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自分がいなくても価値が届く形を作る人は、次の挑戦に進める

24年間、小資金マーケティングを専門として活動している菅智晃です。小資金で年商1億円事業を6つ構築した経験を踏まえて、運営12年目のマーチャントクラブでの出来事や、実体験で得た考え方をお届けしています。

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一人で抱える仕事から、任せられる事業へ変えていく考え方

仕事が増えているのに、自由が減っていく。個人事業主や一人社長には、この悩みが意外と多いです。案件受注で喜んでいたのも束の間、今度は「時間貧乏」になって収入のアッパーも見えてしまうというお悩み。

今回はこの悩みを紐解いていきます。

・売上は上がっている。
・お客さんにも喜ばれている。
・依頼も増えている。

本来なら順調なはずなのに、気づけば自分が一番身動きの取れない状態になっている。

・朝から夜まで対応している。
・休んでいるつもりでも、頭の中では仕事のことを考えている。
・新しい挑戦をしたいのに、今ある仕事で手一杯になっている。

これは、仕事がうまくいっていない人だけの悩みではありません。むしろ、必要とされ始めた人ほど起こりやすい悩みです。

最初は、自分でやるしかありません。

自分で売る。
自分で作る。
自分で届ける。
自分で対応する。
自分で改善する。

起業初期や事業の立ち上げ期には、この経験がとても大事です。

お客さんが何に悩んでいるのか。
どこで不安になるのか。
どんな言葉で安心するのか。
どこに価値を感じてもらえるのか。

こうしたことは、自分で現場に向き合わないと見えにくいものです。だから、最初から何でも人に任せればいいとは思っていません。

自分でやる時期には、ちゃんと意味があります。

ただ、そのまま全部を抱え続けると、いつか限界が来ます。

自分しか分からない。
自分しかできない。
自分がいないと進まない。
自分が止まると、全部止まる。

この状態は、仕事が少ないうちは何とかなります。けれど、仕事が増えるほど、だんだん重くなっていきます。

売上は増えているのに、自由がない。
依頼は増えているのに、次の挑戦に動けない。
お客さんには喜ばれているのに、自分の余白がなくなっていく。

これでは、せっかく事業が育ってきても、自分自身が動けなくなってしまいます。

ビジネスを作る時、多くの人はまず売上を見ます。

どれくらい売れるか。
どれくらい利益が残るか。
どの単価なら申し込んでもらえるか。

もちろん、売上も利益も大切です。続けるためには必要。

ただ、もう一つ見ておきたいものがあります。

その仕事は、人に任せられる形になっているか。

ここを考えずに進めると、売れるほど忙しくなる事業になってしまいます。

自分がずっと張り付かなければ回らない仕事。
自分が毎回ゼロから説明しなければ進まない仕事。
自分の頭の中にしか手順がない仕事。

これは、どれだけ売上が立っても、時間を生みにくい形です。

だからこそ、僕はライスワークの部分ほど、最初からパッケージ化を意識した方がいいと思っています。

パッケージ化というと、少し難しく聞こえるかもしれません。でも、やることは特別なことではありません。

・毎回説明していることを文章にする。
・お客さんに渡している資料を整理する。
・提供の流れを残す。
・よくある質問をまとめる。
・確認すべき項目をチェックリストにする。

どこまでが標準対応で、どこからが個別対応なのかを分ける。こうした小さな整備の積み重ねです。

最初から完璧なマニュアルを作る必要はありません。今日の仕事で使った説明を、次も使える形にしておく。今回のお客さんに伝えた内容を、次の人にも分かりやすく届けられるように整えておく。

その程度でも十分です。

大事なのは、毎回自分の頭の中だけで処理しないこと。

自分がやっている仕事を、少しずつ外に出していくことです。自分の頭の中にあるものは、人に渡せません。人に渡せないものは、自分が抱え続けることになります。抱え続ける仕事が増えるほど、時間はなくなっていきます。

逆に、手順や素材が整ってくると、少しずつ任せられる部分が見えてきます。

この説明は資料で渡せる。
この作業は別の人でもできる。
この確認はチェックリスト化できる。
この案内はテンプレートにできる。
この流れは、経験した人なら引き継げるかもしれない。

そうやって、自分がいなくても価値が届く部分が増えていきます。

これは、自分の価値を下げることではありません。むしろ、自分にしかできないことへ時間を戻すための設計です。何でも自分でやることが、責任感の証拠のように思える時があります。

お客さんが自分を選んでくれているのだから、自分が全部やらなければいけない。

自分でやった方が早い。
自分でやった方が品質も安心。
人に頼むと説明が面倒。
利益が減るのももったいない。

その感覚は、よく分かります。

雑に人へ渡すくらいなら、自分でやった方がいい場面もあります。ただ、自分が全部抱えることで、結果的に価値が落ちてしまうこともあります。

忙しすぎて返信が遅れる。
改善する時間がない。
新しい提案を考える余裕がない。
体力が削られて、提供の質が下がる。

これでは、長く良い仕事を続けることが難しくなります。人に任せることは、手を抜くことではありません。

より良い状態で続けるために、仕事の形を整えることです。もちろん、任せると利益が減ることもあります。自分でやれば丸ごと利益になる仕事を、誰かに任せれば半分になるかもしれません。

短期的には、もったいなく感じるでしょう。

でも、その代わりに時間が残ります。

この時間をどう見るかです。

・空いた時間で、家族と過ごせる。
・体を整えられる。
・新しい商品を考えられる。
・今のお客さんに、もっと良い提案ができる。
・人に会いに行ける。
・学び直せる。
・チャンスが来た時に、すぐ動ける。

時間があるというのは、暇になるということではありません。次の可能性に反応できる状態を持つということ。

忙しすぎると、チャンスが来ても飛び込めません。

面白い話が来た。
会いたい人から声がかかった。
新しい企画に誘われた。
今なら伸ばせそうな流れがある。

それなのに、今の仕事で手一杯。動きたいのに動けない。

これは、とてももったいないことです。

挑戦できる人は、気合いがある人だけではありません。挑戦できる余白を持っている人です。その余白は、自然に生まれるものではありません。

作ろうとしなければ、仕事に全部使われていきます。

だから、今の仕事をやりながら、少しずつ任せられる形を作っていく。これは、個人事業主や一人社長にとって、かなり大切な視点だと思います。

では、何から始めればいいのか。

まずは、自分が何度も繰り返していることを見つけることです。

毎回、同じ説明をしていないか。
毎回、同じ資料をその場で作っていないか。
毎回、同じ質問に答えていないか。
毎回、頭の中だけで判断していないか。
毎回、自分だけが分かる流れで進めていないか。

ここに、パッケージ化の入口があります。

たとえば、よくある質問をまとめる。

初回説明の資料を作る。
提供前に確認する項目をリスト化する。
お客さんに渡すテンプレートを整える。
作業手順を一度書き出してみる。
納品までの流れを見える化する。
一つひとつは地味です。

SNSで注目されるような話でもありません。ただ、こういう地味な整備が、未来の自分の時間を作ります。

任せられる仕事は、一気に完成するものではありません。毎日の仕事の中から、少しずつ形にしていくものです。

最初は自分がやる。
次に、流れを残す。
その次に、素材を整える。
やがて、一部を人に任せる。

この順番なら、無理なく進められます。ここで面白いのは、お客さんが将来パートナーになる可能性もあることです。

自分のサービスを受けて、流れを理解してくれた人。
価値を実感してくれた人。
この仕事に関心を持ってくれた人。

そういう人が、将来的に一部を担ってくれることもあります。

最初から外部の誰かを探すだけではなく、自分のサービスを経験した人が仲間になる。これは小さな事業にとって、かなり自然な広がり方です。

もちろん、誰でも任せられるわけではありませんし、向き不向きもあります。そして、信頼関係も必要です。それでも、提供する流れが整っていれば、誰かに引き継ぐ可能性が生まれます。

整っていなければ、そもそも渡せません。

仕事を人に任せるというのは、人を探す前に、渡せる形を作ることでもあります。自分が毎回感覚だけでやっているものは、相手も受け取れません。逆に、流れや素材が整っていれば、少しずつ役割を分けられます。

自分がやるべきこと。
誰かに任せられること。
お客さんに価値を届ける上で、絶対に外してはいけないこと。

この切り分けができるようになると、仕事は一段変わります。

自分が全部やる仕事から、価値が届く仕組みへ変わっていく。その時、事業は少しずつ自分の手を離れながらも、自分の意図を残せるようになります。

ここを誤解してほしくありません。

自分がいなくても回る仕事を作るというのは、自分が不要になるという意味ではありません。自分が本当に集中すべきところに戻るという意味です。

方向性を決める。
価値を設計する。
お客さんの本質的な悩みを見る。
次の商品やサービスを考える。
人との関係を作る。
新しいチャンスに反応する。

こうしたことに時間を使えるようになります。

全部を抱えたままでは、ここに時間を使えません。

日々の対応で手一杯になり、未来を作る時間がなくなります。売上があるのに、次に進めない。この状態は本当に苦しいです。

だから、忙しくなってからではなく、忙しくなる前から少しずつ整えておく。まだ小さいうちから、仕事の流れを残しておく。今は自分でやっていても、いずれ渡せる形を意識しておく。

この視点が、後から効いてきます。

小さな事業は、大企業のように最初から大きな仕組みを作る必要はありません。

いきなり組織化しなくていいし、いきなりマニュアルを完璧にしなくて大丈夫。いきなり誰かを雇う必要もありません。

ただ、今日の仕事の中で、一つだけ残す。

一つだけ整える。一つだけ次に使える形にする。この積み重ねで十分です。

未来の自分を助けるものは、今日の仕事の中にあります。

今使った説明。
今作った資料。
今聞かれた質問。
今つまずいた手順。
今うまくいった案内。

それを、その場限りで終わらせない。

次に使える形にしておく。

その小さな習慣が、やがて自分の時間を守ってくれます。

売上を作ることは大事です。同じくらい、時間を残すことも大事です。

時間が残るから、家族と過ごせる。
時間が残るから、体を整えられる。
時間が残るから、人に会える。
時間が残るから、学べる。
時間が残るから、チャンスに飛び込める。

事業は、売上だけを増やすためにあるのではありません。

自分が大切にしたいものを大切にしながら、次の挑戦へ進むためのものでもあります。

自分がいなくても価値が届く形を作る。それは、自分の仕事を手放すことではありません。自分の仕事を、続けられる形に育てることです。

今日の仕事の中で、次の自分が助かるものを一つ残してみる。その一つが、未来の時間を作ります。未来の時間ができると、次の挑戦に進めます。

忙しさに飲み込まれるのではなく、仕事を少しずつ整えていく。そうやって作った余白が、いつか思いがけないチャンスに飛び込む力になります。

最後までお読みくださりありがとうございました!


仕事が増えることは嬉しいことです。

一方で、個人事業主や一人社長が長く挑戦を続けていくには、自分がいなくても価値が届く形を少しずつ作っていくことも大切です。

一人で考えていると、どの仕事を自分が担うべきか、どこを整えれば任せられるのか、どうすれば次の挑戦に動ける余白が作れるのかが見えにくくなることもあります。

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菅智晃|実体験から仕事のヒントを得るnote 最後までお読みくださりありがとうございました!経験を積むほどに学びと挑戦に貪欲になっています。またぜひ見に来てください。そして繋がりましょう!