見出し画像

マイナス思考でうつ治療?

うつ病の治療には、認知療法という治療方法があります。
認知療法とは、患者が現実を悪く考えすぎている認知の偏り(ネガティブな自動思考)を修正することで、うつ病の改善に役立てる治療方法です。

この認知療法の考え方を応用し、悲しい現実を別の角度から『良く解釈』することで、大切な人を失った悲しみが和らぐことがあります。

『良く解釈』する別な角度として、より過酷な状況を想像する方法があります

去年85歳で亡くなった母を使って、その方法を試してみましょう。

たとえば、母がもっと若いころに病気か事故で亡くなったと考えてみたり、
寿命は同じでも寝たきりの期間が長かったと考えてみたりします。

すると、85歳まで寝たきり状態になることなく過ごせたことに、感謝の念が湧いてきます。

もっと長生きをしても、私の支援がないと歩けないほど足腰が弱っていたので、幸せに暮らせていたかわかりません。
私の子供時代の記憶をよく思い出せなくなるほど、認知機能が低下していたので、生きていたら、今頃、寝たきりになっている可能性があるからです。

寝たきりになって辛くなるのは、母だけではありません。
独身で兄弟もいない私は、90歳を超えた認知症の父親の面倒も一人でみなければならないので、ダブル介護に悲鳴をあげていたでしょう。

その苦労で疲弊しているのに加え、同時期にお葬式をあげる事態を想像すると、母がこのタイミングで亡くなったことを、さらに肯定的に受け止めることができるようになります。

世間に目を向けてみても、もっとひどい時代になる前に母が亡くなることができて良かったと思えます。

止まらない物価の高騰で我が家の暮らしは苦しくなるばかりですし、アメリカやロシア、中国などの動向を見ていると、世界平和も怪しくなってきました。

地球温暖化で災害級の猛暑日が多くなるなど、年寄りには過酷すぎる環境にもなっています。
地球温暖化を止めるには、国を越えて各国が力を合わせなければなりませんが、アメリカが気候変動対策に取り組む多くの国際機関から離脱したことで、持続可能な社会の実現も難しくなってきました。

日本には、南海トラフ地震の心配もあります。
もしその巨大地震が発生したら、日本経済を支えている太平洋ベルト 地帯が甚大な被害に見舞われ、日本は立ち直れなくなってしまうかもしれません。

母の世代は、子供の頃は第二次世界大戦があり、戦後の過酷な生活も味わっています。
人生の終わりになって、再びディストピアのような体験をさせたくありません。

そう考えると、まだいい時代に母は旅立つことができてよかったと思えます。

しかしそれと同時に、暗い気分にもなります。
私たちが、あまり良くない方向に向かって進んでいる未来を生き抜かなければならないからです。

より過酷な状況を想像することは、大切な人との死別を和らげる効果はありますが、あまり想像の範囲を広げすぎると逆効果もあるので、ほどほどのところで止めておいたほうが良いようです。


限界家族日記の目次はこちら







いいなと思ったら応援しよう!

星マモル よろしければサポートお願いします。いただいたサポートは明るい未来を創造する活動費として大切に使用致します。