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BIG4からMBBへのコンサル転職体験談

BIG4(デロイト/PwC/EY/KPMG)から、MBB(マッキンゼー/BCG/ベイン)へ。
このキャリアパスを考えている方は多いと思います。

今日は僭越ながら、私が転職支援させていただいたA様(ニックネーム)に、転職体験談をご寄稿いただきましたのでご紹介します。

「実際に何を準備して、どこでつまずき、どう突破したのか」を、かなり正直に書いていただいています。

結論だけお伝えすると、BIG4からMBBへの転職成功で効くのは「ケースを解きまくること」ではありません。
面接で見られているのは「答え」より「考え方(過程)」。
そしてもう一つ、まず仮説でスタンスを取り、フィードバックを受けて議論を前に進める「クイックな回転」が重要です。

A様も最初は「正解(打ち手)を当てにいく」意識が強く、手応えが安定しませんでした。
そこから、ニュース記事を材料に「なぜこの施策か/他の選択肢は/収益指標はどう動くか」まで掘り、思考の深さを作る。さらに「仮説→修正」に切り替える。これがブレイクスルーになっています。

総合コンサルから戦略コンサルへの転職をお考えの方にとっては、そのまま使えるヒントが詰まっています。
A様、この度はご寄稿いただき誠にありがとうございます。

それでは、ここからA様の転職体験談です。


転職のキッカケ
私は総合系コンサルティングファームで、ある領域の業務改善やシステム導入に従事していました。現場に入り込み、業務のムダを減らしたり、システムで仕組みを整えたりする仕事はやりがいもありましたし、成果も出せていました。

ただ、案件を重ねる中で、徐々に強く感じるようになったことがあります。それは「個別の業務を良くするだけでは、クライアント企業の競争力は“抜本的には”変わらないことが多い」という点です。

もちろん、業務改善は重要です。しかし、本当に競争力を上げるためには、もっと上流の意思決定――たとえば「どの事業に投資し、どの事業から撤退するのか」という事業ポートフォリオ戦略や成長戦略、さらには組織のあり方そのものを変える組織変革といった、全社視点での経営課題に踏み込む必要があると考えるようになりました。

こうした背景から、経営戦略系コンサルティングファーム(いわゆる戦略コンサル)への転職を決意しました。


転職エージェントの選び方

転職活動を始めるにあたり、まずは複数社のエージェントと面談しました。各社の「コンサルキャリアに対する考え方」「選考対策のスタンス」「支援の進め方」を伺い、最終的に一番納得感の高いエージェントにお願いすることにしました。

その中で、久留須さんにお願いした理由はシンプルです。
「選考のための小手先のTips」ではなく、「戦略コンサルタントとして働くために必要なマインドセットや準備」という、本質的な視点で助言をいただけると感じたからです。

また、もともとPIVOTチャンネル等で拝見しており、経営戦略コンサルの業界に非常に精通されている印象がありました。「この人なら、単に受かるためだけでなく、その先を見据えて伴走してくれそうだ」と思い、パートナーとしてお願いしました。

選考対策・準備

準備の比重としては体感で、ケース対策が7割、書類・筆記試験・エクスペリエンス面接対策が3割でした。特にケース面接が最大の山になるのは想定していたため、ここに集中投下しました。

ケース対策として主に行ったのは、以下の3点です。

  • 例題を使って「考え方の型」を身につける

  • 新聞・雑誌の記事を「ケースのネタ」として使う

  • 面接後のフィードバックを材料に、会話で思考を広げる

例題を使って「考え方の型」を身につける

まず、事前にいただいた例題について自分なりに考え、メールベースのやり取りを中心にフィードバックをいただきました。ここでは「答えを当てる」よりも、「どう考えたか」「なぜそう置いたか」という思考の型を作ることを意識しました。

新聞・雑誌の記事を「ケースのネタ」として使う

次に、新聞や雑誌の記事を読み、掲載企業の施策について「なぜその施策を取ったのか」を考え、自分なりに評価し、場合によっては別の施策まで考えるトレーニングをしていました。

具体的には、例えばこんな問いを自分に投げていました。

  • 関連業界や市場など、外部環境の潮流はどうなっているか/今後どうなるか

  • 消費者・顧客の課題は何か

  • 企業側の施策の意図は何か(何を変えたいのか)

  • 収益指標(売上・利益・単価・客数など)はどこがどう動くのか

  • 競合は追随してこないのか/参入障壁はどうか

  • そもそも良手か悪手か。他にあり得る選択肢はないか

  • 施策によって顧客行動はどう変わるか(買う頻度、選び方、乗り換え等)

要は「記事を読んで終わり」ではなく、頭の中で“軽いケース”にして回すイメージです。

面接後のフィードバックを材料に、会話で思考を広げる

実際の面接を受けた後のフィードバックや、②のトレーニングで考えた内容をもとに、久留須さんと会話しながら、関連業界や類似業態の動向~課題~施策を幅広にディスカッションしました。

一人で考えていると視野が狭くなりがちですが、久留須さんから会話で突っ込まれることで思考が鍛えられた感覚がありました。

実際の選考について

選考全体の比重としては体感で、ケース面接が7割、書類・筆記試験・エクスペリエンス面接が3割でした。やはりケース面接が中心です。

書類選考

書類については、職務経歴書と履歴書を久留須さんと何度かやり取りし、完成度を高めました。「何をやったか」だけではなく、「なぜそれをやったのか」「結果として何が変わったのか」を、読み手が理解できる言葉に落とす作業が重要だと感じました。

筆記試験

筆記試験は、市販の参考書を2〜3周して対策しました。特殊なことはせず、地道に反復した形です。

エクスペリエンス面接

エクスペリエンス面接(いわゆる通常質問)は、「なぜ現職を転職したいのか」「なぜ経営戦略ファームなのか」が中心でした。正直ベースでお話しするだけなので特に苦労はしませんでしたが、相手に伝わりやすいように、できる限り簡潔な表現を心掛けました。 

ケース面接

そして、やはり一番の難関はケース面接でした。
同じ「ケース」でも、手応えが良い回と悪い回がはっきり分かれます。振り返ると、下記を意識できていると限られた時間内でも議論を深めることができ、結果として手応えが良かったです。逆に、これらができていないと手応えが悪くなりがちでした。

仮説でもよいので、お題に対してスタンスを取ること
どっちつかずだと議論が進みません。まず自分の立ち位置を置くことが大事でした。

独自の視点や知識で、示唆を含んだ考えを伝えること
一般論だけだと会話が平板になります。少しでも「お、この人はちゃんと考えてるな」と思ってもらえる切り口が必要でした。

クイックにレスポンスすること
考え込んで黙ってしまうと、面接官のストレスが上がるのを肌で感じました。

面接官のフィードバックを柔軟に取り入れ、議論を昇華させること
自分の回答に固執せず、「なるほど、じゃあこう変えます」と議論を前に進める姿勢が重要でした。

選考で苦労したこと

ケース面接で、

  • 「考え方(過程)」への意識

  • クイックレスポンス

の二つの壁にぶつかりました。

「考え方(過程)」への意識

対策初期は、どうしても「正解(打ち手)」への意識が強く、そこに至る「思考プロセス」の鍛錬が疎かになっていました。

しかし、面接という限られた時間内では、ラッキーパンチで当たることがある「答えそのもの(結果)」よりも、再現性のある「答えに辿り着くまでの考え方(過程)」の方が評価の比重が大きいと感じました。

それでも本能的に、フェルミ推定やケース面接では「答えが実際の値や打ち手に近いか」を気にしすぎてしまい、コンサルタントに求められる「物事の本質を考えるための思考の幅・深さ・勘所の鍛錬」や「ニュースや記事からの情報収集」が疎かになっていました。

対策としては制限時間を一旦取り払い、「なぜそう考えたか?」「他に選択肢はないか?」と自問自答を繰り返しました。さらに、デスクトップリサーチで裏取りを行い、思考の質と深さを徹底的に磨き上げました。
この“遠回りに見える時間”が、結果的には一番効いたと思います。

クイックレスポンス
私は業務コンサルとして、主に実務担当者をカウンターにプロジェクトを推進していたため、質問に対して「時間をかけてでもしっかり考え抜いてから答えたい」という思いが強くありました。
これは対クライアントの場面では丁寧さとして機能していた一方で、業務上も含めて長考してしまうクセがありスピード感という観点では課題になっていたと思います。

そのため、経営戦略系コンサルティングファームの面接では、質問を受けてから回答までに少しでも時間が空くと、面接官にとっては議論のテンポが落ちる要因になり結果としてこちらの思考の進め方が伝わりにくくなる場面がありました。
経営領域のコンサルタントとしては、回答の質を担保することは大前提ですが、それに加えて、クイックなディスカッションを通じて仮説を昇華させていくことが求められていると感じました。
(同じコンサルでも、求められるディスカッションスキルにギャップがある、というのが率直な感想です)

意識や練習量に依存する部分が大きいのですが、私が特に対策として意識したのは、

  • 「間違ってもよいので、まずクイックにスタンスを取った初期仮説を持つ」こと

  • 「間違っていると分かったら、クイックに初期仮説を修正する」こと
    です。

日頃のトレーニングでも、この回転を意識していました。

内定受諾後、入社までの過ごし方について

内定先企業からの推薦図書を中心に学習予定です。これまで触れる機会が少なかった全社戦略やコーポレートファイナンス、顧客・製品戦略などに関連する書籍を重点的に学習しています。

加えて、英語力がキャリア形成上重要になるため、ビジネス英会話も並行して実施しています。

最後に

戦略コンサルで働く知人も少なく、必要な考え方やスキルも手探りの状態でしたが、久留須さんの「時には厳しく、かつ本質的な指導」のおかげで内定に繋がったと思っています。

また「選考のための小手先のTips」ではなく、あくまで「戦略コンサルタントとして働くための前準備」という位置づけで本質的な助言をいただけた点も大変感謝しています。

選考過程は長く、現職の仕事をやりながらの転職活動は大変でしたが、同じ目標に向かって伴走していただけた久留須さんをパートナーに選んで良かったです。本当にありがとうございました。

まとめ

ここまで、A様の転職体験談を読んでいただきましたが、いかがでしたでしょうか。
選考の中で何を意識し、どこで壁に当たり、どう突破したのかが、具体的に書かれているため、これから動く方にとって参考になる点が多いはずです。

今回のA様の転職成功のポイントは大きく3つだと思っています。

「正解」を探すより、「考え方(過程)」を磨く
ケース面接は、当たる打ち手を出すゲームではありません。面接官が見ているのは「その結論にどう辿り着いたか」。ここを鍛えた瞬間に、議論の質が一段上がります。

ニュースを「教材」として使う
新聞・雑誌の記事を読んで「ふーん」で終わらせるのはもったいないです。
 「なぜ?」「他は?」「収益指標は?」「競合は?」と掘る。これを習慣化できると、ケースの引き出しが一気に増えます。

クイックに仮説を置き、フィードバックで昇華させる
業務コンサルで評価される「丁寧に考える」は強みです。ただ、戦略の面接では「まず置く」「回す」「直す」が求められます。仮説を置ける人は、面接官と一緒に議論を作れます。

戦略コンサルを目指す方は「ケース対策=テクニック」になりがちです。
でも本質は、戦略コンサルとしての思考の作法と、議論の回転数を作ること。A様の体験談はそれを、かなり生々しく教えてくれています。

転職活動は長丁場で、現職と並行だと本当にしんどいです。だからこそ、焦って小手先に走るより、地に足のついた準備を積み上げてください。やった分だけ、ちゃんと差が出ます。

このnoteが、皆さまの転職成功に向けた一助となれば幸いです。

A様、この度は貴重な体験談をご寄稿いただき、改めてありがとうございました。これからの新天地でのご活躍、心から応援しています。

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