努力した過程は、必ず糧になる。
「努力は必ず報われる。」
この言葉を、これまで何度も耳にしてきました。
でも僕は、この言葉を少し違った捉え方で考えています。
努力は、必ずしも結果として報われるわけではない。
どれだけ努力をしても、怪我をすることもある。
試合に出られないこともある。
勝てないこともある。
スポーツの世界に「絶対」はありません。
だから僕は、「努力すれば必ず成功する」とは思っていません。
でも、一つだけずっと変わらず信じていることがあります。
努力した過程は、必ず糧になる。
高校3年生の全国大会予選。
リベンジをかけた決勝の前の試合で、大きな怪我をしました。
「あんなに頑張ってきたのに、このタイミングなのか。」
そう思ったことを今でも覚えています。
あの時だけは、「努力は報われないのかもしれない」と感じました。
でも、時間が経った今だから分かります。
あの時していた努力が無駄だったと思ったことは、一度もありません。
努力した時間そのものが、自分を成長させてくれました。
あの経験があったからこそ、今の考え方があります。
だから僕は、結果だけを見て努力を判断したくありません。
では、僕にとって努力とは何なのか。
それは、
自分がやると決めたことに、本気で努めること。
一度やると決めたなら、その時間は全力で向き合う。
やる気が出ない日もある。
コンディションが悪い日もある。
それでも、その日にできるベストを尽くす。
その積み重ねが努力だと思っています。
そして、その積み重ねは自分と向き合い続ける時間でもあります。
だから努力とは、誰かと競うことではなく、自分自身と向き合い続けることなのかもしれません。
だからこそ僕は、才能よりも努力の方が大切だと思っています。
もちろん、生まれ持った才能はあります。
でも、僕の周りにいる本当にすごい選手たちは、才能だけでここまで来た人ではありません。
誰よりも準備をする。
誰よりも考える。
誰よりも自分に厳しく向き合う。
その姿を見ているからこそ、努力を積み重ねることこそが、本当の強さなのだと感じています。
怪我をするたびに、
「積み上げてきたものが止まってしまった。」
失敗をするたびに、
「どうしたら良いかわからないからやめてしまおう。」
そんな気持ちになることもあります。
でも、それまで積み重ねた努力が消えることはありません。
身体は思うように動かなくても、努力した経験や考え方は自分の中に残り続けています。
だから、また新しい積み重ねを始めればいい。
やることが変わるだけで、努力が途切れるわけではない。
そう思えるようになりました。
もし今、努力しているのに結果が出ず苦しんでいる人がいるなら、僕はこう伝えたいです。
腐らずに続けてほしい。
結果が出るまで、自分にできる努力を考え続けてほしい。
本気で努力を続けている人は、自分自身でも、周りからの見え方も少しずつ変わっていきます。
努力は、決して結果だけのためにするものではありません。
試合に勝つため。
ライバルに勝つため。
成長するため。
応援してくださる方へ恩返しをするため。
そして、自分自身に負けないため。
そのすべてが、僕が努力を続ける理由です。
いろんな理由があっていいんです。
ただ結果に固執しすぎないでほしい。
過程で自分がしっかりやってきたのなら、まずは自分を少しでも褒めてあげてほしい。
だから僕は、努力は必ずしも結果として報われるとは思っていません。
でも、本気で努力した過程は、必ず糧になる。と信じています。
本気で悩んだこと。
本気で挑戦したこと。
本気で失敗したこと。
そのすべてが、未来の自分を支えてくれる。
だから今日も、目の前の一日に本気で向き合いたい。
未来の自分が、「あの時、頑張ってよかった」と胸を張って言えるように。
