不幸を幸福に変える考え方
喪失感からの立ち直り方を教えてくれる本として、最後に紹介するのは、『考えすぎない』(本田時生・アルファポリス文庫)です。
本書からは、喪失感を和らげる考え方を教えてもらいました。
本書を購入したのは、40代の頃。
考えすぎて疲れてしまう自分を克服したいと思っていたので、本書のタイトルにつられて買ったのでした。
母を失う深い悲しみから脱出する方法を教えてくれる参考書として本書が役立つと考えたのは、目次を眺めていたら「不幸な出来事にとらわれない」という見出しを見つけたからです。
さっそく目的のページをめくってみると、不幸な出来事のなかに「大切な人とのつらい別れ」も含まれていたので、熟読することにしました。
不幸な出来事に対しては、不幸な出来事の直後は誰でも悲しい気持ちになるのが当然なので、一歩引いた視点で考えることで、過剰反応をしないように注意するのが正しい対処方法になるとアドバイスしています。
一歩引いた視点で考えるとは、たとえば、「こういうこともある」と自分に言い聞かせたり、「多くの人が経験することだ」と考えたり、「今はこういう気持ちになるのは仕方がない」と受け止めたりすることです。
また「立ち直ろう」という気持ちを持つことが重要だといいます。
なぜなら、自分がその気にならないと、考えを変えることはできないからです。
考え方を変えれば、不幸を幸福に変えることが可能になるとも書かれていました。
そのために、4つの方法を提案しています。
一つ目は、不幸の中の幸せを探すことです。
たとえば、心に残っている幸せや実際にまだある幸せを探すことです。
そこに目を向ければ、失ったものに意識が集中しなくなり、幸せを感じられるようになれます。
二つ目は、不幸な気持ちをバネにすることです。
たとえば「この悲しみをバネにして自分の夢にかけてみよう」と奮起し、行動に移して成功すれば、あの不幸があったおかげで幸せになれたと思えるようになります。
三つ目は、不幸をいいきっかけにすることです。
これは二つ目の方法と、プロセスは同じです。
この不幸をいい機会として新しいことにチャレンジして、自分を変えることができれば、あの不幸があったおかげだと振り返られるようになるからです。
四つ目は、不幸をいい経験にすることです。
不幸を自分を育てるための試練と受け止めれば、不幸からいろいろなことを学べ、自分を強くしてくれます。
その結果、不幸なことでも「いい経験だった」と思えるようになれば、立ち直ることができます。
本田時生さんは、ソフト開発の仕事の傍ら、「人の幸せに関する研究」を行い、1996年に「幸せのホームページ」を開設。今も精力的に発信し続けています。
「幸せのホームページ」にも、幸せになるノウハウがたくさん掲載されています。
落ち込んだ時に訪問してみれば、立ち直れるヒントをもらえるでしょう。
ぜひ、お試しください。
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