頑張りすぎてしまう人におすすめ『自分にやさしくする生き方』読書感想文
いろいろと落ち着いてきたので、久しぶりに読書感想文です。
簡単に説明すると、公認心理師・臨床心理士の伊藤絵美先生が書かれた本です。「自分にやさしくする」を技術だと捉え、気軽に実践していこうという1冊です。
軽く自己紹介しますと、30代男性で「5年後も再発せず、笑ってはたらく」を目指しております。休職3年、復職3年の試行錯誤をまとめた『休養の地図』という書籍を出版しました。よろしくお願いします。
伊藤絵美先生には巻末解説を書いていただきました。また、休職中にもがいていた頃から先生の書籍でセルフケアを学び、実践してきたので大変お世話になっております。
おすすめ書籍の紹介
『自分にやさしくする生き方』の感想に入る前に、僕がお世話になった書籍を紹介します。
ゆっくりと時間をかけて、生きづらさを何とかして、生き方を変えたい方におすすめ。休職中に出会い、ワークを実践してかなり楽になりました。
こちらは、カジュアルで読みやすく、それでいて内容がしっかりした1冊です。伊藤絵美先生の書籍の中で、おそらくいちばん人気。
最後に、マインドフルネスの実践の記録や、先生がどんな人生を歩んで今に至るかが書かれた1冊です。
では、今回の本の強みは?
「人には優しくできるのに、ついつい自分には厳しくしてしまう」「無理はしていないつもりなのに、気づいたら頑張りすぎている」この問題について、熱を込めて書かれている点が強みだと思います。
ぜひ、まえがきだけでも読んでみてほしいです。
ちくまプリマー新書は「ベーシックで普遍的なテーマを、より若い読者にもわかりやすい表現」を大切にされているからか、高校生のアンケートから始まります。
「自分に厳しくあれ」というメッセージを日々受けている子どもたち。もちろん大人も、仕事や子育てで頑張り続けてますよね。でも「自分に優しくする」ってイマイチわからない。どうしたらいいの?
書籍の構成としては、いろんな角度からその「問い」にアプローチされている印象です。
これまでの書籍のように、認知行動療法やセルフケアの基本を丁寧に教える箇所、そして先生自身が新しくチャレンジしているもの紹介、大事なポイント、セルフコンパッションについてなど、さまざまなトピックが扱われています。
この本の独自性は?
突然ですが、僕は3月まで教員をしておりました。学校の先生の授業の魅力って「教え方がわかりやすい」と「人柄が好き」が大きいと思うんですよね。
最初、伊藤絵美先生の書籍は「教え方がわかりやすい」と感じました。ですが、「人柄好きだな」と感じる部分も、だんだんと増えていて、これがまた面白いです。
読んでいる本の紹介、心の専門家だけど、身体のケアも大切だと感じた話、ChatGPTの話など、「最近はこれをやってみてる」が自由に、縦横無尽に書かれています。映画『PERFECTDAYS』も言及されていました。
先生の人柄を感じる、新しさと面白さに溢れた一冊です。
先生の書籍はもちろん、紹介されたたくさんの書籍も、気になったら読んでみてほしい。本が本を繋いでいく、新書のよさですね。
いちばん響いたのは?
チャイルドの声をきちんと聞いて、行動を選ぶ部分です。
たとえば、自分の中の子どものような自分が、寝たくないと訴える。夜中にお菓子を食べて、もう少し起きていたいと。そんなとき「じゃあちょっとだけ起きておこうか」を選ぶか、「いや、睡眠不足はマズいから寝ようか」を選ぶか、そんな話があります。
僕自身、仕事ばかりだった頃、チャイルドの要求をほとんど聞かず、「こうあるべき」と大人ばかり優先していました。
そして、3月に退職を選んだ前後は、逆にチャイルドの声ばかり聞いて、「ホントに大丈夫?」という大人の声を大切にできていませんでした。
スキーマ療法で学び、実践してきた対話。自分の中にあるいろんな声を聞いていくこと。それが忙しさや不安の中で、できなくなる。本書を読みながら、痛感したことです。
特に、チャイルドの声、聞くの忘れるとだいたいヤバい…。
以来、カフェでゆったりとした時間をつくり、三者会議を開くように、チャイルドや大人の声に耳を傾けるようにしております。
また、いろんな人と会って話すことも大切にして、その後にもチャイルドの声を確認する。そんな試行錯誤も始めました。
個人的には、チャイルドとの向き合い方に「自分にやさしくする」のヒントがたくさんあると感じます。
おわりに
今回は『自分にやさしくする生き方』について書きました。
本書で学んだことを実践する中で、きっと自分に合う「自分にやさしくする」が見つかると思います。ぜひ、手に取ってみてください。
読んでいただき、ありがとうございました!
