ひとりごと本棚「月の本5冊」
今年の中秋の名月は、10月6日です。旧暦の8月15日の満月を「中秋の名月」といいます。秋は空気が澄んでいるので、月が一番きれいに見えるそうです。余談ですが、十五夜に月見をしたら十三夜にも月見をすると縁起がいいそうで、今年は11月2日になります。迷信と言ってしまえばそれまでですが、夜空を見上げる楽しみができるのは、嬉しいですね。
それでは、月の本5冊をご紹介します。
まず最初は、『クレヨン王国月のたまごPART1』。私が本を大好きになったきっかけである、クレヨン王国シリーズの中の一冊です。ある日クレヨン王国に迷い込んだ少女まゆみは、三郎、アラエッサ、ストンストンと共に月のたまごを救出する冒険に出ます。
「兄なる太陽よ、おまえは、すべての生きものに生きる欲望をあたえよ。妹なる月よ、そなたはすべての生きものにつつましい感謝の心をあたえよ。」
一つの月では力が及ばす、神様は月に子どもを授けてくださったのです。うさぎやかぐや姫など、想像の源にもなってくれている月。現実に二つ目の月が現れることはないけれど、感謝の心を忘れてしまえば、地球がどうなるかわかりません。大事なことを思い出させてくれる作品です。
次は、あまりにも有名な作品、『おやすみなさいおつきさま』です。これは、パッキリとした色使いももちろん魅力的なのですが、私は文章の美しさが大好きです。
「おやすみ おへや
おやすみ おつきさま
おやすみ おつきさまをとびこしてるうしさん
おやすみ あかりさん
おやすみ あかいふうせん
おやすみ くまさん
おやすみ いすさん」
まわりのもの一つ一つにおやすみを言っていくのが、とても可愛らしく、穏やかで、安心できます。
お月さまの味ってどんな味だろう?と、食べてみたくなる作品、『お月さんのシャーベット』。ある晩、暑すぎて溶けてしまったお月さま。それをシャーベットにして食べてみると、不思議と涼しくなって、その晩はみんなエアコンなしで眠れました。暑い暑い今年の夏。読んでいるだけで、ちょっと涼しい気分になります。味については「つめとうて あまかった」としか書いてないので、想像するしかありません。私は、はちみつレモンのような味かなと思っています。
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『きょうはそらにまるいつき』。何度も出てくるこのフレーズが、今日も明日もちゃんと月は昇るよ、という安心感を与えてくれます。実は、この絵本をモチーフにした曲があります。「きょうの空にまるい月」というタイトルで手嶌葵さんが歌われています。Spotifyで聴けますので、ぜひ。歌声に癒されます。
『月のとびら』。これは、青山美智子さんの「お探し物は図書室まで」という作品に登場しました。
「親たちの教えるサンタクロースは、けっして「嘘」ではなく、もっと大きな「本当」です。」
この一文がとても印象的で心に残りました。クレヨン王国のところでも書きましたが、やはり月は想像の源。太陽の光の中ではっきりと、数字で示してというのも生きていく上で大切なことです。でも月明かりの中で、心の目で見るものをみんなで共有するというのも、人類にとって必要なことなのではないでしょうか。
月をテーマにした本は、どこか穏やかで、安心感があるものが多いなと思いました。読んでみたいな思える作品があれば嬉しいです。
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