車中泊のクッションは結局どれがいいの?段差を埋めて朝までぐっすり眠るための選び方とおすすめ3選
シートを倒して「よし、フラットになった」と思ったのに、いざ寝転がると腰のあたりがガクンと落ちる。あの絶望感、わかる人にはわかると思います。
車中泊で寝られない原因のほとんどは、マットの薄さじゃなくてシートの段差と隙間なんですよね。そしてそれを埋めるのが、この記事のテーマである「車中泊用のクッション」です。
この記事では、実際に何種類も試してきた僕が、失敗しないクッションの選び方と、タイプ別のおすすめを正直にまとめます。読み終わるころには「自分の車ならこれだな」がはっきりしているはずです。
車中泊のクッション選びで3年迷い続けた僕がたどり着いた答え
僕が車中泊を始めたころ、いちばん最初にやった失敗が「厚いマットさえ買えばなんとかなる」という思い込みでした。
軽自動車の後席を倒して、10cmのインフレーターマット(バルブを開けると自動で空気が入る半自動式のマット)を敷いて、意気揚々と道の駅で寝転がって……30分後には腰の下の窪みが気になって寝返りばかり打っていました。翌朝は腰も背中もバキバキ。せっかくの旅の初日が、寝不足でスタートするという最悪のパターンです。
そこから遠回りをしました。バスタオルを丸めて詰めてみたり、家にあった座布団を並べてみたり、100均の抱き枕を突っ込んでみたり。どれも一時的にはマシになるんですが、寝返りを打つとズレるんですよね。朝起きると、詰めたはずのタオルが足元に集合している。あるあるだと思います。
結論から言うと、段差はマットで「ごまかす」ものではなく、クッションで「埋める」ものでした。この順番を逆にしていた3年間が、僕にとってはいちばんの無駄だったなと思っています。
この記事では、僕と同じ遠回りをしなくて済むように、クッションの選び方とタイプ別のおすすめをまとめていきます。車中泊歴はそこそこ長いほうですが、専門家というより「何度も買い替えた素人」の目線で書いていくので、気楽に読んでもらえたらうれしいです。
\ おすすめNo.1アイテム /
車種と使用する座席の列を指定すると、その車に合ったサイズのクッションが組み合わせで届くタイプです。僕が最終的に落ち着いたのがこれで、「置くだけで段差が消える」という体験は、正直ちょっと感動しました。空気入れもいらないし、ヘタリにくい高密度のウレタンなので、何泊しても沈み込みが変わらないのが本当にラク。
車種と列を選ぶだけで、サイズ選びに悩まなくていい
空気を入れる手間がゼロ。到着して置くだけで5分もかからない
中材がしっかりしていて、寝返りを打ってもズレたり潰れたりしにくい
買う前に知りたかった…車中泊クッション、選び方の5つのポイント
ここが一番大事なパートなので、少しだけ丁寧に書きます。ここを押さえておけば、たぶん買い物で外しません。
ポイント1:まず自分の車の「段差の形」を知る
同じ「段差」でも、車によって形が全然違います。
軽ハイトワゴン系(N-BOX、ムーヴ、スペーシアなど):後席を倒すと背もたれが山なりに残り、前席との間にも深い谷ができやすい
ミニバン系(セレナ、ヴォクシー、ステップワゴンなど):2列目と3列目のつなぎ目に段差が集中しやすい
SUV・コンパクト系:後席を倒すと荷室側との間に「かかと落とし」みたいな急な段差ができることが多い
まずはシートを実際に倒して、寝転がってみてください。どこが凹んで、どこが盛り上がっているかを体で確認するのが最初の一歩です。メジャーで隙間の長さ・幅・深さをざっくり測っておくと、あとの商品選びが一気にラクになります。
ポイント2:厚み(高さ)は「深いところ」に合わせる
クッションの厚みは、いちばん深く落ち込んでいる部分に合わせて選びます。
車中泊用のクッションは、厚みが6cm前後・10cm前後・12cm前後といった段階でラインナップされているものが多いです。しかも片側が厚く、反対側が薄くなっているくさび形(テーパー形状)のものが主流。これは段差が斜めについていることが多いからで、この形のおかげで「谷を斜めに埋める」ことができるんですよね。
薄すぎると埋まりきらず、厚すぎると今度はそこだけ盛り上がって寝心地が悪くなります。迷ったら、少し厚めを選んで上に敷くマットで馴染ませるほうが失敗は少ないかなと思います。
ポイント3:中材は「硬め・高密度」を選ぶ
これは僕が実体験でいちばん痛感したところです。
やわらかいクッションは、置いた瞬間は気持ちいいんです。でも体重がかかると潰れて、結局段差が復活します。特に腰は体の中でいちばん荷重がかかる部分なので、やわらかい素材だとまっすぐ沈みます。
段差解消用として売られているものは、高密度のチップウレタン(細かいウレタンを圧縮成型した硬めの素材)を使っているものが多く、これは正解だと思います。「座り心地」ではなく「土台としての硬さ」で選ぶ、という意識に切り替えると失敗しません。
ポイント4:表面の生地は季節と手入れで選ぶ
クッションの表面素材は、大きく2種類。
合皮レザー系:汚れをサッと拭き取れる。防水性が高く、雨の日の出入りでも安心。ただし夏はやや蒸れやすい
メッシュ・ラッセル生地系:通気性がよく、夏場でもベタつきにくい。ただし濡れると乾きにくい
僕は年間を通して使うので合皮を選びましたが、夏メインの人はメッシュのほうが快適だと思います。ちなみに、どちらを選んでもクッションの上には必ずマットや敷きパッドを敷くので、直接肌に触れる機会はそこまで多くありません。そう考えると、手入れのしやすさ優先でいいかなというのが個人的な結論です。
なお、車内で使うものなので難燃性の生地かどうかもチェックしておくと安心です。
ポイント5:「置くだけ」か「空気を入れる」かで手間が変わる
ここ、意外と軽視されがちですが、毎回の快適さを左右します。
ウレタンタイプは置くだけ。到着してから5分で寝床が完成します。その代わり、使わないときも体積が変わらないので、家に置いておくか車に積みっぱなしにするかを決めておく必要があります。
エアー(空気)タイプは、空気を抜けばぺたんこになるので収納は圧勝。ただし毎回ふくらませる手間がかかりますし、気温が下がると空気が収縮して朝方に少しへこむことがあります。冬の車中泊で「夜はぴったりだったのに朝は隙間ができてた」というのは、けっこう起きます。
どちらが優れているという話ではなく、車を普段どう使っているかで答えが変わる部分です。荷室を毎日仕事で使う人ならエアー、旅専用に積みっぱなしにできるならウレタン、という感じで考えるとスッキリします。
【結論】3タイプ使い比べて分かった、本当に使える車中泊クッションおすすめ3選
先に結論から。細かい話はこのあと各アイテムで書きますが、ざっくりこう考えてもらえれば大丈夫です。
コスパ最強なら → すきまクッション(車種別セット)
価格重視なら → エアー式スペースクッション
収まりの良さ重視なら → くるマット(趣味職人)
「そこそこの金額を出してもいいから、確実に段差を消したい」なら一番上。「まずは1万円以下で試したい」なら真ん中。「自分の車にぴたっと合うものが欲しい」なら一番下、というイメージです。
コスパ最強なら「すきまクッション(車種別セット)」
【スペック情報】
タイプ ウレタン製の段差解消クッション(車種別セット)
サイズ展開 SS/S/SM/M/WM/L/WL の全7サイズ
サイズ例(Sサイズ) 約430×570mm/厚み 約60mm→約20mm
サイズ例(Mサイズ) 約455×580mm/厚み 約100mm→約20mm
サイズ例(Lサイズ) 約460×580mm/厚み 約120mm→約20mm
中材 高密度チップウレタン
表面素材 難燃性の合皮レザー/ラッセル(メッシュ)生地から選択
セット内容 車種・使用する列に合わせた4個セットなど
空気入れ 不要(置くだけ)
生産国 日本
まずこれが僕のメインです。車種と「1・2列目使用」「2・3列目使用」といった条件を選ぶと、その車に合うサイズの組み合わせで送られてくる仕組みになっていて、サイズ選びで悩む必要がほぼありません。ここが最大の価値だと思っています。
実際に届いて最初に思ったのは「思ってたよりデカい」。これは正直な感想です。段ボールを開けた瞬間、家族に「なにこれ」と言われました…。ただ、車に置いた瞬間に納得します。倒したシートの谷にすとんと収まって、上に手を置いてもグラつかない。この「収まった感」は、汎用のクッションを並べていたころには味わえなかったものでした。
寝心地の面でいうと、クッション単体だと硬いです。というより、硬くて正解。この上に厚さ5〜8cm程度のマットを敷くと、ちょうどいいバランスになります。僕はインフレーターマットを重ねていますが、朝起きたときの腰の感じが本当に変わりました。以前は毎回「うっ」となっていたのが、今は普通に起き上がれます。
3シーズンほど使い込んで、へたりはほぼ感じません。高密度のウレタンだからか、体重がかかっても潰れきらないんですよね。真夏の車内に積みっぱなしにしていた時期もありましたが、それで変形したということもありませんでした。
弱点を挙げるとすれば、保管場所です。空気が抜けないので、使わない時期は場所を取ります。僕は割り切って車に積みっぱなしにしていますが、荷室を日常的に使う人だと、ここは考えどころかなと思います。あと受注生産の形をとっているところが多いので、旅の直前に慌てて頼むと間に合わない可能性があります。余裕をもって注文してください。
おすすめポイント:
車種と使用する列を選ぶだけなので、サイズ選びで失敗しにくい
高密度ウレタンでへたりにくく、長く同じ寝心地が続く
合皮レザーとメッシュ生地を選べるので、季節や使い方に合わせやすい
こんな人におすすめ:
車中泊の頻度が高く、寝心地に妥協したくない人
サイズを自分で測って選ぶのが面倒だと感じる人
車に積みっぱなしにできる、または保管場所を確保できる人
価格重視なら「エアー式スペースクッション」
【スペック情報】
タイプ 空気を入れてふくらませるエアークッション
素材 PVC(表面はフロック加工・起毛仕上げのものが多い)
主な用途 後席の足元スペースの埋め/フットレスト兼用
空気入れ 電動エアポンプ付属タイプあり(シガーソケット12V対応のものも)
高さ調整 空気量で微調整が可能
収納 空気を抜いて折りたたみ収納
汎用性 汎用タイプと車種適合タイプの両方あり
「まずは安く試したい」という人にはこれ。1万円を大きく下回る価格帯のものも多く、車中泊クッションの入り口としては優秀です。
僕が最初にちゃんと買ったのが、このタイプでした。後席の足元の空間をふさぐ形のもので、これを入れるだけで寝床の面積がぐっと広がります。特にセダンやコンパクトカーみたいに「後席を倒しても足元がぽっかり空く」タイプの車では、効果が体感しやすいと思います。
いいところは、なんといっても収納性。空気を抜けばタオル1枚分くらいの体積になるので、シート下やラゲッジの隙間に押し込んでおけます。普段は普通に車を使いたい人にとって、これは大きい。あと空気量で高さを微調整できるので、「あと1cm低くしたい」みたいな微妙な調整ができるのも地味に便利です。
一方で、正直な弱点もあります。ひとつは寝心地のふわつき。空気なので、体重をかけるとどうしても揺れます。寝返りを打つたびに「ぼよん」となる感覚は、慣れないうちは気になるかもしれません。空気をパンパンに入れると揺れは減りますが、今度は硬すぎて背中に当たります。ここのちょうどいい塩梅を見つけるのに、僕は2〜3泊かかりました。
もうひとつは気温による空気の収縮。冬の夜、寝る前はぴったりだったのに、明け方に「なんか低くなってない…?」となることがあります。これはエアー製品の宿命みたいなものなので、寒い時期は少し多めに入れておくといいです。
あと、電動ポンプ付属のものを選ぶ場合、シガーソケットから電源を取るタイプだとエンジンをかけないと使えないことがあります。深夜の車中泊スポットでのアイドリングは、騒音や排ガスで周囲に迷惑をかけるうえ、マナー違反とされる場所も多いです。到着してすぐ、エンジンをかけている段階でセッティングを済ませるか、ポータブル電源やモバイルバッテリー対応のポンプを用意しておくことを強くおすすめします。
おすすめポイント:
手を出しやすい価格帯で、車中泊クッションの入門として試しやすい
空気を抜けば非常にコンパクトになり、収納場所に困らない
空気量で高さを細かく調整できる
こんな人におすすめ:
とりあえず低予算で段差解消を試してみたい人
普段は荷室や後席を通常どおり使いたい人
後席を倒したときに足元がぽっかり空くタイプの車に乗っている人
収まりの良さ重視なら「くるマット(趣味職人)」
【スペック情報】
タイプ ウレタン製のシートフラットクッション(車種専用設計)
セット内容 2個セット/4個セット(車種により異なる)
中材 ウレタンフォーム
表面素材 合成皮革
適合 車種・型式・使用する列ごとに専用設計
フラット度の目安 車種ごとに評価が公開されている
空気入れ 不要(置くだけ)
生産国 日本
こちらも車種別に展開されているウレタンタイプのクッションです。すきまクッションと役割は近いのですが、車種ごとの適合の細かさと、「その車種でどのくらいフラットになるか」の目安が事前にわかるのが特徴的なところ。
僕がこれを使ったのは、友人のミニバンで車中泊をしたときでした。彼が持っていたのがこれで、置いてみたら本当にぴたっとハマる。「これ、その車のために作られてるな」と一目でわかる感じです。合成皮革の表面はサラッとしていて、上にマットを敷いたときのズレも少なかったです。
寝心地は、やはり硬め。ただこれも土台としては正解で、上にマットや布団を重ねる前提だと思えば不満はありません。友人は上に家から持ってきた敷布団を重ねていましたが、それだと段差はしっかり消えつつ、ほどよくやわらかい寝床になっていました。
面白いなと思ったのは、車種によって「どのくらい平らになるか」の評価が事前に公開されている点です。車によっては、クッションを入れてもどうしても完全にはフラットにならない場合がありますが、それを買う前に把握できるのは誠実だなと感じました。「買ったのに全然平らにならなかった」という一番つらい失敗を、事前に回避できます。
弱点はすきまクッションと共通で、やはりかさばること。それと、車種専用ゆえに車を乗り換えると使えなくなる可能性が高いです。実際、友人は次の車に乗り換えるタイミングで手放していました。長く同じ車に乗る予定の人向け、という言い方が正確かもしれません。
おすすめポイント:
車種・型式ごとの専用設計で、収まりがとにかくいい
車種ごとのフラット度の目安が事前にわかり、購入前に判断しやすい
空気入れ不要で、到着してすぐ寝床を作れる
こんな人におすすめ:
自分の車にぴたっと合うものを選びたい、こだわり派の人
買う前に「どのくらい平らになるか」を知っておきたい慎重な人
同じ車に長く乗る予定がある人
こんなシチュエーションならこれを選べば間違いない
用途別にざっと整理しておきます。自分に当てはまるところだけ拾ってください。
月に何度も車中泊する → すきまクッション。使用頻度が高いほど、置くだけの手軽さとへたりにくさが効いてきます
年に数回だけ、収納場所も限られる → エアー式スペースクッション。使わない時期に場所を取らないのは正義です
同じ車に長く乗る予定 → くるマット。専用設計の恩恵をフルに受けられます
夫婦・カップルで並んで寝る → ウレタンタイプ(すきまクッション/くるマット)。エアーは片方が動くともう片方に揺れが伝わりやすいので、揺れないウレタンが有利です
災害時の備えも兼ねたい → ウレタンタイプ。空気入れや電源がなくても、置くだけで使えるのは非常時に強いです
とりあえず一度試してみたい → エアー式。合わなければ普段のフットレストとして使い続けられるのも気楽なところ
買う前に気になること、全部答えます
Q. 車中泊用クッションの相場はいくら?
A. タイプによって幅があります。空気を入れるエアー式は、数千円〜1万円弱の価格帯が中心です。ウレタン製の車種別セット(4個セットなど)になると、1万円台前半〜2万円弱がひとつの目安になります。汎用の小型クッションを1個ずつ買い足す方法なら、さらに安く始められます。ただし複数個そろえると結果的に割高になることもあるため、必要な個数を先に見積もってから比較することをおすすめします。
Q. クッションだけで寝られる?マットは必要?
A. クッションはあくまで「段差を埋める土台」なので、その上にマットや敷布団を重ねる使い方が基本です。クッション単体でも寝られなくはありませんが、表面が硬く、クッション同士のつなぎ目も残るため、快適さは大きく変わります。厚さ5〜8cm程度のマットを1枚重ねるだけで、寝心地は別物になりますよ。
Q. 軽自動車でも使える?
A. 使えます。むしろ軽自動車のほうがシート形状の起伏が大きく、クッションの効果を実感しやすいケースが多いです。ただし車内幅が限られるため、サイズ選びはより慎重に。車種別セットが用意されている車種であれば、それを選ぶのが確実です。汎用品を選ぶ場合は、必ず室内幅とシート幅を実測してから購入してください。
Q. 車種専用と汎用、どっちがいい?
A. 確実性を求めるなら車種専用です。サイズ選びの失敗がほぼなくなるのは、想像以上に大きなメリットです。一方、汎用品は価格が抑えられ、車を乗り換えても使い続けられるという利点があります。乗り換え予定が近い方や、複数の車で使いたい方は汎用品、当面同じ車に乗る予定の方は車種専用、という分け方がわかりやすいと思います。
Q. 100均のクッションや家にある座布団じゃダメ?
A. 短期的な応急処置としては十分アリです。実際、僕も最初はそうしていました。ただ、やわらかい素材は体重がかかると潰れて段差が復活しやすく、また寝返りのたびにズレてしまうのが難点です。年に1回程度なら十分ですが、繰り返し車中泊をするなら、段差解消を目的に作られた製品のほうが結果的に満足度は高いと思います。
Q. 夏場に蒸れませんか?
A. 合皮レザーの表面は通気性が高くないため、直接肌が触れると蒸れを感じることがあります。ただ、実際にはクッションの上にマットや敷きパッドを重ねるので、直接触れる場面はあまり多くありません。それでも気になる方は、メッシュ(ラッセル)生地を選べる製品を検討するか、通気性のよいマットを組み合わせるといいですよ。
Q. 収納場所に困りませんか?
A. ウレタンタイプは体積が変わらないため、ここは正直なところ悩ましいポイントです。使用頻度が高い方は車に積みっぱなしにするのが現実的で、荷室の隅に立てて収めている方も多いです。使用頻度が低く、家に保管スペースがない場合は、空気を抜いてコンパクトになるエアー式のほうが扱いやすいでしょう。
Q. 車中泊はどこでしてもいいの?エンジンはかけっぱなしでいい?
A. まず、車中泊が禁止されている場所や、宿泊目的の駐車を認めていない施設では車中泊をしないでください。道の駅やサービスエリアはあくまで仮眠・休憩のための施設であり、施設ごとに方針が異なります。事前に案内表示や公式サイトで確認しましょう。
エンジンのかけっぱなしについては、いくつもの理由から避けるべきです。騒音や排ガスで周囲に迷惑がかかることに加え、積雪時にマフラーが塞がれると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を引き起こす危険があります。一酸化炭素は無色無臭で、気づいたときには身体が動かなくなっていることもあり、命に関わります。暖房や冷房が必要な場合は、ポータブル電源を使った電気毛布や、エンジンを使わない暖房手段を検討してください。また、寝るときはこまめな換気を心がけ、防犯のためにドアの施錠も忘れずに。
車中泊のクッション選びで後悔しないために
最後にもう一度、要点をまとめておきます。
車中泊で眠れない最大の原因は、マットの薄さではなくシートの段差と隙間です。ここを埋めることが先で、マットはその上の仕上げ。この順番を意識するだけで、寝心地は一気に変わります。
選ぶときのポイントは、自分の車の段差の形を知ること、深いところに合わせて厚みを決めること、中材は硬めの高密度なものを選ぶこと、表面素材を季節と手入れのしやすさで選ぶこと、そして「置くだけ」か「空気を入れる」かをライフスタイルで決めること。この5つです。
そのうえで、おすすめをもう一度。
コスパ最強なら → すきまクッション(車種別セット)。サイズ選びに悩まず、確実に段差を消せます
価格重視なら → エアー式スペースクッション。安く試せて、収納も圧倒的にラク
収まりの良さ重視なら → くるマット(趣味職人)。車種専用設計で、ぴたっとハマる気持ちよさがあります
正直なところ、僕は最初の3年間で「マット選び」に時間をかけすぎました。あのころにクッションの存在を知っていれば、もっと早く快適な夜を手に入れられたはずです。
車中泊の朝に、腰が痛くならずにすっと起き上がれる。ただそれだけのことなんですが、旅の楽しさが本当に変わります。みなさんも、ぜひ自分の車に合った1セットを見つけてみてください。
