安いだけの店に未来は無い

安さは付加価値になるが、安いだけでは逆に付加価値がなくなる。それが如実に現れたのが大手居酒屋チェーンの衰退だ。かつて2000店舗を誇った某大手が800店舗まで激減したのは、安くてまずい店を量産したからに他ならない。原価を削って味を落とし、現場の責任を非正規従業員に丸投げすれば客離れが起こるのは当然である。
一方で安いのに店舗数を伸ばす鳥貴族のような成功例もある。ここは安いだけでなく、非正規が焼き鳥を焼いてもそれなりに美味しくなるシステムを構築し、「安くて美味しい」を突き詰めているからこそ強い。
安さだけを武器にするとファンや常連は定着しない。安さを求める客層は総じて質が悪く、お金を使わないくせに要求ばかりが高く文句も多い。他に安い店ができれば簡単にそちらへ移っていく。安いだけというのは自店の客質を下げることと同義なのだ。
だからこそ中小の飲食店は安さ勝負に足を踏み入れてはならない。そもそも安さでは大手に勝てないし、質の悪い客層の相手は疲れるので大手に任せておけばいい。中小はそれなりの適正価格で付加価値を追求し、自店の価値を理解してくれる良質な客層に絞り込んだほうが健全な商売ができるのだ。
