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【SRE】子育て中でも「成長」は諦めないー。ママさんエンジニアの持続可能なエンジニアライフ

「子育てをしながらでも、エンジニアとしてちゃんと成長できるのか」
「事業スピードの速い会社で、無理なく長く働けるのか」

エンジニアの方々、特に子育てをする方が転職を考えるとき、そんな不安を抱く方も多いのではないでしょうか。

今回お話を伺ったのは、クラシル株式会社で長年バックエンドエンジニアとして活躍し、現在はSREチームのリーダーを務める高山さやかさん。

お子さんを持つ母でもありながらバックエンドエンジニアとしてのキャリアを経て、現在はSREチームのリーダーとして組織を牽引する彼女に、「エンジニアやSREとしての挑戦と責任」、そして「子育てをしながらどう成果を出し続けるか」という、両軸について語ってもらいました。


この記事に登場するメンバー

高山 さやか
2018年2月にクラシル株式会社(当時:dely株式会社)へ中途入社。「クラシル」のサーバーサイドエンジニアやSREチームのリーダーを経て、「レシチャレ(旧:クラシルリワード)」の立ち上げに参画。現在は同サービスのSREチーム立ち上げやフルサイクル開発体制の推進を担当。1児の母。ニックネームはjoeさん。


バックエンドエンジニアからSREへの挑戦


──クラシルに入社したキッカケを教えてください


joe:
クラシル(当時dely)に入社する前は、ファッションアプリを運営している会社でサーバーサイドエンジニアを担当していましたが、某企業に吸収合併されてしまいました。

そんなタイミングでリファラル採用のお誘いがあり、カジュアル面談を受けてみたのがキッカケです。

──クラシルでのキャリアについて教えてください

joe:
入社してからは、「クラシル」のサーバーサイドチームでバックエンド開発やSREチームのリーダーなどを経験し、途中で産休や育休を1年間挟み、同じポジションへ復職。

その後は、「レシチャレ(旧:クラシルリワード)」のバックエンドエンジニアとしてRailsでのサーバーサイド開発やDevOps領域を担当。自社ID基盤へのアカウント移行のリードやコイン基盤構築などを担いました。

── 長くサーバーサイドを経験された後、なぜSREの領域へ?

joe:

アプリケーションコードを書く中で、インフラやシステム全体のアーキテクチャが自分の中でブラックボックスになっていることが、ずっと気になっていたんです。

元々、Railsのアップグレードやバッチ処理の可視化、DBの分散処理など、運用改善に近い領域には興味があり、自ら手を挙げて取り組んでいました。

そんな中で、当時の上長に背中を押されたこともあり、システム全体を俯瞰して見られるSREに挑戦してみました。

──現在の業務内容について教えてください

joe:
現在は、「レシチャレ」のチーム拡大に伴い、SREチームのリーダーとして、チーム立ち上げやフルサイクル開発体制の推進、及び「Enabling SRE」として、サービスの信頼性を支える活動などを担っています。


事業フェーズに合わせて常に最適解を議論する


──クラシルのエンジニアとして感じる「やりがい」は何ですか?

joe:
事業スピードの速さとその速さから生まれてくる課題を解決できることです。

様々なプロダクトが急成長しているので、技術者としてそのプロセスに関われるというのは、クラシルならではの大きなやりがいだと思います。

──では、クラシルの開発組織における現在の「技術的課題」は何でしょうか?

joe:
システムの複雑化です。

特にクラシルのプロダクトは、「クラシル」や「レシチャレ」、「クラシルリテールネットワーク」など、複数のサービスがそれぞれ連携し合っているのでいわゆる“機能の貸し借り”が発生し依存関係が深くなっていると感じます。

── 複雑さを解消するために考えていた戦略や施策はありますか?

joe:
そこは慎重に進めていますね。

もちろんマイクロサービスやモジュラーモノリスといった選択肢は常にテーブルにありますが、現時点で大きなリアーキテクチャはせず、モノリシックな環境の中で議論をしているというニュアンスが大きいです。

理由は明確で、私たちが掲げている事業スピードとチーム構成において、マイクロサービスはオーバーエンジニアリングになるリスクがあるからです。

技術的難易度が跳ね上がりますし、チーム編成の流動性が損なわれる恐れもあります。

ID基盤やコイン基盤は事業ニーズに沿って切り出していますが、細かく切り出しすぎると見通しが悪くなり、かえって開発効率が落ちることもあるのでそこはバックエンドチームで慎重に議論をしています。

── 流行りの技術に飛びつくのではなく、事業フェーズに合わせるということですね。

joe:
そうですね。事業の方向転換や開発スピードが速いフェーズ・会社だからこそ、最初からガチガチに切り分けるのではなく、「最適解を常に議論し実装していく」という姿勢が大切だと考えています。
一つのアプリケーションに入っている方が見通しが良い場合も多いので。

重要なのは、事業と組織の状況を俯瞰し、「今はモノリスでいくが、将来のためにここは疎結合にしておこう」などのバランス感覚を持つことだと思っています。


技術だけではなく「文化」を作る。SREチームの役割


──エンジニアとSREの業務における意識や考え方の違いなどはありますか?

joe:
実際にSREチームに入ってみて、SREという職種に対するイメージは変わりました。

元々は、システム構築やモニタリング、自動化といった“技術的な実装”を行う部隊というイメージが強かったのですが、実際はもっと抽象度の高い“文化の醸成”や“組織への浸透”へのアプローチが重要なのだと気づきました。

設計して実装するというエンジニアリングのプロセス自体には、大きな違いはありません。ただ、サーバーサイドエンジニアとして機能開発だけに集中していると、どうしてもプロダクトのデリバリやインフラコストといった観点が抜け落ちがちになってしまいます。

開発チーム自身がコスト感や信頼性を意識しないと、真の意味でチームのアジリティは向上しませんし、組織としてスケールしていかないんです。

──SREチームが主体となって、その意識を開発チームに広げていくわけですね。

joe:
そうですね。

SREだけが信頼性を守るのではなく、開発者を巻き込んで「自分たちのサービスの信頼性は自分たちで守る」という文化を作っていくことがミッションだと思っています。

例えば、障害が起きた際にSREだけで解決するのではなく、全員でポストモーテムを行ってナレッジを共有したり、コストやパフォーマンスを開発者全員が自分事として捉えられるようにしたり。

そういった“文化の土壌”を作っていく点が、サーバーサイドエンジニア時代との一番の大きな違いであり、やりがいです。


「子育て」と「成長」を両立する“時間密度”の追求


joeさんの1日のスケジュール例

──お子さんを持つエンジニアとして、限られた時間の中でどのように知識やスキルをキャッチアップしていますか?

joe:
“業務時間内で如何に成長するか”を意識するようになりました。

クラシルには、「ここに課題があるからやりたい!」と手を挙げれば、新しい技術や領域に挑戦できる環境や機会がたくさんあります。

会社から機会を与えられることもありますが、自分自身で課題を見つけ、業務として技術研鑽できる環境を自分で作りにいく。そうやって、“仕事の中でインプットとアウトプットを完結させる”ことを心がけています。

──情報のキャッチアップにも工夫が必要になりそうですね。

joe:
そうですね。限られた時間だからこそ、自分の知識領域を広げすぎないことで効率化させています。

例えばフロントエンドの深い知識などは、「理解できているといいなぁ」とも思いつつ、「信頼できるメンバーに任せて自分はSREやバックエンドに集中する」と割り切ることで、情報もキャッチアップしやすくなりました。

その分、自分の領域に関しての情報インデックスだけは常に持っておけるよう工夫しています。Xで有識者をフォローして追ったり、RSSで技術情報を収集してプライベートのSlackに流し、毎朝15分〜30分だけでもトレンドを把握したり。

──お子さんが生まれてから、仕事への向き合い方に変化はありましたか?

joe:
根性でなんとかするのが無理になりました(笑)

新卒の頃は、長時間労働で業務の不足をカバーするという、不器用な働き方をしていた時期もありました。ただ、今は物理的にそれができませんし、生産性についても工夫する必要があります。

だからこそ、「8時間という限られた時間の中で、最大の価値を出すにはどうすればいいか」をシビアに考えるようになりました。

上長のアドバイスもあり、定期的にタスクの棚卸しをして「今やっていることは本当に価値があるか?」を常に自問自答しています。

──時間の制約が、逆に生産性を高めるきっかけになったと。

joe:
そう思います。
「家庭を優先したいから業務量を減らす」、「成長したいから労働時間を増やす」という極端な考え方ではなく、「稼働時間内で成果を出し成長もする」という時間密度を高めるというスタンスに変わりました。

また、自分のメンタルが安定していないと家庭にも悪影響が出てしまうので、息切れしないためのペース配分も意識しています。短期的な瞬発力よりも、長期を見据えて長く走り続けられるバランスが重要だと考えています。


ライフステージが変わっても長く成長できる環境


──子育て中のエンジニアにとって、クラシルの環境はどう映りますか?

joe:
子育てへの理解があり働きやすい環境だと感じています。

産育休などの基本的な制度はもちろんですが、それ以上にメンバーの心理的なサポートが温かいですね。子どもの体調不良で急に休むことになっても、「お大事に!」「頑張れ!」といったスタンプで反応してくれます。

Slackでのスタンプ文化があるクラシル
Slackでのスタンプ文化があるクラシル2

──事業のフェーズによっては多忙な時期もあるかと思いますが、そのあたりはいかがでしょう。

joe:
確かに立ち上げ期など期限がシビアな案件もあります。
ただ、常にそうではありませんし、一人ひとりのライフステージやビジョンに合わせて、会社全体として現実的なロードマップを引こうとしてくれる風土があります。

何より自社開発なので、自分たちでスケジュールやスコープをコントロールできる余地が大きい点は、家庭との両立を目指す上で非常に助かっています。

──最後に、今後の事業や個人としての挑戦、展望について教えてください。

joe: 
事業的な観点でいうと、「レシチャレ」はグロースフェーズに入っていますが、全社的に新しい事業・プロダクトが次々と生まれています。

様々なフェーズが混在する状況なので、意欲次第で技術的にも経験的にも幅広く成長できるのも魅力です。

個人としては、「複雑化するアプリケーションやシステムをどう積み上げていくか」という視点を持ちながら、組織や事業の成長に合わせて、戦略的に動けるSREチームを目指していきたいと思っています。

──その展望を実現していく上で、どのような人がクラシルに向いていると思いますか?

joe: 

スピード感も引き続き大事ですが、サービスが複雑化してきているのもあ
り、

  • 「正しくアプリケーションを積み上げていける設計力」

  • 「アーキテクチャの意思決定に当事者として関わりたい方」

  • 「品質やセキュリティにも向き合える方」

  • 「拡大する組織の課題を解決したい方」

など、様々なタイプのエンジニアの方に来ていただけると嬉しいです。

また、
「業務時間内で如何に生産性を高めるか」、「今、何に注力すべきか」
を適切に精査し、行動に移せること。

そうしたスタンスを持っていれば、ライフステージが変わっても、家庭と両立しながらエンジニアとして長く成長し続けられると思います。

──joeさん、ありがとうございました!


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エンジニア採用情報


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