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ずっと髪を切りたい人
確か、1年に1度しか美容室に行かないということが5年は続いていた。その美容室がなくなってしまい、ますます行きにくくなった。そもそも予約をする気にならない。
髪はずっと切りたいと思っている。何か月も、なんか月も。ほんとうに切りたい。長くなりシャンプーもドライヤーも煩わしさが増している。
いまわたしがしなければいけないのは、新たな美容室を探すことだ。そんなことできなさすぎる。決まった店に予約を入れるのにも1年かけるのに、新たな店を見出すのにどんな一歩を踏み出せばいいのか、途方に暮れる。もう、髪を切りたい。
しかし、そこを堪えきれてしまう。前回と前々回は、1000円くらいで切ってくれるところに行った。予約不要で、待ち時間もほとんどない。カットだけだから店にいる時間は数十分だ。気軽じゃないか。
前回行ったのはいつだろう。半年前か。いますぐ切りたい。しかしそこへ行くより、家にいたい。髪切るの難しすぎる。
念のために言っておく。あなたの想像するわたしより、おそらく小綺麗なわたしのはずだ。髪ぼさぼさのヨレヨレの人を想像してはいないだろうか。それはそうだろうとも。察しはつく。だけれどもわたしは、上手に見せられる。己を。
本来は、身なりをまったく気にしないくらいが、わたしにはちょうどよさそうだ。それなのに、きちんと見せることはできるのがタチ悪い。
いや、良いのか。
通勤中の車窓から「この美容院、あの美容室……」とチェックは怠らない。
それくらいのことはしている。
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