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【社会人編7】やれば何とかなりますか?

「この配達、本当に行っていいんか?
 行けって言うなら、行くぞ!」

「えっ、何か問題でも?」

「〇〇商事は西! 〇〇市場は東!!
 正・反・対!!!」

受付業務への異動は、翌日から即始まった。
朝イチの仕事は配達の段取りだけど、
運転手との会話は、成立していないw

まぁ、10年もいる会社だ。
仕事の流れは大体分かる。
ずっと伝票処理をしてたから、
取引先の住所や商材も、まぁ分かる。

けど「住所が分かる」のと、
「場所が分かる」は別件だ。
仕事に限らず、基本引きこもりな新井は、
〇〇町と分かっていても、
どっちに行ったら良いか分からない。

「〇号線を行くより、県道行った方が早いよ。
 あーバス通りは混むから避けて・・・」
 

バス通りって何の事?
ちょっと何言ってるか分からないw

アドバイスも、ほぼ理解できず。
そして、悪い事にはもう1つ。

「新井さん、これヤバイでしょ。
 ムリですよ、俺絶対辞めますからね!
 明日、辞めるっていいますから!!」

受付業務は、男性社員2名が当時のデフォ。
新井と一緒に受付をする担当は、
その春入社したばかりの新入社員。

コイツが、やる気の欠片もなくw

コンビを組んだ初日から、この言い草だ。

本来所属していた総務部からは、
山岡部長のボヤキも聞こえる。

「あーこの封筒の印刷は出来ないなぁ。
 新井にやってもらわないと・・・」

ふうとうのいんさつができないだと。
てでかけばよいんじゃないでしょーか。

視線のやりどころがなく振り向いても、
いるのは「無言でスルー」の川岡さんだけ。
この人には何も頼りたくはない。

「四面楚歌(しめんそか)・・」
(*周りが敵ばかりで味方がいない事)

そんな言葉が、頭に浮かぶ。

「頼りにされる人」になりたくて、
買って出た業務だったけど。
「頼りになる人」周囲にいない気がする。

信じられるのは、自分だけか?
いや、自分こそが誰よりも。
信じられないんだけど、、、

このお話は、筆者の社会人生活を振り返る自伝です。
「愛想ない・体力ない・向上心もさしてない」
ないない尽くしの若者が、
サラリーマン生活に希望を見出すまでの記録です。

(登場人物)
・新井  ・・・ 筆者の分身(受付 33歳)
・栗原  ・・・ 1つ下の後輩(営業) 
・沢田  ・・・ 後輩社員(若手の営業)

そんな中で「一番頼りになる人」は。
何と、一番若手の営業の沢田君。
友崎君の後を継いだ後輩だ。

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