【映画メモ】またヴィンセントは襲われる【#105】
解説は映画.comさんより
目が合っただけで周囲の人々に襲われるようになった男が生き残りをかけて戦う姿を描き、2023年・第76回カンヌ国際映画祭の批評家週間に選出されたフランス発の不条理サバイバルスリラー。
ある日突然、職場のインターン生から暴行を受けたヴィンセント。怪我から回復する間もなく別の同僚にも襲われるが、加害者たちはいずれも襲撃時の記憶を失っていた。その後もヴィンセントに殺意を向けて襲いかかってくる者は後を絶たず、ついには見ず知らずの他人からも命を狙われるようになってしまう。やがて「自分と目線が合った瞬間に人々が襲いかかってくる」という法則に気づいたヴィンセントは、生き残るための自衛を始めるが……。
「バック・ノール」のカリム・ルクルーが主演を務め、第56回シッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀主演俳優賞を受賞した。
たまたま見たのですが、めちゃくちゃ面白かったです。まず設定が面白い。目が合っただけで襲われる。めちゃくちゃ不条理。
ただ、低予算映画なのか、作り込みが甘い部分があって、目が合っても襲われるときと襲われないときがある。襲われるトリガーは何?途中で、目が合うとか関係ないくらい遠いところにいる人の方を見ただけで、いきなり不穏な空気になって向かって来る。この時は早々に逃げたので、本当にヴィンセントを襲いに来たのかは分からないけれど、犬のスルタンは吠えていたので、たぶん襲いに来たんだと思われる。マルゴーがすぐセックスし過ぎ。途中で出てきた同じ症状の人が、突然回復したと連絡が来たけど、理由は不明なまま。みたいなところのモヤモヤは残りますが、不条理ですから仕方ないです。全部理解できるなら不条理スリラーにはならないのです。
後半は、ヴィンセントの症状が国中に広がっていて、色々なところで暴動が起きているって感じがしました。お父さんのヨガをやってる恋人も突然襲われて殺されたって言ってたし、ヴィンセントが避難した先で再会した幼馴染も自分の子供に襲われてたし(子供なのでただ不穏な目でポカポカしたり、キックしたりしてくるだけ)、後半の渋滞&暴動のあたりは、ラジオでも全国的な暴動のニュースが流れていて、ヴィンセントと同じ症状を発症した人がたくさんいるっていう暗示に見えました。
ヴィンセントがマルゴーを襲ったシーンからは、むしろマルゴーが発症したのでは?と疑われる訳で、二人で手錠しておいた方が安全なんじゃないのかなあって冷静に考えてしまいました。なぜマルゴーだけ手錠をするのかっていう問題があって、もしかしてさらに話が展開するのかなって期待したのですが、そこは特に広がりませんでした。
全体的に見て、作りが甘いところはあるものの、設定の面白さもあり、思わぬ掘り出し物映画でした。
おわり
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