冷たい肩先|虹色創作部《雨の夜イラスト》
きてしまった朝に、
何となく腹を立てて
水を一口。
昨夜の突然の雨。
あれは何だったんだろう──。
シンクにコップを置いた音が
ひとりの部屋に響く。
そんな硬い音を聞くのは嫌で
口から出たのは生の溜め息。
ああ。
昨夜のあたしの一言が
あなたを追い立てたのは知っている。
あのとき雨が降っていたから。
濡れた肩が気持ち悪くて、
ただそれだけで
あなたを責めた。
別になんでもよかったのよ。
目の前にいたのが
あなただっただけ。
体の芯まで冷えて
濡れた肩が気持ち悪くて。
腹の底から
吐き出した。
雨は冷たいのがいい。
あなたの背中が遠くなるのを
見ているのが
──心地よかった。

【 虹くりっぷさんのコラボ企画 】
「雨の夜」からイメージされた画像から
短歌、エッセイ、小説などをつくる
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