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『秋 』 島崎藤村 『若菜集』より

秋は来ぬ
  秋は来ぬ
一葉(ひとは)は花は露ありて
風の来て弾(ひ)く琴の音に
青き葡萄(ぶどう)は紫の
自然の酒とかはりけり

秋は来ぬ
  秋は来ぬ
おくれさきだつ秋草(あきぐさ)も
みな夕霜(ゆふじ)ものおきどころ
笑ひの酒を悲みの
盃(さかづき)にこそつぐべけれ

秋は来ぬ
  秋は来ぬ
くさきも紅葉(もみぢ)するものを
たれかは秋に酔はざらめ
智恵(ちえ)あり顔のさみしさに
君笛を吹けわれはうたはむ


やっと涼しくなってきました!
苦手な夏が終わり、私の大好きな季節を感じられるようになってきたこの頃です。嬉しさのあまり、秋に関する詩をたくさん読み返しています。

今日は島崎藤村の『若菜集』から「秋」をとりあげてみました。「秋は来ぬ」という繰り返しが、今の私の気持ちにぴったり響いたからです。美しい秋と、なぜか秋に寄り添う哀しさ――その両方が、澄んだ言葉で綴られています。

ところで最近PCを変えたせいか、動画の調子がいまひとつで、アップロード前の確認では問題なかったのに、公開すると画像が乱れてしまいます。何度かやり直しているのですが、まだ少し変なところが残っているかもしれません。もし見苦しかったらごめんなさい。



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