【コミックエッセイ】猫のいない生活

物心ついた頃から、私の日常は猫がいるのが当たり前だった。
実家には飼い猫がいて、外には野良猫もいた。
猫を見かけない日はなかった。
でも東京に来て丸4年。
気づけば猫と触れ合える生活からはすっかり遠ざかっていた。
静かで便利な街だけど、猫の気配がないのが妙に寂しい。
道の向こうに猫らしき影を見つけただけで「猫だ!」とはしゃいでしまう。
猫カフェにも行っても、実家の猫の記憶がついてまわる。
あの子はこうだったな、とか、こういう時こんな顔してたな、とか。
今思えば、実家にいた頃は毎日が猫カフェみたいだったのになぁ。
お金も払わず、順番も待たず、気ままな猫とごく自然に一緒にいた。
そんな日々が、ふと遠く感じる。
…自分は本当に猫と暮らしていたんだろうか。
それすら疑うほど、猫との生活の記憶が少しずつぼやけていく。
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