②Audible『世界と比べてわかる 日本の貧困のリアル』石井光太(2024・PHP文庫)
やっと読了。いや、聴了?
途上国の絶対的貧困と日本の相対的貧困との対比がスゴかったです。
なるほど、たしかに。凄い頷けた。
臓器売買、人身売買、売血、奴隷、運び屋、児童のプランテーション・鉱山労働・売春 etc
こちらは途上国に暮らす人たちが直面している絶対的な貧困による苦しみ。児童婚や児童労働が一周まわってセーフティネット(死ぬよりはマシ)みたいな世界の現実にビックリした。
一方、日本の貧困は相対的な貧困。=〇〇と比べての貧乏状態。
〇〇に代入されるのは、日本国内に暮らす普通層・それ以上層・・・とかかな? んでも、なんなら同じ貧困カテゴリの中でだって相対化はおこるハズ。相対化にキリはなし。
貧困に限らず、現代日本に蔓延する「不幸の類」は全てこのパターンなんだろうナと思った。他人と比べて自分はツラい、ダメ、不幸。
こーゆうのやんない日本人なんて一人もいないんじゃないかと思う。程度の差こそあれ、みんな誰かと自分を比べて不幸を味わったり劣等感感じたりしてんじゃないだろうか。
外国の方々の悲惨と比べたら日本人の不幸なんて、もしかしたら、ハナクソみたいなもんかもしれません。売り飛ばされて奴隷になったり、プランテーションや売春宿で命を搾取されたり、ゴハンに蛙を食べたり、10歳で68歳のオジサンのお嫁さんになったりとかしてるような日本人はほとんどいない(たぶん)。
だけどそれでも。普段、我々の目にはそーゆう外国の現実がうつりこんでくることが少ないから。日本人は日本人で、相対的に色々とツライ思いをしているのである(・・・・なんて書くのすらためらわれるぜ。現在進行形で地獄の中に暮らしておられる方々からしたら、軟弱な日本人の訴える相対的・精神的な不幸など噴飯モノなんだろなって。読むだけで腹が立つこと間違いなし。平和でごめんなさい)。
ここまで読んできた読者はどのような読後感を抱いているだろうか。
おそらく一人一人の中で貧困に関する考え方見方が立体的になってきたのではないかと思う。日本は、児童虐待、教育格差、不登校、人工妊娠中絶、家庭内暴力、孤独死など貧困と関わる多様な課題を抱えている。それらの大半は人がコミュニティから切り離され、制度に依存することによって孤立するところから始まっていると言えるだろう。物理的な貧しさからは脱却したはずなのに精神的な貧しさの中で悲劇が起きているのだ。
この後でマザーテレサの言葉が引用されているのですが、精神的な貧しさの解消ってのも、これはこれで超絶に難しい気がします。だってどうやって解決するの??
金銭を給付するのは簡単だけど、愛を給付するってのは容易なことじゃない。たとえば「奥さんが欲しい!」と切望してるのに、なかなか奥さんを手に入れられない男性が不幸に陥っているとして、これをどうやって解決してあげるのか。出会いの機会は提供してあげられても実物の支給は難しいぞ。
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コミュニティの中で人と関わり合いながら生きるのは面倒だけど、かといって一人でも生きていけない。
これ、ちなみに私の胸の内です(^^ゞ ホント、我儘だよなあと思う。
オイシイ思いばっかして幸せになる方法、なんかないか。これみつけた人はノーベル賞もらっていいと思う。
