Photo by
kishimojin1969
雨に芽覚める、春。
カラカラである。
顔はパリパリ。
白菜の葉の端もパリパリ。
風が吹けば土が舞う。
景色が霞むのは、靄ではなく
埃。
カラッカラだ。
雨水に入ったころ、
雨があった。
これを、待っていたのだ。
ちぢんでいた麦の芽はぐんっと音がするほどに
一気に緑を増した。
蕾のままその日を待っていた遅咲きの水仙は、
明るい顔を見せた。

ヒメコブシは、
そろりそろりとこちらを覗いているところだ。

わたしの頭の中では
土の中の虫やカエルが
雨音で目覚め、
大きな伸びをしている。
わたしも
もぞもぞしている。
いいなと思ったら応援しよう!
◇お読みいただきありがとうございます◇心の糧です◇記事の購入に使わせていただきます◇部屋を彩る花になるかもしれません◇犬のおいしいごはんやおもちゃになるかもしれません◇いただいたお気持ちを大切にいたします◇