家事がうつ病治療になる7つの理由
家事も、うつ病の改善に役立ちました。
母は歩くのがやっとの状態でしたので、母が入院をするずいぶん前から、家事の大半は私がやっていました。
そのお陰で、母がいなくなっても、どうやって家事をやったらいいのか、あまり困らずに済みました。
なぜ、家事がうつ病の改善に役立ったのか?
自分なりにその理由を整理してみたので、いくつかあげてみたいと思います。
◆辛さを忘れられる
何もしないでいると、悲しみに支配され、とてもつらくなります。
しかし家事に没頭すれば、意識が目の前の仕事に向かうので、悲しみに支配されることはなくなります。
やるべき家事が多いことは、辛さを忘れる時間を増やせるので、ストレスを減らせる効果があります。
◆規則正しい生活ができる
規則正しい生活は、うつ病の改善に効果的だと言われています。
体内時計が安定することは、心身に良い影響を与えるからです。
家事をすると規則正しい生活ができるのは、玄関の掃き清掃をしたり、ゴミ出しをしたり、朝食をつくったりすることが、早起きをすることになるからです。
また、玄関先の掃き掃除やゴミ出しは外に出るので、朝日を浴びることになります。
朝日を浴びると、セロトニンが活性化するので、うつ症状の緩和になります。
ゴミ出しは、うつ病の症状緩和に効果的と言われる朝散歩の代わりにもなります。
◆ 食欲がわく
うつ病を改善するには、食事も重要です。
バランスのとれた食事をすることで健康的になると、生きるエネルギーがわいてくるからです。
おいしいと思うことも幸福度を高めるので、うつ病の改善につながります。
食事療法の効果を高めるには、自分で料理をするのが良いと思います。
カップラーメンやパン、お菓子などで済まそうとすると、偏食になって、体を壊す危険性が増してしまうからです。
しかし自分で料理をすれば、栄養バランスを考えるので、その心配がなくなります。
父がいることも、栄養バランスに注意した料理をつくるモチベーションになりました。
また、自分の好きな料理をつくったり、自分好みの味付けもできたりするので、食欲もわきます。
私はわりと料理をするのが好きなので、料理はストレス発散になりました。
父が自分の作った料理をおいしいと食べてくれるのも、料理を作る張り合いになりました。
◆スッキリする
人は不快な環境にいるとストレスがたまり、気分が悪くなります。
気分が悪い状態のままでいることは、うつ病にも悪影響を与えます。
掃除や洗濯をすることは、不快な環境を改善するのに役立つので、うつ病の悪化を防ぐ効果があります。
◆母と対話ができる
家事をすると、母のやり方を思い出したり、「ここはどうしたらいいかなぁ」と、心の中にいる母に訊いて対話することになるので、癒されます。
◆運動になる
不眠は、うつ病を悪化させます。
不眠を緩和するには、適度な運動が効果的です。
家事で体を動かすことは、軽い運動の効果があるので、不眠の緩和に役立ちます。
運動不足もうつ病のリスクを高めるので、家事で健康的になることは重要です。
◆自分をほめることができる
うつ病になると自分をダメ人間だと思い、こんな自分は生きている価値がないと追い詰めてしまいます。
これが一番、うつ病を悪化させる原因になるので、自分をほめてあげられることを少しでも増やすことが重要になります。
家事は、その有効な手段になります。
自分の場合、母が余命宣告を受けた大変な状況のなかでも、しっかりと家事をやり、ひとりでよく頑張っていると、自分で自分をほめてやりたくなりました。
以上ですが、これがすべての人に必ず効果的かというと、自信をもって「はい」とは言えません。
なぜなら、グリーフケアの本を読むと、ひどいうつ状態で辛くてしょうがないときは、無理をせず、自分のペースでゆっくりやればいいとアドバイスしています。
本書では、「朝になったから起きなくてはいけないと思う必要すらない」とまで述べています。
生きるエネルギーが枯渇した状態で、完璧に家事をこなすのは無理な話です。
しかしそれを自分に求めてしまうと、うまくできない自分を責めてしまうことになり、余計にうつ病が悪化してしまいます。
大切なのは、生きることです。
辛くてどうしようもないときは、何もできない自分を責めず、先を考えず、とにかく今日一日を生きることだけを目標にするだけで十分だと優しく語っています。
そうして1日1日を積み重ねていけば、あっという間に1年、2年が経ち、知らぬ間に立ち直り、生きていてよかったと思う時間が増えてくるはずです。
だから、苦しみながらも何とか今日を生きることに価値があるのです。
大切な人を失って生きる意味がわからなくなっても、とにかく生きてみる。それがその先を生きることにつながり、生きていてよかったと思える日を迎えられることになる。
そう本書では述べています。
本当にそうだと思います。
頑張りすぎず、自分のペースでゆっくりやる。そうすれば、家事が楽しくなり、ストレス発散になる。
いちばん大切なのは、それをするのが楽しくなること。それがうつ病改善に最も効果的な気がします。
限界家族日記の目次はこちら
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