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虫刺され薬のいいわけ|ファトラジー



からの虫刺され薬がそのままに
小引き出しの上で転がる暗躍の島。

埃の霜にまとわりつかれて項垂うなだれている。

横の墨汁の空き箱は脇差を掲げて、
その胴上げの構えを忘れない。

あら、いらっしゃい
その膝の赤みは虫刺され? それなら、はい。

撒き散らされた錆止めは
青の銅線に巻き付くのをやめない。


やもめというのは何かの鳥かい、と理解する。
鳥飼の寡はあちらではどうも賛否両論喧々諤々。
鷹匠の常識では緊張のわざに沸騰するは
麦畑に散らばる珊瑚の死骸だそうだ。

隣の八っつぁんの
欅の穴に指を突き立てて
芋虫の皺に感じ入った目には、
渋沢栄一が降り立つ。

波間に揺れるプラスチックがそう言った。







【ファトラジーとは】

⚪︎従来はファトラジーは「でたらめ詩」や「がらくた詩」と訳されていました。
⚪︎それを、詩の魅力・魅惑性を最大限に肯定できるように、と「綺想詩」(=奇妙な発想の詩)と訳しました。
⚪︎子供向けには「とっても不思議な詩」と訳します。「ナンセンス詩」と訳されることも多く、この言い方をすることもあります。

意味がよく分からなくて不思議で可笑しい詩・奇妙な発想の詩を「ファトラジー(綺想詩)」とします。

〈初代王天君さんのお言葉まとめ〉


【ファトラジー提唱者:
  初代王天君さんの新作はこちら⬇︎】



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くろいるすけ ◇お読みいただきありがとうございます◇心の糧です◇記事の購入に使わせていただきます◇部屋を彩る花になるかもしれません◇犬のおいしいごはんやおもちゃになるかもしれません◇いただいたお気持ちを大切にいたします◇