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道の駅すさみで車中泊してみた!RVパークの予約・料金から温泉・夜の静けさまで正直レポート


和歌山の南紀エリアを車で旅していると、必ずぶつかる悩みがあります。「今夜、どこで寝るか」問題です。

白浜から串本、那智勝浦へと国道42号を南下していくと、宿は点在しているけれど当日で押さえるのは案外むずかしい。かといって適当な駐車場で寝るのは落ち着かないし、そもそも道の駅は本来「休憩施設」なので、どこでも泊まっていいわけじゃない…。

そんな中で、僕が南紀の旅で何度もお世話になっているのが「道の駅すさみ」です。ここ、公式サイトで「車中泊にもぜひご利用ください」と明言している、しかもRVパーク(有料の車中泊専用スペース)まで備えた道の駅なんですよね。堂々と泊まれて、徒歩3分で天然温泉に入れて、朝は水族館が開く。正直、道の駅の車中泊としてはかなり反則級の環境です。

この記事では、道の駅すさみで車中泊するときのリアルな情報を、体験ベースで全部書きます。RVパークの予約方法と料金、設備、夜の静けさ、晩ごはん問題、周辺の楽しみ方、そしてマナーの話まで。読み終えたときに「明日にでも行ける」状態になっていたら嬉しいです。


南紀の車中泊で泊まる場所に迷い続けた僕が、すさみに落ち着いた理由

僕は年に何度か、紀伊半島をぐるっと回る車中泊旅をしています。最初の頃は完全に無計画で、「眠くなったところで寝ればいい」と思っていました。

これがまあ、うまくいかない。

国道42号沿いの駐車場に停めてはみたものの、大型トラックの出入りで目が覚める。トイレが古くて夜に行くのが気が重い。お風呂に入れないまま寝て、翌朝ベタベタしたまま運転する…。海沿いの絶景ドライブなのに、体はどんどん疲れていく。あれ、これ楽しいのかな、と何度か思いました。

で、何度か南紀を往復するうちに気づいたんです。車中泊旅の満足度って、「絶景」より「泊まる場所の質」で決まる。

トイレがきれい。お風呂が近い。夜がある程度静か。朝ごはんに困らない。この4つが揃っていると、翌日の運転が驚くほど楽になります。逆にどれか欠けると、絶景を見ても疲れが勝つ。

道の駅すさみは、その4つが全部そろっている場所でした。しかも「泊まっていいですよ」と施設側が言ってくれている。この「後ろめたさゼロ」がどれだけありがたいか、車中泊をやっている人なら分かってもらえると思います。


【結論】道の駅すさみの車中泊は「RVパークを予約して泊まる」が正解

先に答えを書いておきます。

道の駅すさみで車中泊するなら、併設のRVパークをネットで事前予約して泊まるのがいちばんおすすめです。理由はシンプルに3つ。

  • 正式な「宿泊枠」なので気兼ねがない(道の駅の一般駐車場は本来、仮眠のための休憩スペース)

  • AC電源が使えて、料金に電源代が含まれている(車内で電気を気にせず過ごせる)

  • 1泊3,000円ほどで、24時間トイレ・ゴミ処理・水道つき。徒歩圏に天然温泉

RVパークは日本RV協会が「安心して車中泊ができる場所」として認定している車中泊専用スペースで、道の駅すさみには全9区画あります。9区画って、正直そんなに多くありません。連休や夏休みは埋まる前提で動いたほうがいいです。

一方で、「予約なしでフラッと立ち寄って、仮眠だけしたい」というケースもありますよね。道の駅すさみは館外トイレが24時間使えるので、休憩施設としての利用はもちろんできます。ただしその場合はあくまで「仮眠」の範囲で。連泊したり、車外にテーブルやイスを広げてくつろいだりするのは、道の駅の趣旨から外れます。ここは後半のマナーの項でもう一度触れます。

以下、実際に泊まって分かったことを順番に書いていきます。


行ってみて分かった、道の駅すさみの立地とアクセスのちょうど良さ

まず場所から。道の駅すさみは和歌山県西牟婁郡すさみ町江住、国道42号沿いにあります。

  • 所在地 和歌山県西牟婁郡すさみ町江住808-1

  • アクセス 紀勢自動車道「すさみ南IC」から南へ約800m(車で3〜5分)

  • 一般道 国道42号沿い、白浜町と串本町のほぼ中間

  • 電話 0739-58-8888(問い合わせ受付は日中)

  • 駐車場 普通車55〜61台前後/大型9台/二輪スペースあり/EV充電スペースあり

  • 鉄道 JR紀勢本線「江住駅」から徒歩5分ほど

この立地、地味にすごいです。

高速の終点ICを降りてすぐなので、大阪や名古屋方面から一気に南下してきて「今日はここまで」とするのにちょうどいい。串本(本州最南端)まで車で30分ちょっと、那智勝浦や太地方面へもここを起点にすれば余裕で日帰りできます。白浜まで戻るのも40分程度。南紀観光のちょうど真ん中に泊まれるわけです。

もうひとつ地味に効いてくるのが、JRの駅から歩けること。車中泊の記事で鉄道の話をするのも変ですが、家族が電車で合流する、あるいは車を置いて電車で移動する、みたいな使い方ができる道の駅ってそんなに多くないんですよね。

そして敷地の目の前は太平洋。国道より一段高い、標高30mほどの高台に建っているので、駐車場から海を見下ろす形になります。展望デッキからは国の天然記念物・江須崎(えすざき)が見えます。夕方に着いたら、まずここでぼーっとするのがおすすめ。旅の疲れが半分くらい抜けます。


RVパークを予約して泊まってみた…チェックインから朝までの流れ

ここが一番知りたい部分だと思うので、細かく書きます。

料金と電源

  • 料金 1泊3,000円(一般)

  • 電源 AC125V/15Aクラスの電源が利用可(料金に含まれる)

  • 区画数 全9区画

  • 利用期間 通年(荒天時やメンテナンス時は休止の場合あり)

  • 対応車種 一般車/軽キャン/バンコン/キャブコンまで対応(区画サイズに制限あり)

電源は料金込みで使えます。これ、けっこう大きい。ポータブル電源(車内で使える持ち運び式のバッテリー)を持っている人なら、寝ている間に満充電にして翌日に備えられます。電気毛布やスマホの充電で残量を気にしなくていい夜は、想像以上に気楽ですよ。

ただし電源の容量は無限じゃありません。案内によって「15A」「12A」と表記の幅があるので、消費電力の大きい機器を使う予定があるなら、受付のときにひと言確認しておくのが安心です。ブレーカーを落として周りに迷惑をかけるのが、いちばんやりたくないパターンなので。

チェックイン・チェックアウト

  • チェックイン 16時30分〜18時ごろ

  • チェックアウト 翌朝(8時30分までという案内と、10時までという案内があります)

ここは注意ポイント。チェックイン受付の時間帯がかなり短いです。18時を過ぎると受付が閉まってしまうので、「日が暮れてから到着」だと間に合いません。観光を欲張って夕方まで走り回っていると、あっさりアウトになります。僕は南紀を走るときは「17時にはすさみに戻る」を鉄則にしています。

チェックアウト時刻は、公式の案内と各種掲載情報で表記に幅があります。朝早めに出るつもりなら気にしなくていいのですが、朝風呂+水族館までゆっくり楽しみたい人は、予約時か受付時に確認しておくのが確実です。

予約方法

  • 予約は日本RV協会のRVパーク予約サイト(web予約)から

  • 電話予約は不可という案内になっています

  • 予約期限の目安は2日前の夕方まで/当日の空き予約は不可という掲載

  • 一方で公式サイトには「基本は予約制だが、空き状況により当日案内も可能」との記載もあります

つまり、確実に泊まりたいなら数日前までにネット予約、というのが現実的な結論。当日ダメ元で聞いてみる価値はあるものの、9区画しかないので期待しすぎないほうがいいです。連休・お盆・年末年始は早めに動くのが吉。

なお、施設のイベント日や荒天時は運用が変わることもあります。「泊まれる前提で長距離を走る」のは車中泊旅でいちばん危ないので、予約が取れない場合の代替案(後述します)も頭に入れておくと気が楽です。


24時間トイレ、ゴミ、水道…実際に使って分かった設備のリアル

車中泊で快適さを左右するのは、結局トイレと水まわりです。ここの評価は高いです。

  • トイレ 屋外・24時間利用可/洋式・水洗/温水洗浄便座あり

  • トイレ数 男女各1か所+多目的トイレ1か所(洋式4個ほど)

  • 水道 トイレ内に利用可(無料)

  • ゴミ処理 対応可(無料。営業時間中にスタッフへ申し出る形)

  • ドッグラン あり(日中のみ、9時〜17時ごろ)

  • ペット 同伴可(ルールを守っての利用)

  • 炊事場 なし

  • Wi-Fi なし

  • コインランドリー なし

温水洗浄便座つきの24時間トイレ、これがある道の駅は本当にありがたい。夜中や早朝でも「行くのが気が重くない」というだけで睡眠の質が変わります。しかも建物自体が比較的新しく、清掃も行き届いている印象でした。トイレのきれいさで道の駅を選ぶ人、けっこう多いと思うんですが、ここは安心して大丈夫です。

一方で、炊事場はありません。食器を洗ったり、大量の水を使ったりする作業は想定されていない、と考えておいてください。水はトイレ内で使えますが、あくまで手洗いや飲料程度に。

ゴミは無料で引き取ってもらえますが、受け取ってもらえるのは営業時間中だけ。夜中に出たゴミは翌朝までは自分で管理することになります。営業時間外に袋を置いていくのは絶対にNGです(これをやる人がいると、施設が車中泊を受け入れられなくなります)。

コインランドリーとWi-Fiはないので、洗濯は白浜方面など大きめの町でまとめて済ませておくのが無難。通信はスマホのテザリングで問題なく過ごせました。


徒歩3分で天然温泉。望海のゆに入ってみた正直な感想

道の駅すさみの最大の武器はここだと思っています。

道の駅から徒歩でおよそ200m、「フェアフィールド・バイ・マリオット・和歌山熊野古道すさみ」の地下1階に、天然温泉の温浴施設「望海(のぞみ)のゆ」があります。道の駅から海側のスロープを下って道なりに進めばすぐ。歩いて3分程度です。

  • 場所 フェアフィールド・バイ・マリオット・和歌山熊野古道すさみ 地下1階

  • 距離 道の駅から約200m(徒歩3分ほど)

  • 営業 朝風呂と日中の二部制(朝は6時台から、日中は昼過ぎから夜まで)

  • 入浴料 外来は大人800円ほど/子ども400円ほど

  • タオル 有料レンタル・販売あり(手ぶらでも入れます)

  • 泉質 pH9台の高アルカリ性温泉

ここ、露天から枯木灘(かれきなだ)の海を一望できるんです。ホテル併設なので館内はきれいで、車中泊帰りの体で入るには少しリッチすぎるくらい。お湯はpH9台という高アルカリ性で、湯ざわりがなめらか。上がったあと肌がツルッとします。

個人的にいちばん感動したのは朝風呂。朝6時台から入れるので、起きてすぐ海を見ながら湯船に浸かって、それから走り出せる。車中泊で寝起きの体がバキバキな朝に、これは効きます。夕方に入って寝て、朝も入る。1泊で2回入るのが僕の定番です。

タオルはレンタル・販売があるので、手ぶらで大丈夫。ただし利用にあたっては、混浴年齢の制限(就学前後まで)やタトゥーに関する取り決めなど、施設のルールがあります。該当しそうな方は事前に確認しておくとトラブルになりません。 営業時間も日によって変わることがあるので、遅めに入るつもりの日は最終受付の時刻を先に調べておくと安心です。


晩ごはんと朝ごはん、どうする?ここでハマった落とし穴

正直に書きます。道の駅すさみで晩ごはんは食べられません。

これ、初回の僕がやった失敗です。「道の駅に食事処があるから夜はそこで」と思っていたら、施設が全部閉まっていて呆然としました。

道の駅すさみの各施設の営業時間は、だいたいこんな感じです。

  • お食事処「蒼海(そうかい)」 11時〜17時ごろ(ラストオーダーは30分前)

  • すさみカフェ 9時〜17時ごろ

  • ショッピングコーナー・コンビニコーナー 9時〜18時ごろ

  • 鮮魚店「枯木灘鮮魚商会」 日中のみ

  • エビとカニの水族館 9時開館(夕方閉館)

つまり、「食べたいものは明るいうちに食べる」が鉄則。

ここのごはんはちゃんとおいしいので、できればお昼か、遅くとも夕方に間に合わせたいところ。すさみ町はイノブタ(イノシシと豚の掛け合わせ)の発祥地として知られていて、カフェではイノブタのフランクフルトやイノブタまんが食べられます。食事処では地元で獲れた魚を使った定食類、地伊勢海老の天丼やさんま寿司、生まぐろ丼など。館内の鮮魚店では朝獲れの魚を丸ごと買えて、希望すれば無料で切り身にしてもらえます。

夜に到着してしまった場合の現実的な選択肢

  • ローソン すさみ町江住店:道の駅から北へ数百メートル、車なら1〜2分。24時間営業。しかも海が見える駐車場で、外にベンチとテーブルがあります。ここのロケーションは本当に良くて、コンビニ飯なのにちょっと旅っぽい気分になれます

  • オークワ すさみ店:町の中心部(周参見)方面へ車で15分ほど。夜遅めまで営業しているスーパーで、地元の刺身が並びます。夕方以降は値引きも入るので、車内で軽く晩酌するなら断然こっち

  • 翌朝の朝食:道の駅は9時から。早く出発するならコンビニで前夜に買っておくのが確実です

給油についても補足。道の駅のすぐ隣にガソリンスタンドがあり、日曜も営業しています。このエリアは日曜休みのスタンドが少なくないので、南紀を走るなら燃料は余裕を持って。残量ギリギリで山側へ入っていくのは避けたほうがいいです。


夜は静かだった?国道42号沿い&IC近くのリアルな騒音事情

道の駅の車中泊でいちばん気になるのが、夜の音ですよね。ここは正直に書きます。

そこそこ静かだけど、場所選び次第です。

道の駅すさみは国道42号沿い、しかも高速のICから800mという立地。理屈のうえでは交通量の影響を受けやすい場所です。ただ実際に泊まってみると、深夜の国道42号はそこまで交通量が多くありません。時々通る車の音はしますが、それより波の音のほうが耳に残るくらい。海側の駐車エリアだと、波音がちょうどいいBGMになってくれます。

問題になるのは車の音より、大型車のアイドリング音です。

敷地内の駐車場は建物側と海側(鮮魚店側)に分かれていて、大型トラックが停まるエリアの近くだと、エンジンをかけたままの車が一晩そばにいることがあります。あの低い振動音、慣れないと本当に眠れません。僕も一度、停めた場所が悪くて途中で移動しました。

対策はシンプルです。

  • 大型車エリアからできるだけ離れて停める(RVパーク区画を利用すればここは基本的に解決します)

  • 到着したらまず周囲を見渡して、停まっている車種を確認する

  • 耳栓を持っておく(これが一番確実)

もうひとつ、季節による注意点。海に面した高台なので、風が強い日は車体が揺れます。台風が近い日や冬の北西風が強い日は、揺れと風切り音で眠りが浅くなることも。天気が荒れる予報の日は、海沿いよりも内陸側の宿泊地を選ぶ、という判断もアリです。

車中泊者は多め、という印象も書いておきます。ICから近くて設備がいいので、平日でもキャンピングカーや車中泊仕様の車をよく見かけます。「誰もいない場所で静かに一人」を求める人には少し賑やかかもしれません。逆に、初めての車中泊で「一人だけだと怖い」と感じるタイプの人には、この適度な人の気配はむしろ安心材料になります。


季節ごとに泊まってみて感じた、快適さの違い

同じ場所でも、季節で体験がだいぶ変わりました。

春と秋がベストシーズン。これは間違いないです。南紀は黒潮の影響で冬でも比較的温暖な地域なので、春秋は窓を少し開けておけば快適に眠れます。虫が気になる時期は、網戸系のグッズがあると快適さが段違いですが(これはどの車中泊地でも同じですね)。

夏はそれなりに覚悟が必要。海沿いなので内陸より過ごしやすいとはいえ、真夏の夜の車内は普通に暑いです。ただRVパークならAC電源が使えるので、車内で扇風機やポータブルクーラーを回せるのが大きい。電源が使える車中泊地は、夏こそ価値が上がります。それでも熱中症のリスクはあるので、水分は必ず車内に用意して寝てください。

冬は思ったより寒くない、けど油断は禁物。南紀は雪の心配がほぼないエリアですが、明け方の車内はしっかり冷えます。窓に結露も出ます。電源が使えるので暖房系の対策が取りやすいのは、やはり利点。

潮風だけは、どの季節も共通の注意点。海に近いので、一晩停めておくと車がうっすら塩っぽくなります。旅から帰ったら下回りを含めて洗車する、くらいのつもりでいたほうがいいです。

そして忘れたくないのが、海沿いという立地そのもののリスク。この道の駅は標高30mほどの高台にあるので、その点は比較的安心できる場所です。それでも南海トラフ地震の想定エリアに入る沿岸部を旅していることは事実なので、寝る前に避難できる方向をざっと確認しておく習慣は持っておきたいところ。「寝る場所の高台がどこか」を把握しておくだけで、安心感が違います。


朝がもったいない。水族館と周辺スポットの楽しみ方

道の駅すさみに泊まるなら、翌朝すぐ出発するのは損です。ここは「泊まる」だけじゃなく「遊べる」道の駅なので。

すさみ町立エビとカニの水族館

敷地内に併設されている、エビとカニの甲殻類に特化した水族館。廃校になった旧江住中学校の体育館を再利用した施設で、紀伊半島近海の生き物を中心に約150種1,000点が展示されています。

  • 入館料 大人800円ほど

  • 開館 9時ごろから(夕方まで)

  • 見どころ タカアシガニ、アメリカンロブスター、オオグソクムシ、カブトガニなど

  • 体験 タッチングプール、ヤドカリ釣りなど

  • ほかにウミガメやペンギンもいます

  • 串本海中公園との共通入場券もあり(それぞれ払うより割安)

規模は大きくありません。でも、これがめちゃくちゃ面白いんですよ。ふだんは脇役のエビとカニだけを本気で並べる潔さと、解説の熱量がすごい。触れる生き物が多いので、子連れなら間違いなく盛り上がります。あと、駐車場のあたりまでペンギンが散歩に出てくることがあります。朝の駐車場でペンギンとすれ違うと、なんとも不思議な気分になれます。

臨時休館や営業時間の変更もあるので、狙って行くなら事前確認を。

江須崎・日本童謡の園

道の駅から車で数分。枯木灘の海を望む海岸公園で、童謡をテーマにした遊歩道があります。園内には童謡のモニュメントが点在し、和歌山県の「朝日夕陽百選」にも選ばれた景勝地。公園の奥の階段を下りていくと、国の天然記念物に指定された亜熱帯植物の島「江須崎島」に歩いて渡れます。

朝の散歩コースとしてちょうどいい距離感で、車中泊で固まった体をほぐすのに最適。夕方の光もきれいなので、チェックイン前に立ち寄るのもおすすめです。

そのほか、寄っておきたいところ

  • 枯木灘海岸:断崖絶壁が続く勇壮な海岸線。国道42号を走るだけで景色が楽しめます

  • すさみ海中郵便ポスト:海の中にある郵便ポスト。世界一深い場所にあるポストとして知られています

  • 恋人岬・黒島:波が左右からぶつかり合う独特の景観が見られます

  • 雫の滝・琴の滝:内陸側の渓谷にある滝。夏は涼を求めて行きたくなります

  • 観光案内所:道の駅の館内にあります。地元漁船で海を巡るジオパーククルーズの申し込みもここ

串本方面へ足を延ばせば橋杭岩や本州最南端の潮岬、逆方向なら白浜。すさみを拠点に南紀を2〜3日回る、という組み方が個人的にはいちばん気持ちよかったです。


予約が取れなかったときの、僕の代替プラン

RVパークは9区画しかないので、埋まっていることは普通にあります。そのときの手札も持っておくと安心です。

  • 道の駅くしもと橋杭岩(串本方面):奇岩・橋杭岩が目の前。すさみから車で30分ほど

  • 道の駅志原海岸(白浜方面):すさみから北へ。白浜観光と組み合わせやすい立地

  • 道の駅イノブータンランド・すさみ:同じすさみ町内ですが、かなり小規模で営業は土日祝のみという運用。立ち寄り向き

  • 近隣のオートキャンプ場やRVパーク:料金は上がりますが、確実に「泊まっていい場所」を確保できます

いずれにしても、「その場所が現時点で車中泊を受け入れているか」は、行く前に必ず確認してください。道の駅は方針が変わることがあり、以前はOKでも車中泊禁止の看板が立っていることもあります。看板が出ていたら、その場で潔く諦めて次を探す。これは車中泊をする側の最低限の礼儀だと思っています。


道の駅で車中泊するなら、僕が絶対に守っているマナー

ここは砕けずに書きます。道の駅すさみのように「車中泊にもご利用ください」と言ってくれる施設は、決して当たり前ではありません。マナー違反が積み上がれば、受け入れ自体がなくなります。

道の駅すさみのRVパークで明示されている禁止事項は、次のとおりです。

  • 直火・焚き火・BBQなど火気の使用

  • 発電機の使用

  • 長時間のアイドリング

  • 騒音行為

  • ゴミの放置・不法投棄

  • 施設設備の破損

  • ほかの利用者への迷惑行為

加えて、道の駅やRVパーク全般で共通の考え方として、以下も押さえておきたいところです。

  • キャンプ行為はしない。タープやテーブル・イスを広げて車外で過ごすのは、キャンプ場でやること

  • 複数の駐車区画を占有しない

  • 夜間は照明と音を控える。車内の照明が漏れる、音楽が聞こえる、これだけで周囲の睡眠は妨げられます

  • トイレをきれいに使う。次に来る人と、掃除をしてくれる人のために

  • ゴミは営業時間内に、決められた方法で。営業時間外に置いていくのは論外です

  • 長期滞在はしない。連泊が必要なら、その旨を施設に相談するのが筋

そして安全面で、これだけは強調させてください。寒さや暑さをしのぐためのエンジンのかけっぱなしは避けてください。 騒音と排気の問題だけでなく、積雪や周囲の状況によっては排気ガスが車内に入り込み、一酸化炭素中毒につながる危険があります。同様に、燃焼系の暖房器具を密閉した車内で使うのも極めて危険です。暖房や冷房が必要なら、電源を使える環境(RVパークなど)を選ぶか、寝具側で対策する。これが安全で、周囲にも迷惑をかけない方法です。

換気も忘れずに。窓を少しでも開けておく、あるいは換気の経路を確保しておくだけで、車内の空気は大きく変わります。


泊まる前に気になること、全部答えます

Q. 道の駅すさみは本当に車中泊OKなの?

道の駅すさみは公式サイトで車中泊利用に触れており、有料の車中泊専用スペース(RVパーク)も併設しています。したがって、RVパークを予約して利用する形であれば、正式に宿泊できます

ただし前提として、道の駅の一般駐車場はドライバーの安全のための24時間無料休憩施設であり、宿泊を目的とした利用は本来の趣旨ではありません。仮眠と宿泊の線引きを意識して、施設のルールに従って利用してください。運用は変更される可能性があるため、訪問前に公式サイトなどで最新の案内を確認することをおすすめします。

Q. RVパークの料金はいくら?相場はどれくらい?

道の駅すさみのRVパークは1泊3,000円ほどで、電源利用料が含まれています。全国のRVパークの相場はおおむね1泊2,000〜3,000円台なので、電源つきでこの価格なら標準的、内容を考えるとむしろ良心的な水準です。有料キャンプ場に泊まるより安く、宿に泊まるよりはるかに安い。温泉代を足しても、宿泊費としてはかなり抑えられます。

Q. 予約なしでも泊まれる?

確実に泊まりたいなら事前のネット予約が必要です。予約サイト経由の受付で、電話予約は不可という案内になっており、予約期限も数日前に設定されています。一方で公式サイトには「空き状況により当日案内も可能」との記載もあるため、当日に問い合わせる余地はあります。ただし全9区画と少ないため、繁忙期は予約前提で計画するのが安全です。

Q. 電源はどんな機器まで使える?

AC125Vで、15Aクラスの電源が使えるという案内です(12Aと表記されている資料もあります)。スマホやパソコンの充電、電気毛布、ポータブル電源への充電といった用途なら問題ありません。ただし消費電力の大きい機器を複数同時に使うとブレーカーが落ちる可能性があるため、心配な場合は受付時に確認してください。なお、発電機の使用は禁止されています。

Q. お風呂はどうする?

道の駅から徒歩3分ほどの「望海のゆ」が使えます。ホテル併設の天然温泉で、外来入浴は大人800円ほど。朝風呂の時間帯と日中〜夜の時間帯の二部制で営業しており、朝6時台から入れるのが車中泊にはありがたいポイントです。タオルの販売・レンタルもあるので手ぶらでも大丈夫。営業時間は日によって変わることがあるので、事前に確認しておくと安心です。

Q. 晩ごはんは道の駅で食べられる?

食事処やカフェは夕方で閉まるため、夜に到着すると道の駅内では食事ができません。夕食を道の駅で楽しみたい場合は、遅くとも夕方の早い時間までに到着してください。夜に着いた場合は、車で1〜2分の24時間営業のコンビニ、または車で15分ほどの町中のスーパー(夜遅めまで営業)が現実的な選択肢になります。

Q. トイレは夜も使える?きれい?

館外のトイレが24時間利用可能で、洋式・水洗、温水洗浄便座つきです。多目的トイレもあります。建物が比較的新しく清潔感があるため、この点の評価は高いです。深夜や早朝でも使えることは、車中泊の快適さにかなり効いてきます。

Q. 犬と一緒でも泊まれる?

ペット同伴での利用が可能で、日中に利用できるドッグランもあります。ただしリードの管理や排泄物の処理など、施設のルールとほかの利用者への配慮は必須です。車内に置いたままにするのは、季節によっては命に関わるので絶対に避けてください。

Q. 初めての車中泊でも大丈夫?

道の駅すさみは、初めての車中泊にかなり向いている場所だと思います。24時間トイレがあり、徒歩圏に温泉があり、コンビニも近い。そして車中泊をしている人が一定数いるので、「一人だけで心細い」という状況になりにくい。加えてRVパークという正式な枠があるので、「ここに泊まっていいのかな」という不安を抱えずに眠れます。この心理的な安心感は、初心者にとって想像以上に大きいはずです。


道の駅すさみでの車中泊で後悔しないために

最後に、要点をまとめておきます。

  • 泊まるならRVパークを事前予約。全9区画、1泊3,000円ほどで電源つき

  • チェックイン受付は夕方の短い時間帯。17時までには到着する計画を組む

  • チェックアウト時刻は表記に幅があるので予約時に確認

  • 食事は明るいうちに。夜到着なら近くの24時間コンビニかスーパーへ

  • 温泉は徒歩3分の望海のゆ。朝風呂が最高なので1泊2回入る価値あり

  • 停める場所は大型車エリアから離す。アイドリング音対策が快眠のカギ

  • 朝は水族館と江須崎の散歩。すぐ出発するのはもったいない

  • 火気・発電機・長時間アイドリング・ゴミ放置はNG。安全と、次に来る人のために

僕がこの道の駅を何度も選ぶ理由は、結局のところ「泊まることに後ろめたさがない」からです。施設が受け入れてくれていて、正式な枠があって、設備が整っている。だから安心して眠れて、翌朝ちゃんと回復している。

車中泊って、道具を揃えれば快適になると思われがちですが、実際にいちばん効くのは泊まる場所の選び方なんですよね。その意味で、道の駅すさみは南紀エリアで一度は使ってみてほしい場所です。

そして、この環境が続くかどうかは、僕たち利用者のふるまいにかかっています。静かに、きれいに使って、また泊まりに来る。それだけで十分だと思います。

南紀の夜、波の音を聞きながら眠って、朝は海を見ながら温泉に入る。悪くないですよ、ほんとに。

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