コーヒーがすきだから|もう電動ミルは振らない
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毎日コーヒーを淹れる
日に二度のことが多い
一人用保冷温ボトルに入れ
仕事場へも持って行く
電動ミルが逝った
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好みは酸味の少ないもの
浅煎りも深煎りもよい
近くの個人珈琲店で手に入れた豆を
電動ミルで挽く
個人珈琲店という言い方が
一般にあるのかどうか知らないが
まさにこの店は「個人珈琲店」なのである
店主は勤めを引退後に
趣味であった珈琲を
仕事にした(と聞いた気がする)
(または全部想像)
屋敷に木造の小さな店をつくり
そこで
自分の仕入れた豆を
焙煎したり
客に出したりする
スイーツなどはない
コーヒーだけ
店主の奥様の自家製
ヤマボウシやジューンベリーのジャムを
分けて持たせてくれることもある
これらの実は
邸宅と店のある
ゆったりとした庭に植えられた木から
収穫したものである
この庭もまた美しい
大樹と低木とのバランス
常緑樹の濃い緑は夏の木陰をつくり
冬枯れ姿の美しい木は清々しい
このような個人珈琲店から
分けていただいたコーヒーだから
特別においしい
さて
拙宅に戻って
コーヒーを淹れよう
深煎りだとそうでもないのだが
浅煎りだと薄い皮が豆に残っている
これはシルバースキンというらしい

色が違って見える部分
豆を挽くとその薄皮が剥がれて
挽かれたコーヒーと混ぜこぜになっていく
この珈琲店の店主のおすすめは
その薄皮を除いて淹れること
そうすると
すっきりとした味わいになる
わたしもそう感じて
除くことにしている
ここで
電動ミルを振る場面がやってくるのである
ガラガラとミルを回転させると
豆が細かくなる
そのときに薄皮が剥がれる

後のほうは薄皮が剥がれて細くなってきている
回転を止め
ミルの蓋を開け
大きく息を吸い
少しずつ
吐く
これで剥がれた薄皮を
とばすのである
少しずつ 少しずつ
ふぅー
粉になりかかったコーヒー豆の
表面に乗っている薄皮しか
とばせない
だから
ミルを振る
豆を動かして
下の方にある薄皮を
表面に移動させる
そこでまた
ふぅー
ミルを振って
ふぅー
今度はミルの蓋をして
少し挽く
するとまた新たな薄皮が現れるから
蓋を開け
ふぅー
ミルを振って
ふぅー

ミル回転→ふぅー→ミル振る→ふぅー→ミル振る→ふぅー→
そしてまたミル回転→・・・→・・・→・・・→
これを5〜6回繰り返して
右の写真くらいになる
コーヒーをいただく度に
コーヒーミルは振られ
わたしにふぅーされ
とうとう
とうとう
先日 ミルが『バチンッ!』という
大きな音をたて
動かなくなった
その瞬間
わたしは「ひやあ」という
間抜けな声をあげるだけだった
コードの根元のあたりから
火花があがった

その根元部分に火花が
画像:Melitta Japan
わたしに振られ
わたしのふぅーを受け止めた
おいしいコーヒーを淹れた
コーヒーミルが逝った
あまりにも振られて
コードの接触部分が弱くなりやすかったのか
ミルのことは気がかりだが
コーヒーが飲めないと困るから
2代目(2台目)をすぐに注文し
すでに届いた
ここに画像をいくつか載せたが
実はあれらは2代目(2台目)である
パワフルで安全設計
優秀な売り文句の彼
だが
まだ息が合わない

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