音楽を分解しながら聴く私
「イントロのキーボードのフレーズがぐっと来るね」
「バックのギターのリフがカッコいいね」
「ベースラインがうねってるよね」
このような音楽の感想を言って「ぽかーん」とされた経験、ありませんか。
私は、結構あります。
音楽をパートごとに分解して聴いてしまうスタイルは、あまり一般的ではないようです。
では、なんでこういう耳になってしまったのか。
それが、今回のテーマです。
ギターを弾いていたこと
私が高校生の頃は、バンドブームでした。
まるで必修科目のように、楽器を演奏するのが普通の時代です。
そんな中、私はギターを弾いていました。
楽譜(タブ譜)を見て練習するのと同時に、お手本となる演奏を聴いて真似をする。
その結果、自然と「ギターパートだけを聴く」習慣が身についてしまいました。
また、コード進行を覚えると、曲を手早くコピーできます。
覚えたコードをジャカジャカ弾いているうちに、曲の構成がある程度パターン化されていることにも気づきました。
コードという切り口で見ると、共通点がとても見えやすいのです。
その結果、今でもギターパートだけを聴こうとしてしまいます。
ついでにコード進行の分析もしてしまいます。
DTMをやっていたこと
DTMと呼びましたが、実態はパソコン音楽ソフトへの打ち込みでした。
当時搭載されていたのは、YM2203(OPN)というプアーなFM音源チップです。
使えるのは6チャネル、同時発音数は最大6音。
しかもリズムパートを差し引くと、実質使えるのは4音程度でした。
この制約の中で、主旋律、リズム、伴奏などを含んだ楽曲を作るわけです。
そのため、コピーする楽曲を分解し、必要なフレーズを絞り込み、6音で収まるようにデフォルメしないと、楽曲の形になりませんでした。
この経験から、楽曲がどのようなパートで構成され、それぞれのパートを分析する癖がついてしまいました。
プログラミングとの関係性
こうして楽曲を分解して聴くことは、実はプログラミングとよく似ています。
事象を分解して、構造化すること
パターン化できる箇所を見つけて、共通化すること
他の楽曲へ応用できるように、パターンを抽象化すること
私は小学生の頃からプログラミングを好きでやってました。
音楽に接するときにも、まったく同じスキルを使っていたのだと気づいたのは、エリック・レイモンドの名著を読んだときでした。
音楽を分析的に聞く耳を鍛えること。一風変わった音楽がわかるようになること。なにか楽器を上手に演奏したり、歌が歌えるようになること。
まとめ
このように音楽を分析的に聴く癖がついてしまったことが、果たして良かったのかどうかは、正直わかりません。
しかし、一曲を「長く」「何度でも」楽しめるようになったのは、間違いないと思っています。
なお、分解して聴くには集中が必要なので、ヘッドホンで聴いています。
そんな私には、ポータブルオーディオがよくマッチしていました。
