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李禹煥 [Lee Ufan]に触れてみた

こんにちは

前回は、木と和紙の椅子【紙木折々−しきおりおり−】がシリーズとしてウッドデザイン賞2022を受賞したよ、というお話をさせていただきました。

よろしければご覧ください。


それでは本題に入っていきます。

現在、国立新美術館で開催されている企画展
『国立新美術館開館15周年記念 李禹煥』展に行ってきました。

行ってみたかった展覧会、李禹煥(リ・ウファン)という名前は知っていました。でも、どのような作品や活動しているアーティストさんなのかは知りませんでした。

なので知りたかったんです。
こうした展覧会ですと、活動の歴史を追って構成してくれていますので観覧しながら李禹煥という作品も考えも学ぶことが出来ます。

調べればアーティストの概要は知れますが、それはサワリの部分。実物作品に触れ、体感も合わさって自分への浸透具合は違うと思っています。

で、先に言ってしまうと、

行って良かった、です。

わかりやすいイラストのガイド付き

ということで、解説は出来ませんがボクなりに展覧会を拝見しての感想文的なお話になりますが、これから行こうかなと考えている方の参考になれば嬉しいです。


それではどうぞ

■余白のコミュニケーション

李禹煥展は活動の歩みを作品を通じて知っていく流れになっています。
絵画や彫刻の作品が視覚的な現象の面白さから徐々に李禹煥作品は空間と呼応する作品へと変化していくのが感じられます。

そう、年代が進むつれて絵画に余白が多くなり見ている人が考える、想像させる時間が与えられます。
点や線が描かれているが初手から段々と薄れていき存在が無くなっていきます。でも、まだ続きがあるんじゃないか、と思わせるような余韻。そこに、見る人それぞれが思うままに埋めていく

会場は写真制限でしたので、ポストカードで少し

作品が展示された空間を器とするならば、その器に、何を入れるか、は見る人が盛り付ける。そんなコミュニケーションが生まれているように思えてきます。
どこか禅寺の庭を眺めている時に感じる時間と似ているように見えます。

■アルガママの素材

李禹煥の関係項シリーズ、その作品が並ぶ空間は個人的に好きな空間でした。
多くを知らないので個人的な感想ですが、石や木などの自然の素材と鉄やガラスなどの人工的な素材とを組み合わせ、対比させたときに見えてくる「事柄」とは?的な問いがあるように思えます。
どこまで手を加え、いや手を加えずに「もの」のあるがままの姿にこそ純真無垢さの魅力と素材のエネルギーがある。
そんな、目に見えない力、がガラスの割れた様や背面の鉄板があることで、無限の広がり、のような印象を受けます。

ボク個人として感じるのは、神社に近いと思ったんです。

神社は自然の石、樹木、水、太陽などに神を見た自然信仰が本質です。
自然の持つ人知を超えるエネルギーに神が宿っていると古代の人たちは考え、石や木柱を神様の宿る依代としていました。

そうした自然エネルギーがあるがままの姿になるほどに感じる、さらに見える化するためにガラスや鉄板と掛け合わせて、何とも言えない大きな力を表現したのかな、と思うんです。
屋外展示にあったステンレスアーチもどこか鳥居と似た役割と思わせてくれます。

アーチ

道を、渡り、くぐる、行為そのものに意味があって違う域、空間に渡ったことで気持ち的な変化が起こるんではないでしょうか。
人それぞれなので正解はないのを前提に、洗われる、新たな、清らかな、だったりかなと。

時間、空間、余白、余韻、先日のライアン・ガンダーでも同じようなものを感じましたが、ライアン・ガンダーはユーモアな伝え方で李禹煥はどこか神社や禅のようなどこか教え(気づき)的な伝え方の印象をボクは受けます。
どちらが良いか悪いかは全然なくて、むしろどちらのアーティストも素敵ですし学びが多くて面白いです。

根底は似ていても伝え方、表現が違うだけです。

踏みしめる石の音がいい

李禹煥作品に初めて触れて、もっと知りたくなりました。
あるがまま、だからこそ見えてくる素材の魅力。それをどのように表現するのか、すごく勉強になりました。
そんなこんなを感じつつ、ただただぼんやり眺めている時間に居心地の良さもあって、機会があればまた作品に触れてみたいです。

11月7日まで国立新美術館で開催されています。その後は兵庫県に移る巡回展のようですので、関西圏の方にも観覧いただけます。

李禹煥美術館にも行きたくなりました。

ということで、ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
この辺りで失礼します。

ではまた


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