かを諦めなくていい。
ただそう言いたいだけ。
これはもっともっと日本の中でも言っていきたいって思ってます。
見えない、はっきりとはわからないけど確かにある「閉塞感」。全体はわかんないけど、その中の1つでも気づく度に変えていく。それをずーっとやれたらいいなぁ。
もしこんな長い文章を最後まで読んでくれた人がいるなら、とても嬉しい。
そんな稀有な人たちと一緒に、生まれた場所で何も諦めない世界がつくっていけたら最高、です。
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