日本語ラップで考える 「人生のNext10」
INTRO
30代。一口に30代と言っても、千差万別な日常がありますね。
20代から続けている仕事をバリバリ継続している方もいれば、立場や役割に変化が出始めて試行錯誤されている方。大きなキャリアチェンジに挑戦している方。はたまた、仕事との距離を取りながら、家族やプライベートに目を向ける時間が多くなり始めた方などなど。
何にせよ、歳を重ねるにつれて、意識を向ける矢印の数が増えている実感を抱く方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。そして、ふと「今までのやり方では無理かも知れない。。。」という葛藤を抱き始めている方もいらっしゃるかも知れません。
少なからず私は、「仕事に没頭してきた自分」と「家族との時間を大切にしていきたい自分」との狭間で、思考を巡らせてきた一人です。
進むために、立ち止まる。進むために、戻る。
さて、今こちらをお読みいただいている、あなたの現状はいかがでしょうか?葛藤とまでは言わずとも、日々、どのように折り合いをつけながら過ごされているのでしょうか?
今回、30代という一つの岐路に立たれている方が改めて「自分の生き方について考えてみる」、そんな時間になれたらと思い、今から日本語ラップの「リリック(歌詞)」をご紹介してまいります。
日本語ラップを聴いて、生き方を考える
『 ラップ?いやーそれは無理。不幸自慢でしょ?そもそも生きてきた世界が違い過ぎて、参考になんてならないでしょ。』
そんな声も、ちらほら聞こえてきそうです(笑)
でも、私は断言します。日本語ラップのリリックには、ラッパー自身の「物語」や「哲学」が赤裸々に表現されていて、過ごしてきた環境や世代を超えて「共感」できる要素が多分に含まれているということを。
特に、ここ最近、少しでも「くすぶっている感覚」をお持ちの方にとっては、参考になる視点、励まされる視点に、必ず出会えるはずです。今はまだ、半信半疑で結構です。今回はほんの一部しか紹介しておりませんが、「不信感70%・期待30%」ぐらいで読み進めていただけますと幸いです。
日本語ラップと共に、30代を楽しみ、乗り越え、最高の40代へと向かっていこうじゃありませんか!!期待30%ぐらいでね(笑)それでは是非、最後までお楽しみください。
1st verse
皆さんは今、おいくつでしょうか?
中高生の頃に抱いていた「今の年齢」のイメージと、思っていたより「違う」って方もいらっしゃると思います。
そうでなかったとしても、「なんか順調とは言えない。」や「明らかに期待外れだ。」と、今の自分を少し責めてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。もっとこうしておけば、ああしておけばと、人は色々と頭に思い浮かんでしまうものですからね。
さて、宮崎県出身・在住の『 GADORO(ガドロ)』というラッパーは、「失敗」というものを、楽曲の中でこのように解釈しています。
完璧追い求める人間も偉大だが
人生に失敗が無きゃ人生の失敗だな
勇敢な奴ほど感じる恐怖
不安定な道のりが俺のランニングコース
失敗がないなんて、それこそ人生として失敗なのでは?と。
もちろん、悩みや葛藤があることが「失敗」だなんて、私は1ミリも思っていません。ただ、そういった悩みや葛藤がない人生では、果たして他者の悩みや葛藤に気づいたり、寄り添ったりすることができるものでしょうか。
何かに挑戦して失敗するという、できれば避けたかった失敗を経験していない人が、本当の意味で、失敗を恐れて躊躇っている人の背中を押すことはできるのでしょうか?
自分自身のことだけを考える視座を、今、ほんの少ーしだけ上げてみて、応援したい人たちの顔を思い浮かべてみると、今感じている葛藤や悩み、これまでの失敗も、その全てが糧になるのではないかなと、考えさせてもらえます。
まずは、自分を責めるのではなく、「この経験は、一体誰の力になれそうなものかな?」なんて考えることから始めて、2nd verseに進んでいきましょう。
2nd verse
仮にあなたが30代だとしたとき、あなたはどのような40代を過ごしたいなと想像されていますか?
曖昧なイメージの方、とてもはっきりとイメージされている方、様々かと思います。私の場合は、「会社に属さずとも生活できる40代になりたい」と考えていました。ただ、そんな実力も実績もなかった状態で、気合いだけで飛び出してしまいました。その結果、現状は大変なことになっております(笑)
そんな中、沖縄県出身の『 OZwold(オズワールド)』というラッパーは、こんなことを言っておりました。
足はびっこ 今は杖が相棒
装具つけてる両脚サイボーグ
人の助けなきゃできない何も
他人の目の中で生きてきた俺の癖は
嫌われないように生きること
でも本当に怖いものは本当の自分すら
忘れてしまって死ぬこと
今自分は何を恐れて生きているのか?
他者からの視線?一般常識?親族からの期待?それとも、傷つくこと?
私たちは無意識のうちに「安全」な道を探してしまう生き物のようです。
果たして今、どのようなリスクから逃れようとしているのか?
その選択の積み重ねによって、自分の本音(心の声)を薄めることになっていないだろうか?
その選択が「 良いか悪いか 」という視点ではなく、自分がどのように考えて行動しているのか?といった「 自分自身に興味・関心を持ってみる 」ことで、もしかすると、本当に大切にしたい自分というものが、見えてくるのかも知れません。
そうやって、「 自分はどうしたいんだ?」とか、「 他者が自分に対して期待していることは何なんだ?」とか、「 大切にしたいと思っているのに、大切にできていないことは何なんだ?」とか、一つひとつ丁寧に耳を傾けていくことで、40代までの過ごし方のヒントが、自分からもらえるんじゃないかなと思います。
さて、そのようなことを考えるときの参考になればと思い、3rd verseをご紹介していきたいと思います。
3rd verse
皆さんにとっての「 圧倒的なNO 」って、何ですか?
簡単に言えば、「 どうしても受け入れられないこと 」です。
私にとっての圧倒的なNOは、「 今だけを見て、未来の可能性を決めつけてしまう見方 」です。それは、相手に対しても、自分自身に対しても、です。
だからこそ、今の状態で得られる情報だけを元に、今後について決めつけているような声掛けや関わりを目にしたり感じたりした時、非常にゲッソリしてしまう自分がいます。
また、自分自身に対して、「今までこうだったから」とか「今こうだから」と言う理由で、未来に対して悩んでいる方がいると、「 何を言っているのさ!そんなものわからないよ!」と、心の底から叫びたい思いに駆られるものです。
さて、改めてお伺いします。
皆さんにとっての「 圧倒的なNO 」は何ですか?
こんな人にはなりたくない。逆に、こんな人になりたい。
そういったことを丁寧に考え進めていくことで、自分の核にあるものを再認識できるのかも知れません。
そこで、1st verseでも出てきた宮崎のラッパー「 GADORO(ガドロ)」の曲から、こちらのリリックをご紹介させていただきます。
水の中で泣いてる人の涙に
気づけるような人になりたいんだ
例えば、誰かと一緒にプールに入っていたとして、その相手がポロッと涙を流したとしましょう。その涙って、水中で気づけるものなのでしょうか?
恐らく、「涙」という水分には気づくことはできないんじゃないかなーなんて私は思っています。ただ、相手のことを細やかに観察していたとすれば、「 僅かな目の充血 」や「 いつもとは異なる浮かない表情 」などから異変を感じることはできるのかも知れませんね。
GADOROのこのリリックからは、そんな「 常に気にかけることで、些細なことにも気づける愛のある人間になりたい 」というニュアンスが、私には伝わってきました。
逆を言えば、「 たとえ身近にいる人であっても、特に気にかけることなく、小さな変化にも気づかないような無関心人間にはなりたくない。」という、圧倒的なNOも感じます。
さてさて、改めてお聞かせください。
あなたにとっての、圧倒的なNOって、どんなことですか?
すぐに言語化できる方もいれば、もう少し時間が必要な方もいらっしゃると思います。これは、どちらが良いと言うものでも無い気がしています。なぜなら、「自分で決めたこと」が別に「答え」でもないからです。
そんなニュアンスも踏まえ、4th verseのご紹介に進んでいきたいと思います。
4th verse
もし今、焦りを感じていたり、ここまでの歩みを疑ってしまうような現状を感じていたとしても、私から一つ、確かに伝えておきたいことがあるとすれば「 急ぐ必要はないですよ。」ということです。
もちろん、人生やチャンスは有限であり、かつ、その終わりの瞬間がいつ訪れるかもわからないという仕組みであるからこそ、「 のんびりしていたら終わっちゃうよ?」という意見にも耳は傾けるものです。
ただ、その上でもやはり、「 急がなくても良いのでは?」と、私個人としては考えています。その理由の一つとして、横浜を代表するレジェンドラッパーであるOZROZAURUS(オジロザウルス)のMCであるMACCHO(マッチョ)のリリックをご紹介させていただきます。
答えなどねえからあきらめんな いつかお前だけの何かが一つになる
Dear My Son お前は何を想う 何を夢見てる 何を背負う
人生は、というか、物事の全ては常に流動し、変化しています。だからこそ、その瞬間は「正しい」と思ったことも、月日の流れとともに「正しかったのか?」と認識が変わることは常であり、何も珍しいことではありません。
とはいえ、そうすると前に突き進むエネルギーが溜まっていかないことも事実であるからこそ、「正直、どうなのかわからないけど、でも、今はこれで行く!」というような「決め」は、自分自身にエネルギーを届けてくれる心構えであることは間違いありません。そのような気概を否定する気は、1ミリもありません。
ただ、何がどうなるのか、わからないものなのです。だから、「これだ!」とうまく定められなくても、定めているのに思うように前進できないと悩んでいたとしても、あまり気負って欲しくないと私は常々考えています。
なぜなら、MACCHOは「 いつかお前だけの何かが一つになる 」と言ってくれているのですから。
そして、このリリックには、MACCHOからのヒントも添えられています。
それは、「何を夢見てる 何を背負う」という言葉です。
ここで言われている夢というのは、「いくら稼ぎたい」とか「フォロワーが何人」とか、そういう類のものではなく、「 どのような世界に向かっていきたいのか?」ということだと、私は解釈しています。
企業の中であれば、「 一緒に働いてくれている仲間が頑張りたいと思える会社の状態って何だろう?」みたいなものです。まぁ、地球規模で考える必要もありませんね。会社規模でも、大き過ぎるかも知れません。
そして、何を背負うのか?については、自分というよりは、「 他者のどんな想いを背負って生きるのか? 」ということが問われているように感じます。
社内やコミュニティ内、はたまた家族内の「 誰のどんな想いを、口だけではなく行動をもって大切にできるのか?」です。
人は誰しも、自分が大切にしているものを、同じように大切にしてくれる人のことを好きになります。いわゆる、ついていきたくなります。つまり、そんな人こそが、自分にとってのリーダーであると価値づけするものです。だからこそ、その組織・チーム・集団にとって大切だと思える、意味のあるものだと思える想いを感じたのならば、それを背負って傷つきながらもそこに向かう姿勢を示すことは、何よりものリーダーシップと言えるということです。
その結果、実が結ばれなかったとしても、その生き様は確実に、次世代に引き継がれていくものだと、私は信じています。
さて、あなたにとって、「 この人のこの想いは、背負う価値がある。」と思えるものは何ですか?
これは、MACCHOからの、考え甲斐のある問いかけだと私は感じています。
さて、まずは、ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。
今、どのようなことを考えていらっしゃいますか?
やっぱラップじゃないでしょ!だったら、本当に申し訳ありません(笑)
でも、もし明日から、こんなことを意識してみようかな?なんて考えてくださっている方がもしいらっしゃったら、私としては改めてラッパーの方々に感謝感謝でございます。
それでは、ここまでの流れも踏まえつつ、ラストとなる5th verseをご紹介させていただきます。
5th verse
ここまで、日本語ラップのリリックに触れながら、最高の40代に向けて、自分を励まし、自分を知ろうと試み、どのような生き方を積み重ねていきたいのか等について、考えてきました。
とはいえ、考えておしまいなのであれば、それは単なる時間の浪費でしかありません(ちょっと言い過ぎですが w)。
是非、ほんの1ミリであったとしても、変化を感じられるものでなかったとしても、自分だけがわかる変化だったとしても、その小さな変化という一歩を踏み出していかれることを、私は応援したいと思っております。
今回何度も登場してきたGADOROのリリックを、最後にご紹介させてください。
ここまでを来れたならここからも行ける
走り続けるよりも走り始めてく
なんだかんだ、ここまで来られたことは、本当に誇らしいことです。
いやいや・・・とお考えの方も多くいらっしゃるとは思いますが、この瞬間を生きたくても生きられなかった人がいることも、紛れもない事実です。
確実に、ここまで来られたことは、単なる惰性でも、運だけでもなく、自分ではまだ認められていない「 自分の頑張り 」があったことは、確かだと思います。
だからこそ、「走り続ける」なんて壮大な目標設定をせずとも、まずはまた「走り始めてみるか、とりあえず」ぐらいの気持ちで、よっこらせと一歩目を踏み出す明日を過ごしていただけたら嬉しいなと思います。
さて、ここまで読み進めていただきながら、何か些細なことでも「やってみようかな」ってことが一つでもありましたでしょうか?
それを続けられるか、本当にやり遂げられるのか?そもそも正しいのかどうか等、色々と不安もあると思いますが、何事も「ささやかな始まり」から到達するものですのでね。
OUTRO
30代の方に、より良い40代を。という観点で綴り始めた本作でしたが、結局は「明日」という直近の1日にフォーカスすることになりましたね。
でも、そんなものなのかなーなんて思います。
AIの日常使いに関して言えば、もはや半年前と今では比べ物にならないほどの変化が生じておりますし、そう考えると、来年の今頃の日常業務の形でさえ、想像できない感覚さえ覚えるわけです。
なので、今、緻密に計画を立てたところで、もう修正につぐ修正を重ねていくことは、目に見ています。
もちろん、とはいえなんですが、ただ、「 目の前のこと 」の重要性は、日に日に増しているのではないでしょうか。
私の場合は、こうやって日本語ラップを中心に添えつつ、この半年間は色々なことにチャレンジしてきました。
自分で新曲をリリース
日本語ラップに触れながら内省をするというポッドキャストを週に一回配信
もう、ひっちゃかめっちゃかです。
30代前半は、こんな40代前半になっているとは、全く想像もできませんでした(笑)
でも、こんな「 わからない感じ 」が、私は大好きなんです。
だから、今の日々が、とても大好きです。
たった一人の方だったとしても、この文章が誰かの励ましに繋がっていたら嬉しいです。一緒に、頑張っていきましょう。
最後になりますが、この文字を読んでくださっているあなたへ、心からの感謝を。
そして、あなたにとって、素晴らしい明日が待っているということを無責任にも言い切って、本作は終了とさせていただきます。
Boa Sorte.
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