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創作における”殺人犯”についての考察

はじめに

厨二病だった私は、一時期インモラルだったりアンダーグラウンドだったりを魅力的に思う時期があった。そう云う時期がある人は、ある一定数はいるんじゃないかと思うんだけれどどうだろうか。
そんな訳で、私は死や殺人を作品の中に入れ込むことがままある。
例えば、今作の「幻夜」は殺し屋たちの話だし(ただし、この世界観では「殺人」は仕事になりうる)、Idiot Savantも愛しい相手を殺すし、睦目さんは自殺がテーマだったりする。

私は同時並行して複数作品を作っているのだけれど、その中のまだ日の目を見ていない作品のいくつかに殺人者観点で話が進むものがある。
詰まり、殺人者ではない自分が、殺人者の気持ちを想像して書いているわけだ、当たり前だけれど。

で、なんでこんな記事にしているのかといえば、最近こんなYoutubeチャンネルを発見し、熱心な視聴者になっていることがきっかけだ。

キャラクターの気持ちを"創造"する

創作において、登場キャラクターの気持ちを創造する(想像ではない)必要があると思っている。だからこそ、私の作品には私の好きな人格(キャラクター)しか出てこないし、私が理解できる人格しか出てこない。
とはいえ、それだと物語がのっぺりするし、話が成り立たないこともままあるので、どうにか好きではないキャラクターとかも出すことはあるのだが。

で、このYoutubeチャンネルと何が関係するのかと云えば、創作の中の犯人視点で描いた物語において、人間なのだから「何故殺人を犯したのか(ホワイダニット)」を創造する必要がある、と考えていた。そしてそれがとても難しい。
人を殺してまで達成させたい何かや欲望なんてあるのか? 考えて考え抜いて、物語を作っていた。
そして、このチャンネルを見て衝撃を受ける。
大抵(たぶん)「理由なんてない」や「性欲の延長」「殺人そのものが理由」だったりする。理解し易い動機は、精神疾患やそもそも世界や概念が一般ではない故に、と云う感じだ。
詰まり、やっぱり殺人を犯す人は「普通ではない」から「理解できない」のだ。
と云うことは、万人が理解できる創作上の殺人犯がいたとして、やはりそれはファンタジーなのだ。例えば、万人が理解できる創作上の殺人犯の中で一番分かり易いのはデスゲームものだろう。「殺さなければ殺される」と云う状況。これは、多くの人が理解できる動機なのではないだろうか。
だから、デスゲームものは人気があるのかな、理解し易い殺人。

そして、このチャンネルの全ての動画を見終わって、自分の創作物を読み返したら、殺人犯たちの気持ちはとても薄っぺらく感じた。
でも、多分それでいいのだと思う。創作なのだから。

殺人と食人

このチャンネルにも、食人する殺人鬼も存在する。
厨二病だった私は、食人にも興味があり、一時期食人にまつわる書物を読み漁ってたことがあった。
そもそも、文化としての食人は存在するのか? 食人族って存在するのか? とか、民俗学的な観点から調べたこともある。
例えば、死者を弔うための食人だったり、他部族を辱めるための食人だったり、英雄の肉を食らって英雄になるための食人だったり。
その中で、「愛するから食べる」と云う思想に出会ったことがあった(もうどの分野か忘れた)。
これだ、創作に活かすものは! と云うことで、大抵私の作品に出てくる食人鬼は、相手が好きだから食している。

このチャンネルで紹介されている実在した食人鬼の動機は、やはりよく分からない。「そこに肉があるから食べた」みたいなのかなとか、あとはやっぱり性欲の延長なのだろうか。

ちなみに、食人文化がない理由について、私がとても納得した動画はこれです(紹介した動画とは別チャンネル)。

エロスとタナトス

とか云うとなんかそれっぽいけれど、殺人は性欲の延長線上にあることが多そうな気がした。
人間の三大欲求「食欲・性欲・睡眠欲」。
食欲は、食べないと死ぬから、まぁわかる。
睡眠欲も、寝ないと脳に異変を来すらしい。寝なかったから死ぬ前例ってあるのだろうか。あった気がするが、なんか直接の死因は疲労とかだったような。
でも、性欲ってなくても死ななくね? といつも思う。けれども、だからこそ、所謂「狂人」はそれが如実に出る気がする。
差別的発言になってしまうかもしれないが、所謂知的障害者にも性欲がある。多分、多くの人に同じくらいのものがあるのだろうと思うが、それを抑制しないから、如実に出る。それが異常に思える。

性欲、詰まり自分の子孫を残したいと云う欲求。これはやはり生物として存在する限りあるものなのだろう。
それを抑制しない状態を異常と感じてしまうのは、きっと人間が社会的な動物になったからなんだろうなと思う。

殺人者は、その野生的とも云う欲求を隠そうともしないから、異質に思えるんじゃないかなぁ。

さいごに

つらつらと、最近思ってたことを書いてみました。
創作上の殺人鬼たちがだいぶ薄っぺらく感じたけれど、多分それでいいんだろうなって思いましたと云う話でした。
ちなみに、この記事のタイトル画像が柘榴な理由がわかった人は、多分厨二病! 俗説も大好き!

紹介したYoutubeチャンネルでは殺人犯が殺人犯たる理由が詳しく描かれていて良いです。そう云うものに興味がある方は楽しめると思います。
個人的には、多重人格も興味があるので、このチャンネルでビリー・ミリガンが採用されるのを楽しみにしていたりします。


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