創作 | あるとき世界の仕組みがわかった
あるとき世界の仕組みがわかった。
「ここで手を動かせば、南米で地震が起きるのか...」
バタフライエフェクト?
わかんない。
世界は全部つながってる。当たり前といえば当たり前。
それがあるときに腑に落ちた。それだけの話。
好きな人ができた。
ショートカットの似合う女の子。
この子の笑顔がみえるなら、このわかりきった世界も悪くない。
そんなふうに思える。
その子が死ぬのが見えた。
2年後。
死なせない方法もあるみたいだけど、それをすると僕が死ぬらしい。
なんという因果か。悲しすぎんだろ。
けどまぁ彼女が死ぬくらいなら自分が死んだほうがマシかなって思うし、仕方ないかな。
しかもその方法が1年後の高校の卒業式、「僕が彼女に告白する」こと。
世界の仕組みが見えるくせに、告白の結果はわからない。
なんでだよ欠陥品かよ。そこ大事なとこだろ。
彼女の返事を想像するだけで、胸がどきどきする。
こっちのほうがよっぽど死にそうだ。
ただ、僕らは高校3年生。
目一杯遊ぶしかない!
カラオケ
遊園地
二人乗り
プール
海
お祭り
体育祭
文化祭
夜の学校
クリスマス
バレンタイン
受験
校舎裏
卒業式
桜
そう、この桜の木の下で告白する。
桜は新しいことが始まる、というよりも別れのイメージが強いな。
卒業式に見られるのも運がいい。
はぁ緊張する。
彼女を呼び出す。
「どうしたの?改まって」
笑顔で問いかける彼女。
この一年本当に楽しかった。
だからこそ、あの時より緊張する。
ほんとに告白したら死ぬんじゃないかって思う。
「ちょっと話があってさ」
「そうなの?私もあるよ」
「え?」
「私と付き合ってくれない?」
「ええええええええ.....?」
「・・・・死なさないよ?」
彼女は力強くそう言った。
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