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雨に芽覚める、春。


カラカラである。

顔はパリパリ。
白菜の葉の端もパリパリ。

風が吹けば土が舞う。
景色が霞むのは、靄ではなく
埃。

カラッカラだ。



雨水うすいに入ったころ、
雨があった。

これを、待っていたのだ。

ちぢんでいた麦の芽はぐんっと音がするほどに
一気に緑を増した。

蕾のままその日を待っていた遅咲きの水仙は、
明るい顔を見せた。


ヒメコブシは、
そろりそろりとこちらを覗いているところだ。



わたしの頭の中では
土の中の虫やカエルが
雨音で目覚め、
大きな伸びをしている。


わたしも
もぞもぞしている。




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