ピンピンコロリは幸せ?
ピンピンコロリとは、健康で長生きをし、ピンピンと最後まで元気なまま、寝たきりにならずコロリと急死する言葉です。
大半の人は、「私もピンピンコロリで死にたい」と思うでしょう。
母も、それを願っていました。
多くの人がピンピンコロリを望む理由の一つは、「家族に迷惑をかけないで逝ける」ことだと思います。
確かに寝たきりになれば、介護などで家族に迷惑をかけることになります。
お金もかかるので、その負担も増えてしまいます。
しかし母のお葬式をお願いした住職は、多くの遺族と接した経験から「ピンピンコロリは大変だよ」とおっしゃっていました。
理由を尋ねると、次の3つをあげました。
ショックが大きく、パニックになる。
お別れの言葉を言えない。
葬式やお墓について落ち着いて決める暇がなく、ショックで冷静な判断もできなくなるので、葬儀社の言いなりになって後悔することが多い。
それを聞いて、私は救われた気持ちになりました。
この3つの理由がすべて自分に当てはまっていて、その通りだと納得できたからです。
母は急病で入院して53日目になくなりましたが、その期間があったお陰で、葬式とお墓の準備をする時間を十分つくれましたし、母に感謝や謝罪の言葉も伝えることができました。
また面会を重ね、母が弱っていく姿を目の当たりにすると、母の死が近づいているつらい現実を受け入れざるをえなくなり、覚悟を決めることができました。
なので、母が亡くなった知らせを聞いた時もパニックになりませんでしたし、お葬式の時も取り乱したりせず喪主としての役目をしっかり果たせました。
母はピンピンコロリではありませんでしたが、入院をするまでは普通に暮らせていましたし、入院中も苦しむ表情をあまり浮かべることもなく過ごせていました。
最後は寝たきりになりましたが、その期間は53日。85年の長い人生から見れば、わずかな期間です。
家族に別れの準備をする時間までつけてくれた良い死に方だと言ってもいいのではないでしょうか。
ありがとう。おかあさん。
限界家族日記の目次はこちら
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければサポートお願いします。いただいたサポートは明るい未来を創造する活動費として大切に使用致します。