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短歌 夜明け前

  スーツケース曳く音響く夜明け前
         下弦の月の傾き滲む


 写真は午前七時前の月(1.24)
この月に 思い出は呼び醒まされます。
 
 若き日の冬の夜明け前、駅までの道をスーツケースを曳きながら歩いた日の朝もこんな月であったことを。
 あの日 あんなに苦く惨めで 涙ににじんだ月も、五十年後に 青春の甘やかな記憶となり 思い出す日が来ようとは。

   
    

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