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紙と段ボールの最新機種でシステムを揺さぶる——「あかん」を手放す、私と児童の実験

学校にスマホを持ってきてはいけない、という絶対のルール。

それに対して学校に持ってきて、見つかり、教師と「預ける・預けない」の駆け引きを繰り返し、また、トイレにこもってはこっそり画面を操作している児童がいます。真面目な大人ほど、ここで「スマホは絶対にあかんよ!」と正論をぶつけ、ルールで、力づくで問題行動を潰そうとする罠にハマりがちです。

しかし、そんなコントロールの姿勢は、往々にして子どもの「隠れてやる」という行動をさらに強固にする悪循環を生むだけです。だからこそ、私は全く違う手続きを斜め45度から差し込んでみることにしました。

私は紙と段ボールを用意し、児童の行動に対抗するための「特製スマホ」を自作してみたのです。手先を動かして作り上げていく時間は、我ながらなかなかにいい出来栄えになり、私自身の心を心地よい没頭状態へと誘ってくれました。まだ、この試作機を児童には見せていません。

仕掛けるのは、児童が「先生、これ見て」と、大人を試すようにスマホをチラつかせてきた、その瞬間です。私はそこで「こら!」と叱るのを完全に手放し、ニヤリと笑って自作の段ボールスマホを突きつけてみようと思います。「残念だったな。先生のほうが、画面が大きくて軽い最新機種だぞ」と「ジョイニング」です。

児童の「スマホに惹かれる(あるいは大人と駆け引きしたい)」という文脈を否定せず、あえてその世界にユーモアを持って乗っかってみる。大人に怒られるという、児童のこれまでのバイアスを、この段ボールの「最新機種」でグラグラと揺さぶってみるのです。

ここでも、私は特に叱らず。ただ、いつもと「違うこと」をやってみるだけ。お互いに正論で首を絞め合う息苦しい関わりから一歩引き、遊び心を持って児童のリアクションを待つその時間は、今から楽しみで仕方がありません。この小さな仕掛けが、どんな「小さな変化」を連れてきてくれるのか。私と児童のブリーフな実験は、もう始まっています。

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