『俳詩の特徴・傾向について』〜エッセイと作品〜
「俳詩」について、その作品と模索中の内容を短くまとめました。
現在、現代語俳句とは別に、「俳詩」の実作に取り組んでいます。
楽しんでご覧いただければ幸いです。
*個人的な探究を楽しんでいます
『俳詩の特徴・傾向について』
〜エッセイと作品〜
◇俳句と俳詩について
2025年10月から、
「俳句」と「俳詩」の2つに取り組みを分けました。
その理由は、俳句には「俳句としての側面」「一行詩としての側面」という2つの側面があるように見受けたためです。
それらを現代の言葉で別々に突き詰めることで、
それぞれどのような作品や展開などが生まれるのかについて個人的に探っています。
またその過程で「俳句の継承・垂直軸への深化」と「俳句の詩化・水平軸への拡張」は別々の方向性だともわかってきました。
現在、「俳句」のほうでは現代語を用いて「575の型・季語・切れ字(切れ)」をはじめ、基礎・基本に立ち返って作品を詠んでいます。
一方、「俳詩」のほうでは現代語を用いて、より自由な表現や詩情、工夫、挑戦などを探り行っています。
◇俳詩とその特徴
俳句を母体とした現代語による現代定型詩
俳詩とは「俳句を母体とした詩」という意味の新ジャンルの探究です。
俳句の「575の型・季語」等や「現代語」を基盤として、より深い詩性・思想性・現代性等を表現する試みです。
俳詩では主に「詩」としての作品を書くことを行っています。
◇俳詩の取り組みの目標
この取り組みの目標は、「俳句」から分かれ出て、俳句とは別の場所で、俳詩という新ジャンルとして小さく自立することです。
「俳句」というジャンル自体を一行詩化するといった目的や立場はとっていません。
◇俳詩の探究とその方法について
・現代定型詩としての可能性の追求
・現代語による表現
・575の定型、季語等の継承
・古い形式の中に新しい詩を生むこと
・定型の調べ、破調、緊張、美を引き継ぐ詩
・四季の情景と思想、詩性等の共鳴や融和
・記号、句読点、片仮名、分ち書き等の活用
・各連作形式の活用
・詩としての現代的な使命を果たす目標
・俳詩による現代的な主題の追求
・現在を生きる自己の主題とその表現
・詩性、思想性、自己性、社会性、象徴性など
・それらについての模索と追求
・現代詩、俳句の双方から様々に学ぶ
・俳詩の自立の可能性の模索
等々
随時、修正や加筆・追加等を行っていきます
◇俳詩と俳句の傾向と比較
◯俳詩の傾向
・詩的構築
・言葉で世界を創る
・内面・観念・思考を基にする傾向
・情感を中心として重視
・詩性・思想性・象徴性・時代性、等々
◯俳句の傾向
・自然描写
・世界を写し取る言葉
・外界・実感・写実を基にする傾向
・季感を中心として重視
・俳句性・写実性・具象性・普遍性、等々
*それぞれに共通する点、重なる点、
グレーゾーン的な部分も存在しそうです
◇俳句、川柳、俳詩の大まかな特徴
俳句は発句。季語、切れ字、切れを常用して四季折々の自然とその暮らし、風雅さ、余情、感動などをより突き詰めて「詠む」傾向があるそうです。
川柳は平句。季語、切れ字、切れは常用せず人情や滑稽さ、機知、風刺などをより突き詰めて「吐く」傾向があるそうです。
俳詩は詩。575の型、季語、現代語等を用いつつ詩的な側面をより重視し、詩性、思想性、現代性、自己性、社会性、象徴性などを突き詰めて「書く」ことを試みています。
◇書きかたについて
俳詩については主に575の型、季語、現代語、現代仮名遣い等を用いて書いています。
また小説、詩、短歌などと同様に、主に「現代の書き言葉」表現をメインに書いています。
「現代の話し言葉」表現の作品も適宜詠みこんでいます。
*ここまでの内容について
現在は作品もふくめ模索や探究の途中です
◇俳詩作品の探究◇
俳詩作品
すすきはらとぶ光子数かぎりなく
父が降る祖父が降る土地ながれ星
億年たてば億年むかしきょうの月
鶴たちの恋を彼方に都市暮れだす
マスクしてふと絶海の孤島に居る
ただ小春おおげさなこと何もない
オリオンの肖像星空のキャンバス
遠くちいさくふりむく鹿に雪無尽
原風景にいろづける筆雪しんしん
目にうかぶきみ目にのこる遠雪嶺
寒りんご愛情はキュビズムでした
クリスマスツリー過去ほど新しく
ホットワイン今世に酔いという光
ブロッコリー幻の鳥棲ませている
ふりむかずしんと記憶の大地凍て
雪は言葉背むけた街にふりつづく
ながいかげ背負わすさむい太陽が
日だまりの地が手をひらく福寿草
凍て雲のままの生家がゆうばえて
灯のいえの屋根ごとふゆの大三角
冬銀河ひとはじぶんもわからない
俳詩作品
記号等を用いたもの
色鳥が咲いている枝──散った枝
水鳥のいのちの波紋 輪・線・波
雪蛍 ふわふわ 山河うごかして
白鳥来る──北の沈黙つれて来る
東 雲 暁光 山河 焚き火あと
雪 誰も耳にとめないこえをきく
集合的無意識──伸べた手にも雪
鷹でもいい鳶でもいい、風がいい
虹か 白息すぐに立ちすぐに消え
坂 一灯 ニ灯 三灯 傘 氷雨
まだ無い言葉──南天の実が真紅
雪の夜の秒針、対話と違うはやさ
詩人みな 鏡のなかに ふゆの月
日のはてへ少年、夜のはてへ寒星
鯨・海・空・地球・星・心の果て
雪は詩片──湖に手にしみて消え
しぶんぎ座流星群 まぼろしを冬
滅びゆく坂、父祖よりのみかん山
灯として地 星として天 聖夜劇
元日 二日 三日 四日のあと光
無為無心──餅の中より餅ふくれ
◇まとめ
現時点での個人的な考えを基に短くまとめました。
内容について、意味の取りづらい部分や、重複した部分、はっきりしない点などもあると思いますが、
今後、作品の実作とともに、気づいた点、理解が深まった点などについて、少しずつ修正や加筆、追加をしてまとめていきたいと思います。
◇俳詩と俳句の取り組みについて
俳句についても、伝統俳句、現代俳句、文語体、口語体、会話体の各俳句、AI共作俳句、現代語俳句など、個人的に様々に探究をつづけています。
俳詩はそれらの俳句の探究の次にはじめた取り組みの一つです。
今後も俳句の探究は継続しますし、「俳句」に対して否定的な思想や考え方等は特に持っていません。
*個人的な見解や考えをまとめた記事です
*現在は作品もふくめ、模索や探究の途中です
*解説等について至らない点、十分に書き尽くせていない部分もあると思いますがご容赦ください
*俳詩は、以前行っていた「一行詩的俳句」の取り組みを呼称を変えて引き継ぎ、発展させたものです
*こうした取り組みについては、個人・団体によって様々な考え方や見解があります
◇俳詩の作品集◇
◇俳詩マガジン◇
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