スマホ運転と青切符―中高生と施設職員が語った、“軽いノリ”がもたらすリスク
どうも、児童養護施設で働く くらま です。
今回は、ある夜に施設の中高生たちと話した「自転車スマホ」と、2025年4月1日から運用が始まる 青色切符(自転車の交通違反も“切符”の対象にする制度)」 について話し合ったエピソードについて書きました。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
ホントに最近、自転車乗りながらスマホ見てる人めっちゃ多いんですよね…。
子どもたちも気になっていたようで、ある晩、自然と話が始まりました。
「スマホ見ながら自転車、マジで危ないって!」
🌙 1.きっかけは夕食後の、なんとなくの一言だった
児童養護施設で働いて4年目。
夜のリビングは、だいたい “1日のクールダウンタイム” になる。
中学生と高校生がソファに座ったり、宿題したり、雑談したり。
その日もいつもどおり、僕は食器を片づけていた。
そしたら、中2のカホがポツンと言った。
「最近さ、自転車でスマホ見てる人、増えすぎじゃない?こわくない?」
その場にいた子たちが一気に反応した。
「めっちゃわかる」
「信号で止まりながらTikTok見てる人いるよな」
「てかさ、通知来たら見ちゃうのわかるけど、自転車はヤバいって」
僕も思わずうなずいた。
歩きスマホはもちろん危ないけど、
自転車スマホは本気で命に関わる。
でも、子どもたちは “なんとなく危険” としか考えてない。
これは、しっかり話すタイミングだなと思った。
2.危険は知ってる。でも“自分事”になってない問題
くらま:「自転車スマホって、どんな危険があると思う?」
中高生たちは次々に答えた。
「ぶつかったら大怪我」
「反応遅れてブレーキ間に合わん」
「前の人に気づかん」
「信号無視しちゃうことある」
……うん、ちゃんとわかってる。
でも“知ってる”と“やらない”の間に、でっかい溝がある。
僕は、少し真面目モードで話した。
くらま:「実際、事故ニュースめっちゃ増えてる。歩行者が重症になったケースもあるし、加害者になる可能性もある。」
高1のリョウが顔をしかめた。
「加害者はイヤすぎる…」
高2のミオはちょっと不安そう。
「え、そんな本気で危ないやつなん?」
くらま:「うん。本気でヤバいやつ。しかも今年、2025年の4月1日から“青色切符”の運用が自転車にも拡大してるの知ってる?」
全員の手が止まった。
「……え?自転車でも切符って出るの?」
「うそやろ…?」
「何それ怖い」
3.【青色切符】って何? 中高生でもわかる解説
くらま:「カンタンに言うと“軽い交通違反に出される切符”で、
自転車も交通ルールを破ると、対象になるってこと。」
子どもたちの表情が一気に固まった。
🔵 青色切符(2025年4月1日〜)とは?
軽い交通違反に対して出される切符
反則金が発生する可能性あり
自転車も対象
“自転車なら大丈夫”の時代が終わった
リョウ:「え、自転車スマホで罰金とかあるん?」
くらま:「ある。状況によるけど“安全運転義務違反”になる。」
ナナ:「自転車で切符とか恥ずかしすぎるやろ…」
ミオ:「家にも学校にも言われるやつやん…」
くらま:「そう。だから『スマホ見てただけ』じゃ済まんのよ。」
子どもたちが一気に現実を感じ始めたのがわかった。
こういう“空気の変化”を見ると、職員やっててよかったと思う。
4.「危ないからダメ」では終わらせない。どうしたらやめられるか考えた
くらま:「ただ“やめろ”って言うだけじゃ意味ないやん?
どうしたらやめられると思う?」
そこからは中高生たちのアイデア会議みたいになった。
💡 子どもたちから出た案
通知オフにする
「通知来たら見ちゃうねんって」自転車乗る前に“おやすみモード”にする
「これ最強ちゃう?」スマホはカバンに入れる
「ポケットにあると見ちゃう」見る時は止まるルール
「止まって見るのはOKにしよ」ヘッドホンは外す
「音なくなると歩行者の気配わからんし」施設内に“自転車スマホしませんポスター”作る
「自分たちで作ったら意識上がる」
いや、正直びっくりした。
子どもたち、こんなに考えてたんかい。
5.“罰”だけでは行動は変わらない。大事なのは意識の方
くらま:「青色切符ができたのは大事やと思う。でもね、
“捕まりたくないからやめる”って続かへんねん。」
ミオ:「確かに。怒られるからやめるって続かん。」
カホ:「自分が“イヤな危険”って思ったほうが強い気がする」
くらま:「そう。“怖いからやめる”じゃなくて、
“安全でいたいからやめる”ってほうが続く」
リョウ:「なんかそれ大人っぽいな…」
くらま:「ルールって“押し付け”より“共作”が一番強いんよ。」
ナナ:「自分たちで守りたいルールつくるっていいかも」
くらま:「それやな。自転車スマホ、やめられそう?」
みんなが小さくうなずいた。
6.“自転車スマホしません宣言”爆誕
僕はノートを持ってきて、子どもたちに言った。
くらま:「じゃあここに“宣言”書こか。」
✍️【宣言文・子どもたち作】
自転車に乗るときはスマホを触らない
通知は外出前にオフ
見たい時は必ず止まる
お互いに声をかけて守りあう
スマホより命優先
書き終わったら、みんなでサイン。
そのページ、今は施設の掲示板に貼ってある。
外出前にちらっと見ると、ちょっと背筋伸びるやつ。
7.くらまの気づき:結局“対話”が一番強い
この日の出来事で僕が感じたことをまとめると…
✔ 1.子どもたちは危険性を知っている。でも実感が足りないだけ。
話せばちゃんと考えるし、理解する。
✔ 2.禁止より“使い方を一緒に考える”が最強。
押しつけより、共作のほうが絶対に効果が高い。
✔ 3.青色切符は“脅し”じゃなく“考えるきっかけ”になる。
自転車も“交通の一部”って意識、大切。
✔ 4.大人も行動で示さんと説得力ない。
自分も歩きスマホしないように気をつけよ…。
✔ 5.対話は、子どもたちの考えを伸ばす。
ただ話すだけで、こんなに変わるんかってぐらい変わる。
8.まとめ:スマホは悪じゃない。でも“使い方”は命に関わる。
外出時、スマホは便利だ。
地図も動画も連絡も全部できる。
だけど、便利さの裏には「危険」もある。
そして今は、
「自転車スマホはバレたらヤバい」から
「自転車スマホは本気で危ない」へ
意識が変わるタイミング。
子どもたちと向き合いながら、
一緒に安全を作っていくことこそ、僕たち職員の大事な仕事だと思う。
これからも、夜のリビングで、
こういう話をたくさんしていきたい。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
それでは、次の機会に!
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