経営会議が始まった5分後、公園の鉄棒にぶら下がっていた僕ら。
今日は経営会議。定刻どおり、会議室に入りました。
会議室の空気が重い。
自分も含めて、どこか上の空。
大事な話を並べても、エンジンがかからない。
始まってからほんの数分で、それは誰の目にも明らかでした。
そこで決めました。そうだ、公園に行こう。
整備が終わった公園で、体を動かす
近所の公園は、しばらく工事の真っ最中でした。最近ようやく形になり、遊具も植栽も、すっきり整っていました。
子ども向けの立派な遊具の横に、大人向けの健康器具コーナーがあります。腹筋用のベンチ、背中を伸ばせる器具、懸垂用の鉄棒まで揃い、充実のラインナップです。
3人並んで、背中を伸ばしたり、鉄棒にぶら下がってみたり。笑いながら、汗をかくほどではないけれど、体の芯が少し熱くなってくる感覚があります。
会議室の蛍光灯の下で同じ時間を過ごしていたら、きっとずっとどんよりしていたと思います。
どんなに大事な話も、状態が先にある
ここで大事なのは、当たり前すぎて忘れがちなことです。
どんなに重要なテーマでも、気分と身体のコンディションが整っていないと、生産的な議論は難しい。 より明るい方向へ、より良い方向へ、建設的に話を進めるには、そもそも「話せる状態」が必要だということです。
論点は正しくても、空気が張り詰めている。
言葉は丁寧でも、どこか突き刺さる。
そんな会議では、解決策より先に防衛が始まります。本当は決めたいことがあるのに、エネルギーが細部のやり取りに吸われていく。そういう経験は、少なくありません。
論がずれて、目的を見失う会議
今までの仕事の中で、論がずれた会議にも何度も出くわしてきました。
お互いを批判し合う。細かいところに逐一突っ込む。議事録に残るような「正しさ」は積み上がっても、本来目指す方向とはまったく別の話に終始している。そんな時間は数多あります。
あとから振り返ると、別に悪意があったわけではないのです。ただ、全員が疲れていた。不安だった。守りたかった。
だから、短い言葉が刃物のように突き刺さる。
今日みたいな日に「公園に行こう」と言える余白があること自体が、チームにとって大事な宝なのでしょう。
会議の前に、場所を変える
まとめると、こんな感じです。
経営の現場では、数字と複雑な状況と人の感情が同じテーブルに並びます。
論点を並べれば、議論が深くなるとは限らない。
その日のコンディション、部屋の空気、直前まで体がどう動いていたか。これらも含めて、議論の手触りはできあがっていきます。
気分が乗らない日は、無理に会議室で踏ん張るより、一度外に出る。
公園で、鉄棒にぶら下がってみる。
そんな遊び心が、午後のひと時を少し柔らかくする。
今日は、そんな学びの日でした。
あなたのチームや会議に、場所を変える「逃げ道」はありますか? ひとつ、持っておいてもいいのかもしれません。
自己紹介
「一人一人が自分の価値観や実現したい未来に気づき、表出する。お互いにその想いを受け入れたとき、組織はその人数を超えるフルパワーエンジンを手に入れることができる。」
専門は、メンタルコーチング、チェンジマネジメント。
株式会社ココント 代表取締役
ビジネス・ブレークスルー大学大学院 メンタルコーチ
チームフロー プロコーチ養成スクール 卒業
NEC、パーソルなどでコーチング研修の講師を務める。
クラスの卒業生は延べ500人を超える。
経営者向けの継続対話プログラム「社長のSHINKA」を運営しています。
